第10話 激突!!薔薇の目
空間全てに激しい光が満ちる。
なにか音が鳴り響いてるが、あまりにも大きすぎて、何も聞こえない。振動だけが私のいる空間にも響いてくる。
目から放たれた光は、凄まじい威力でミノタウロスを焼く。
「ハーッ!!やるじゃない。こうでなくっちゃ。」
ミノタウロスは両腕で光を防御するが、圧倒的な破壊力の前に、バキバキと体が崩れていく。
しかし、その威力はサルガタナス本人にも及んでいる。
攻撃をしているサルガタナスの体も、ヒビが入っていく。
私は叫んだ。
「ちょっと、大丈夫なの!?」
サルガタナスは答える。
「だから言っただろう。ぼくは近距離戦が得意ではない。と。」
自爆覚悟の最大出力。サルガタナスが取れる行動はこれしか無かった。
ミノタウロスはソレを真正面から受けるが、
両腕の装甲はもう半分以上剥がれ落ちている。
中から、むき出しの真っ赤な装甲が赤く発光する。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ミノタウロスが叫ぶと当時に、体の背面から炎が吹き出す。
そして、飛んだ。
バラの目に向かって、真正面から、
当然攻撃を真正面から受けるので、体の破壊は加速する。
そのとんだ軌跡に体の一部を振りまきながら、
背中の炎で、バラの目に向かって飛ぶ。
そして、ついにはバラの目を、その腕で、叩き潰した。
その時、目の破壊の衝撃波が空間に響き渡る。
吹き飛ぶミノタウロス。
上方から下方に向かう衝撃波を浴び、地面に叩きつけられ、バウンドし、跳ね跳ぶサルガタナス。
サルガタナスの胸の空間の中にいる私にも、衝撃波の一部が到達し、激しく揺さぶられる。
倒れるサルガタナス。
倒れるミノタウロス。
気を失うクロードルカ。
一瞬だが、無音の静寂が空間を支配した。




