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夏 その四

 ミライースから出れば少しムッとする空気に包まれる。

 ムッとする空気の中、休憩するトラックのアイドリング音がさえずるように聞こえる。暗い夜のサービスエリアの、トラックのアイドリング音を聞くと、非日常な雰囲気を感じる。

 大型らしきの緑色のスポーツバイクが、野太い音をさせながらサービスエリアを出てゆく。オレみたいな、日曜の夜にうろつくもの好きなようだ。

 サービスエリアの露店やレストランはもう閉まっているが、フードコートは解放されていた。フードコートのラーメン屋は24時間営業で、みそラーメンを求めた。

 車内はエアコンを効かせられたが、外はさすがにむっとする。それから、エアコンの効いてるフードコードの中に入れば、その涼しさにホッとする。

 それで、腹が減っいた。小一時間高速道路をひた走れば、どうしても腹は減る。腹に何か入れたかった。

 少し冷めるのを待ってから、つるつると、食べる。季節関係なく、ラーメンは美味いもんだった。

 高速道路クルージングで山を抜けて、腹が空いたのが、満たされる。

 テレビは国営放送の番組が放映されている。

 フードコートの中は、オレだけだ。

 ラーメンを食い終わって、水でのどを潤し、食事の締めとして。食器を返却口に置いて、ミライースに戻って。

 サービスエリアを出て、また高速道路クルージング。

 隣のそのまた隣の県に入ったばかりだと、交通量も多いように思われたけど。サービスエリアで30分ほど休憩する間に、減ったようだ。

 ミライースを追い越す車が明らかに減った。

 夜も午後11時半を過ぎた。日曜日はあと二十数分しかない。

 好きな音楽を流しながら。車内で自分だけの時間、空間にひたる。夜の高速道路クルージングの醍醐味だ。

 ことに日曜の深夜ともなれば、町はおろか、世の中が眠りについているのが感じられる。

 家屋の多くは明かりを消して、街灯だけが細々と町を灯す。

 その寂しい感じも、好きだった。

 しばらく走っていると、遠くに対岸の灯かりもちらちら見えるようになる。北側の海を挟んで、また別の地域がある。オレの住んでいる国は複数の島からなる島国だった。

 ちなみに北側の海は、瀬渡内海せどのうちうみという。

 このあたりは工業地帯で、工場も多い。灯かりは、操業している工場の灯かりも増えてくる。

 夜の闇からうっすらと、山が姿を見せる。きれいな曲線を描いている。

 高速道路はその山をよけながら北へと向かう。ジャンクションがある。そのまま東へ進むか、北へ行くか。オレは北へのルートに入った。

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