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第七人類絶滅報告書  作者: ななめハンバーグカルパス
第四部 デルタは目を瞑る
117/127

技術評価報告書:JWSTによるハビタブルゾーン内岩石惑星「EXO-2023-G1」の分光観測、および付随する超低周波インパルスの解析について

【文書番号】 2023-JWST-A702

【作成日時】 2023年11月28日

【管轄】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)特別観測プロジェクト / NASAジェット推進研究所(JPL)

【機密区分】 最高機密(Level 5 - 国家安全保障上の最優先封印指定)



 1. 概要


 2023年後半、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の近赤外線分光器(NIRSpec)を用いた透過分光観測により、地球から約42光年離れた赤色矮星のハビタブルゾーン(生命居住可能性領域)内において、地球サイズの岩石惑星「EXO-2023-G1」が確認された。


 本惑星は、質量、表面重力、および液体の水が存在し得る表面温度において、現時点で最も「地球に類似した天体(アース・ライク)」に分類される。しかし、大気成分のシグナル、および当該領域から到達した電磁波の解析において、従来の宇宙物理学では説明のつかない「情報的異常」が検出されたため、本報告書を以て特異事案に指定する。



 2. 「EXO-2023-G1」の観測データと地球との類似性


 JWSTが捉えた、惑星が主星の前を通過(トランジット)する際の大気吸収スペクトルの解析結果は以下の通りである。


 大気特性:


 分子状窒素を主成分とし、一定比率の水蒸気、および明確な酸素のスパイクピークを検出。これは、当該惑星に広大な海洋と、光合成を行う生命圏(植生)が存在する強力な証拠(バイオシグネチャー)である。


 地球の環境に極めて近い「もう一つの地球」と呼んで差し支えない環境を有する。


 未知の異常スペクトル:


 しかし、自然界の有機物由来のガスとは異なる、特定の「高分子構文状のスペクトル」が重なって検出された。これは大気そのものが、何らかの「記号的あるいは情報的な物質」によって飽和しているような、極めて不自然な吸収パターンを示している。



 3. 変調電波シグナルの検出


 2023年10月、国内の大型電波望遠鏡を含む国際観測網が、EXO-2023-G1の方向から飛来する微弱な変調電波(11.2GHz帯)を捉えた。パルサー等の自然天体が発する周期信号とは異なり、この電波は「人間の脳の言語野(特にウェルニッケ野)が激しく活動する際の脳波パターン」と、動的な数学的構造において高いシンクロニシティ(同調性)を示した。


 情報工学的解析の初期段階において、このシグナルは高度なメッセージではなく、「それ自体が自己複製能力を持つ、知的生命体の認知機能を破綻させる構文(ウイルスの雛形)」である可能性が浮上。一度この構造をデータとして可視化・復元すると、解析担当者の言語野に機能障害(ウェルニッケ野の過活動とブローカ野の途絶)を誘発するリスクがあるため、11月時点で生データのデコード作業は全面凍結された。



 4. 考察:


 外宇宙の()()と地球側での()()当班の仮説によれば、この()()()()()()()()()は、我々の世界にとってのフィクションではない。


 現在、この惑星から何光年もかけて届いている微弱なシグナル(あるいは量子的な波動)は、地球上の「言語的感受性が極めて高い人間」の脳に、無意識のうちに受信されている形跡がある。彼らはそれを「外宇宙からの汚染」とは気づかず、社会に流通させてしまっているのではないか。


 もしそうであれば、この事象そのものが外宇宙の汚染源と地続きの、ウイルスの発芽点となり得る。



 5. 情報統制の策定


 一般社会において「地球にそっくりの生命が存在可能な惑星が見つかった」というニュースは、天文学的快挙として大衆を歓喜させるが、その実態が「言語によって滅びつつある、人間の脳のハッキング汚染源」である事実は、社会の通信・言語活動そのものを麻痺させるパニックに繋がりかねない。


 したがって、2023年12月以降の一般公表においては、以下のカバーストーリーを適用する。


【公式発表用】


「JWSTによる観測の結果、EXO-2023-G1は地球サイズであるものの、主星からの強い放射線により『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』であったことが判明した」以降、当該天体に関する生データの閲覧は、特異情報処理班の管理下に限定する。

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