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[現代語訳]夢酔独言  作者: 雪邑基
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十七歳・剣術修行

 翌年の正月。番場へ遊びにいったら、新太郎と忠次郎の兄弟が庭で剣術の稽古をしている。お前もやってみろと言われたから、ではやるかと忠次郎と勝負する運びとなった。

 出会い頭、勝負開始と同時に胴を打たれた。気が遠くなった。

 それから二、三度打ち合ったが、一回も相手を打つことができなかったから、悔しかった。


 それから忠次郎にどういう修行をしているのか聞いて、団野(注1)道場へ弟子入りした。先に師事した鵜殿甚左衛門にはやかましく言われたが、構わずにおいた。

 早く上手になろうと思って、他のことには構わずに稽古に精を出した。入門した翌年には、伝授も二つ貰った。その頃には、稽古でももうあまり叩かれぬようになっていた。

 同流の稽古場へは毎日通ったが、大勢の門下生がおれのことを知って、「小吉小吉」と言い寄ってくる。ならばと他流へと無闇に遊びに行ったのだが、その時分はまだ剣術を今のようにやらない(注2)から、師匠が他流は試合についてやかましく言ったものだ。


【注釈】

注1 … 団野源之進(1761~1849年)のこと。直心影流十二代目道統者。

注2 … 松平定信(1759~1829年)の政策により他流は試合が奨励され、男谷精一郎などの努力により竹刀での他流試合が一般的になる。この時代は剣術界が変革する過渡期であった。


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