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第9話 ミノタウロスとサルガタナスの戦い


私が見ている映像は、おそらく、サルガタナス(大)の目で見ているものだと思う。


1つ目のミノタウロスが、一直線に殴りかかる。


それは、スローに見えるが、そうじゃない。巨大だから、そう見えるだけだ。


その一撃をサルガタナスは手に持っている金色の杖で防御する。


ごわわわわわわわんと、凄まじい音鳴りがする。


聞いたこともない重い金属音。


それが止まること無く、攻撃を防ぐたびに、鳴り響く。


「ちょっと、やられっぱなしじゃない!」


私は叫ぶ。


「ぼくはそもそも近接戦は得意じゃ無いんだよ。」


サルガタナスは一歩下がり、ミノタウロスと距離を取る。


金色の杖を地面に突き立てると、サルガタナス(大)は、増えた。


サルガタナスの姿が次々と分裂し、ミノタウロスを取り囲む。


ミノタウロスは少し迷ったあと、発光した。


体から炎を吹き出し、大爆発を起こし、分身したサルガタナスを一瞬で吹き飛ばした。


「くっ・・・ここが狭すぎるんだ。ぼくが得意なのは遠距離からの長時間使っての呪いだ。


こんな閉鎖空間じゃどうにもできない。」


ミノタウロスが一直線に突っ込んでくる。


「小細工は許さないよ。」


ミノタウロスはサルガタナスを殴り続ける。


なんの小細工もなく、ただ、デカい腕で、デカい拳で、ぶん殴る。


単純が故に、強力だ。


クロードルカはサルガタナスに向けて叫ぶ。


「あの、第一の試練で使った力は使わないの?」


サルガタナスは答える。


「ダメだ。あれは命あるものに使っちゃ行けないんだ。」


ミノタウロスの拳がサルガタナスの顔面に入る。左目が割れ、緑色の液体が滴り落ちる。


「邪神の力を使えば、その生命の本質は歪曲し、上書きされ、邪神の一部となってしまう。」


「でも・・・このままじゃ!」


「通るか分からないが、あれをやるしか無い。」


サルガタナスは金の杖を地面に突き立てた。


すると、杖の先の装飾が、動く。それはバラのように見えた。


「あんたのソレを待ってやるほど、甘くは無いよ!」


ミノタウロスは、サルガタナスの儀式を中断させようと、一直線に突っ込んでくる。


しかし、突然向きが変わった。正反対に振り向いた・・・いや、反転した。


「ハッ、次元反転かい、小細工を・・・」


ミノタウロスが振り向き、再び突進。そして炎を纏った拳で、サルガタナスの面前を殴った。


すると、透明の障壁に、ヒビが入り、砕け散る。


「これで・・・」


そう言いかけたとき、サルガタナスの上方に、何かがあるのが見えた。


バラだ。巨大なバラ。


自分の体の何倍もあるバラ。


思わず見上げると、バラの花弁が開いていく。


そして中からら、目が見えた。目だ。真赤なバラの中から、透き通った黄色い目が出てきた。


「まさか・・・邪神の・・・」


ミノタウロスが言い終わる前に、バラの目が光った。

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