秋 その七
平日でもこうだから、休みの日ともなれば、それは大変なことになる。
とくに、目指す駐車場・休憩所のことを思えば、平日にとなるのだった。
平日に休める仕事でよかった。
そんなことを考えたり、景色を楽しんだりしながら進むうちに。
広い駐車場に出た。大きな神社がある広い駐車場だ。
ただ平日で車が少ないから、とても視界が開けたような感じになる。
ミライースを空いている適当なところにとめて、神社とは別の建物にゆく。
観光客のための宿泊施設や食堂、土産物屋さんのある建物だ。大手アウトドアブランドが経営している。
オレは中に入って、カレーライスをお願いして。窓際のカウンター席について。外をぼーっと眺めていた。
客はオレのほかにはいない。平日の威力よ。休日になるといっっぱいになるのが、にわかに信じられないくらいだ。
とか思ううちに、ロードバイクの集団が食堂に入ってきて。思い思いのメニューを注文する。
どこからスタートしたのか知らないが、自転車でここまで来るとは。なかなかすごい健脚だと、感心させられた。
ふもとの道の駅からでも、とてもきつい上り坂だから。
ロードバイク乗りたちは、オレから少し離れたところに座り。思い思いの会話を楽しむ。彼らも平日に休みが取れる仕事のようだ。というか、平日にロードバイクで走るために平日に休める仕事に就いたような話をしている。
なかなかのロードバイカーたちだった。
オレも同じように平日に来てるんで、とてもわかる。
とかするうちに、カレーライスが出来て取りに行き。席について、カレーライスをいただく。
カレーの甘さと辛さがほどよくミックスした味わいと、お米の甘さが、じわりと口の中に広がる。
だだっ広い車の少ない駐車場を眺めつつ、カレーライスを口に運ぶ。
何も考えず出かけた先でのんびり食事をする。
これこそドライブの醍醐味だ。
やがてカレーライスを食べ終わって、食器置き場に皿を戻す。
「ありがとうございましたー」
「ごちそうさまでした」
と言葉を交わし、外に出てミライースに乗り込み。
来た道を戻る。
この駐車場の先も道が続いているんだけど、今日はここで引き返して帰るスケジュールだ。
同じ道でも、行きと帰りでは雰囲気や見える景色が違う。
この景色の違いも楽しみの一つだった。
尾根の道をとことこと走る。上りになったり下りになったり。細いくねくね道は、やっぱり軽四の方が走りやすかった。
Sレンジでミライースは健気に走ってくれる。




