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第13話 叫び


サルガタナスはクロードルカを右手で抱きかかえ、


左手でソロモンの鎖骨を握り、クロードルカに突き刺した。


そして、その貫通した刃をサルガタナス、自分自身にも突き刺す。


「はっ・・・これで良いんだろう?」


サルガタナスがそう言うと、剣が光り輝く。この世のどんな光よりも強い。


太陽がここにあるかのような輝き。


全てを白に染めていく。


何も見えない。


目を開けていることも出来ない。


目を瞑っても、まだ眩しい。



・・・


・・・


・・・


光が消えた。持っていた剣は、錆びたように、赤褐色に変色し、ボロボロと崩れた。


「・・・うん?サルガタナス?なんで抱きしめられてんの私?」


クロードルカを侵食していた黒は消え去っていた。


「よかった。消えたんだ。」


サルガタナスはそう言うと、クロードルカを離す。


そして己の右手を見る。


それは普通の手だった。普通の、ただの右手。


サルガタナスは突然、ポンチョを脱いだ。そして上着を、


「ちょっ・・・なにやってんの!?」


クロードルカは驚く。


「無い!消えた!消えたんだ!!!!」


サルガタナスは自分の体を何度も確認する。腕を伸ばし、腕を捻り、


体を捻り、自分の胸、背中、肩、腕、指を確認する。


床に両膝をつき、天を仰ぎ、叫ぶ。


「・・・う・・・ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」


それは、解放の叫び。


ボロボロと涙を流しながら、


喜びを表現するために、叫ぶ。


「あああああああああああーーーーーーーーーーーー!!」


「うああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


「はああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!」


何億年の呪いが消えた。その喜びは、もはや人間には理解できない。


サルガタナス本人もそれを表現する方法を知らない。


故に、ただ、叫ぶ。叫ぶしかなかった。


クロードルカは、その事情を詳しくは知らない。知らないが、歓喜であることはわかったので、


サルガタナスが満足するまで、見守る事とにした。

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