表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
délicieuse vie ~美味しい生活~  作者: 朝倉メイ
26/27

讃良は恵方巻を食べない

今日は節分、只それだけです


最初に謝っておきます

恵方巻については本当に諸説あります

そして私も食べますm(_ _)m

 ポンッ、ポンと花火の音がするなか、ご機嫌で家路についている黒崎讃良(さらら)月見里(やまなし)千尋は後ろから声をかけた。 何時もの長閑(のどか)な下校風景である。

「讃良、何で今日はそんなに急いで帰るの?」

「やぁちーちゃん、あの花火の音が聞こえないの? 節分祭に来いって神様が呼んでるじゃない」


 声をかけられた讃良は立ち止まって振り向きコテン、と首を傾げる。

今日は節分なので近くの神社で豆撒きがあり、時間毎に花火で合図があるのだ。

「豆撒きねぇ、私は今年は行かないな。 もうすぐ受験だから、人混みでインフルとか貰ったら大変だしね。 まぁ讃良は昨日都立高校の推薦入試の合格発表があったから大丈夫だよね」

 

 帰宅を急いでいる讃良に併せて何時(いつ)もよりも早足で歩きながら二人は話を続けている。

「今日の節分祭の豆撒き18時からの回はお祖母ちゃんの大好きなスーパーアイドルグループなのよ。 だから一緒に行くんだ」

「讃良のお祖母様ってアイドル何かに興味あったっけ?」


 讃良の祖母は合気道の師範だけあってキリリとした雰囲気なので、アイドルグループが大好きと言われて千尋はピンとこなかった。

「アイドルっていってもスーパー銭湯の方だヨん」


 千尋の頭に背の高い4人の(中学生にとっては)おじ様がの姿が浮かんだ。

「あぁ我が市の親善大使だもんね、応援しているとか以前仰ってたわね」

「そうなのよ、だから急いで帰ってお八つ食べて晩ご飯の支度をして出掛けなきゃなのよ」


 晩ご飯の支度と聞いて千尋は黒崎家は恵方巻を買うのか作るのか気になった。

「晩ご飯は恵方巻だよね、讃良が作るの? 神社に行くのなら帰りに買って帰ればいいんじゃないの」


 千尋の言葉に讃良の鼻は少し膨らんだが、急いでいるので足は止めなかった。

「ちーちゃん、恵方巻は関西の習慣だよ。 諸説あるけど、関西の花街で遊女に男性器に見立てた巻き寿司を咥えさせたって云う説もあるから我が家では食べない事に()()()()()のよ」


 中学生女子、しかも見た目だけは美少女の口から『男性器』という言葉が出たのも衝撃的だが、千尋の家では毎年恵方を向いて家族揃って黙々と食べていたので諸説あるとは言え、結構ショックだった。

「え~、そんな話を聞いたら今夜どんな顔をして食べたらいいのよ…、、って()()()()()って何なの?」


 讃良は急いでいる足を止めて悪戯っぽく微笑って答えた。

「お母さんにばれなきゃいいのよ。 お八つは玉子焼き器を使って、小さいロールケーキ焼いて恵方を向いて食べるんだ」


 結局食べるんじゃないか!と千尋は思ったが、玉子焼き器を使ってロールケーキを焼くと言う讃良の発想に感心した。

18時に間に合わなかった

。・゜゜(ノД`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ