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[現代語訳]夢酔独言  作者: 雪邑基
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生涯の回顧・反省

 ここに書いた以外にも色々様々な事があった。しかしそれらは過ぎて久しいから、思い出されない。


 おれの一生は無法で馬鹿な事をして年月を送る事だったけれども、まだ天道に反する罪ではないと見えて、何事もなく四十二年もこうしている。

 身内は傷一つ受けた事がない。


 こんな無法をした者はあるいはぶち殺され、または行方知れずになった。色々な目にあった者は数知れずだが、おれは幸運だったと見えて、我儘をしたいほどした。

 高の小さい者でおれのように金を使ったものはいない。いつも力んで配下を多く使った。


 着道楽だから、衣類は大概の人の着ない唐物やその他の結構な物も着た。旨い物は食いたい次第にして、女郎は好きに買った。

 一生に必要以上の十分な事をしてきたが、この頃になってようやく人間らしくなって、昔の事を思うと身の毛が立つようだ。


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