表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/28

夏 その五

 また、山が、うっすらと見える。この山もきれいな曲線を描いている。そのわきを高速道路は走っている。

 その山の脇を過ぎれば、大きな鉄塔が見えてくる。

 橋だ。

 海をまたぐ大きな橋がかかっている。背の高い鉄塔で、太いワイヤーで、大きな橋を吊る大きな吊り橋だ。

 この橋を、瀬渡内海大橋せどのうちうみたいきょうという。

 眼下には海岸線沿いの工業地帯が見える。

 大きな工場の広い屋根や造船所の大きな船やクレーンや、背の高い煙突や。

 そして黒い海。黒い海に点在する島や船の灯かり。

 オレの地元にはない、ここに行かなければ遭遇しえない、ここでしかない景色。非日常の別世界に来たようだった。

 黒い海の真ん中まで来たところで、パーキングエリアへと降りる道に入る。ループしてぐるぐる回らされる。

 眼下には島のパーキングエリアの広い駐車場や、建物が見えてくる。島は与一島という。

 ぐるぐる回って、駐車場に降りて。適当に、空いている駐車場の枠にミライースを停める。

 巨大な鉄塔がそびえるのを見上げる。巨大な鉄塔のつるす大きな橋を見上げる。

 とことこ歩いて、建物までゆく。駐車場にはほかの車やバイク、トラックがそれなりに多めに泊っている。なんならキャンピングカーもある。ナンバープレートを見れば、かなり遠いところから来たコアなロングドライバーだ。

 さすがパーキングエリアは灯かりが灯されて明るい。

 建物までくれば。ひっそりだ。人がいない。建物にはレストランや土産物屋もあるんだけど、遅い時間だから閉まっている。

 中にはジュースやカップ麺に、何かしらの食べ物を販売してる自動販売機がある。

 中に入って自動販売機で缶コーヒーとポテトスティックを買い求める。

 缶コーヒーはともかく、ポテトスティックはめったに見ないやつだ。地元では見かけず、ここでしか見かけない。

 大型テレビが壁に据え付けられていて、国営放送の番組が流れる。少し離れたところにも大型テレビがあって、それは橋の説明や交通ルールやマナーの啓発ビデオが流されている。

 ともに音は小さめで、変に混ざって煩わしい思いをすることはない。それらをBGVに、自動販売機横の横の、机と椅子のところで、ポテトスティックを食す。

 時間は深夜12時を過ぎ、日付が変わって月曜の午前になった。

 ポテトスティックはやや固めで塩味もかなり効いて味が濃いが。しばらく車を運転してから食うと丁度ではある。ってゆーか、少し前にラーメンも食ったのに。我ながら食い意地の張っていることだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ