【第6話 俺が赤ちゃんになる瞬間を見られたくない理由】
仲間が増えるにつれ、俺の秘密を隠すのは難しくなっていった。
覚醒を使うと、俺は幼児になる。
その間は精神も退行するため、戦いの記憶が曖昧になることがある。
ある日、森で大量の魔物に囲まれた。
ミナとリリアを守るため、俺は覚醒を発動した。
強大な魔力が身体を駆け巡る。
俺は魔物を次々に倒し、仲間たちを守った。
しかし、最後の魔物を倒した瞬間、覚醒が切れた。
身体が縮む。
意識が幼くなる。
「……みな?」
ミナが駆け寄る。
「レン、大丈夫よ」
俺は彼女を見つめ、突然泣き出した。
「こわい……おうち、かえる……」
リリアが固まった。
「……本当に赤ちゃんになってる」
「見ればわかるでしょう!」
ミナが慌てて答える。
リリアはしゃがみ込み、俺と目線を合わせた。
「レン、もう敵はいないよ」
彼女は普段の尊大な口調を捨て、優しく声をかけた。
俺は涙を拭きながら、彼女の手を握った。
「……おねえちゃん?」
リリアの顔が真っ赤になった。
「わ、私がお姉ちゃん!?」
「嫌なら離れればいいだろ」
ミナがからかう。
「嫌とは言ってない!」
その後、元に戻った俺は二人から報告を受けた。
「……頼むから忘れてくれ」
「無理ね」
「一生の思い出にするわ」
「やめろおおお!」
だが、二人は笑っていた。
俺を馬鹿にする笑いではない。
俺が弱くなっても、仲間であることは変わらない。
そう伝えてくれる笑いだった。
リリア「エクス…」
レン「あああああああああ!!」
リリア「何よ急に叫んで怖いんですけど」
レン「それは、ねえ、他の作品のねえ、魔法じゃないかい?ほら、爆発するけど魔力がごっそり持っていかれる、あの爆裂…」
リリア「エクスタシア…回復魔法…」
レン「あ、なんか、ごめん…」




