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【第17話 世界を救った英雄は赤ちゃん】

魔王軍は撤退し、各地に平和が戻り始めた。

俺たちは英雄として称えられ、王都で盛大な式典が開かれることになった。

しかし、俺には問題があった。

「……俺、式典に出なきゃいけないのか?」

「当然よ」

ミナが答えた。

「世界を救った英雄なんだから」

「いや、そうなんだけどさ。魔王との戦いのあと、俺は赤ちゃんになったんだぞ」

「その話も含めて、あなたらしいじゃない」

リリアが笑う。

式典の日。

俺は緊張しながら壇上へ上がった。

国王が俺たちの功績を称え、民衆から大きな歓声が上がった。

その瞬間、俺は思った。

ここまで来られたのは、自分一人の力ではない。

ミナが支えてくれた。

リリアが一緒に戦ってくれた。

多くの人が手を貸してくれた。

俺は深く頭を下げた。

「ありがとうございました!」

その夜、仲間たちと祝宴を開いた。

美味しい料理。

賑やかな音楽。

笑い声。

俺は心から幸せだった。

誰かに覚醒をせがまれ、断ると、

他の人にせがまれる。

そして翌朝。

「……う?」

目を覚ますと、俺は小さなベッドに寝かされていた。

手が小さい。

服が大きい。

頭の中がぼんやりしている。

「ふええええええん!」

また泣いてしまった。

ミナが飛び込んできた。

「レン!?」

リリアも駆けつける。

「まさか、また……!?」

俺は二人を見て、泣きながら手を伸ばした。

「……だっこ……」

ミナは一瞬固まったあと、笑顔で俺を抱き上げた。

「はいはい。抱っこね」

リリアは顔を真っ赤にして、毛布を持ってきた。

「……今回だけだからね!」

その後、俺が元に戻るまで、二人は交代で面倒を見てくれた。

数日後、正気に戻った俺は、二人からすべてを聞かされた。

「……もう二度と式典には出ない」

「どうして?」

「英雄としての尊厳が!」

ミナとリリアは、腹を抱えて笑った。

俺も、最後には笑ってしまった。

アベルはこっそりカフェを営んでいます。

見かけたら言ってあげてね。

「覚醒見せて?」絶対にキュン死しますから!(cv,ミナ)


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