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第5話 小休憩


私はリュックからチョコレートを取り出し、銀紙を剥き、バリバリと食べる。


「何をしている?」


サルガタナスが訝しんだ顔で聞いてきた。


「いや、この先も長そうだから、今のうち栄養補給しとこうと思って」


そう、こーいう場所で、お宝がすんなり手に入ることなんて無い。


この後何が起きるかわからない。


食えるもんは今のうち食っとく。これは今までの遺跡掘りの経験から編み出した重要ルーティーンだ。


「・・・食べる?」


悪魔がチョコレートを食べるのかはわからないが、なんとなく進めてみる。


サルガタナスは私が割った板チョコを受け取り、食べた。


「まずい」


すごい嫌そうな顔をして食べるサルガタナス。


「悪魔って、どういうものを食べるの?」


私は水筒から水を飲みながら、率直な疑問を聞いた。


「それぞれだな、肉を食うやつ。金属を食うやつ、土を食うやつ、


僕は・・・麦が好きだな。生の麦を食べる。」


へー、と私は思った。


悪魔にも色々いるんだなぁ、と。


人心地ついた所で、本題に入る。


サルガタナスはダイダロスに聞く。


「で、ダイダロス。それはどうやったら手に入る?どこにある?」


ダイダロスは答える。


「3つの試練を超えられたモノにだけ与えられるでちゅ。」


そう言うと、真っ白な床から、長方形の四角がせり上がった。


それは扉だった。扉だけがそこに現れた。


「この扉の中に1つ目の試練があるでちゅ。命の保証はしない。力が欲しければ、


それを受け取る資格があることを示せ。」


サルガタナスはこちらを見る。どうする?やるか?と言う目だ。


私はそれに、頷いて答える。


私たちは扉に入った。


この奇妙な体験、行くところまで行ってやろうと思った。

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