じゃあね!
打ち切り感溢れる最終回
物凄ーく短いです
校庭の道路沿いに植えられた桜は陽当たりの良い樹は既に七分咲き、満開まであと少し。
今日は讃良たちの通うこの中学校では卒業式が行われている。
卒業式を終えた中学生たちは校舎を後にして在校生たちによる花道を潜って校門へと向かう。
校門横の桜は青空とのコントラストも美しく、卒業生を見送るに相応しい春の陽気だった。
何時もは賑やかな讃良と千尋もしんみりと並んで歩いている。
「あー、ちーちゃんと下校するのは今日で終わりなんだよねぇ。 桜も満開には一寸早い七分咲きだけど天気も良いし日頃の行いが良かったって事かな」
讃良の日頃の行いって良かったっけ? と千尋は心で突っ込みながらも口を開くと泣きそうなので黙って頷いた。
「桜って八分咲きで満開なんだよね、明日のお彼岸お中日は多磨霊園は人出が凄いだろうねぇ」
「え、八分咲きで満開なの? 十分じゃなくって?」
何時もと変わらず蘊蓄話を始める讃良に千尋の涙も引っ込んで思わず聞き返した。
「そうだヨん、十分咲いたらもう散り始めだよ」
――こうやって並んで下校するのは今日で最後。
4月からは違う高校に通う二人は何時もよりゆっくりと歩いたのだった。
このお話(délicieuse vie ~美味しい生活~)は『異世界転生ってナンだっけ』の主人公リーゼロッテの性格描写の補足として書き始めました
食いしん坊で諺好きなアンポンタン娘の黒崎讃良の性格が一番描けるのは中学三年生なので高校生活を書くつもりはありません
打ち切り感満載の最終回で大変申し訳ないです
拙作にお付き合いいただいた心優しい方に心から感謝申し上げます




