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[mudai]  作者: とりゅふ
初めての世界
12/19

#12話 ~弟?~

助けられた少年【ハル】

コヨリは少年の師匠になるのだろうか?

「師匠!ご飯を食べるならここです!俺の行きつけです!」

「あはは、ありがとね・・・」

ごく自然に師匠呼び、だいぶ気に入られてしまったようだ


「師匠は命の恩人です!なんでもさせて下さい!」


(どうしてこうなったのだろうか・・・)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「コヨリさん・・・いやコヨリ師匠!」

「え?」


「僕を弟子にして下さい!」

「えぇ!?」


「弟子?私が?アナタを?」

「そうです!お願いします!」


初対面の少年からいきなりの弟子入り志願

こんな経験人生で二度とないだろう


「あのー、いきなりそんなこと言われても困るんですケド・・・」

思わず敬語になってしまう


「僕、【ハル】って言います!歳は15!冒険家やってます!」

「さっきも言ったけど【コヨリ】よ。歳は17、旅人?かな」

「僕と2つしか変わらないのにその強さ!?す、すごい!」


怒涛の自己紹介からの羨望の眼差し

なんだか賑やかな少年だ


「ご、ごめんね?私普通の旅人で、そんな弟子とかって取るつもり無いんだよね」

「そこをなんとか頼みます!僕、強くなりたいんです!」

「って言われてもなぁ・・・」


(困ったなぁ。多分悪い子じゃないんだろうけど、そんないきなり弟子にしてくれなんて言われても・・・)


「助けに来たのを逆に助けられちゃって本当に情けないんですけど、僕、師匠を見て確信しました!この人に着いて行こうって!」

「・・・。アナタ、あまり考えないタイプの人間ね。頭で考えず行動してしまう、でもその奥底に莫大なまでの信念が宿ってる。そんな気がする」

(強くなりたい、逃げない、助ける。この気持ち、強い意志を感じる)


「ふう、わかった。話ぐらいは聞いてあげる。でもその前に・・・グウ」

「えっ?」


「・・・・・・。何か、食べてからにしましょうか」

「わ・・・かりました!案内します!」


(ちょっとカッコつけたところでこれ、恥ずかしい・・・)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「うん、本当に美味しい。連れて来てくれてありがとう。えっと【ハル】くん、でいいんだっけ?」

「いえいえ、当然のことをしたまでです!あ、あとハルで大丈夫です」


「じゃあ、ハル。改めての質問なんだけど、なぜ私の弟子になりたいのかを聞かせてくれるかな」

「前向きに検討してくれますか?」

「う、うん。ナルベクネ・・・」


「さっきも言ったんですけど、俺強くなりたいんです。誰にも負けないくらい強くなって、したいことがあるんです・・・」

「ふーん、したいことねぇ・・・。それって、私に言えること?」

「今はまだ、言えないです。ごめんなさい・・・」

「そっか。ううん、気にしないで」


「強くなりたい」理由としてそう連呼する彼の言葉はきっと嘘ではないのだろう。目を見ればわかる

でも・・・


「そのやりたいことって多分、復讐かな」

「えっ?」

「ただの憶測だけど、きっと当たってる。アナタの言葉から怒りと焦りの感情が見える」

「すごい、ですね・・・」

「残念だけど、弟子にはできない。もちろん助けてくれたお礼はしたいと思うけど、私では貴方の期待に応えることはできない。この力も特別なものだから」

「そうですか・・・」


彼が目に見えて落胆しているのがわかる

申し訳ないことをしたという気持ちが強いが半端なことは言えない

きっちりと本心を伝えなければ


「でも!」

「でも?」

「貴方は見込みがある、きっと強くなれる。貴方が本心を語ってくれるまで面倒見てあげる。冒険家って言ってたよね?一緒に行きましょ」

「じゃあ!」

「ただし!師弟じゃない、な・か・ま。いい?」

「わかりました師匠!ありがとうございます!」

「わかってないじゃん・・・」


ここで会ったも何かの縁

目的も無い旅だ、どうせなら寂しくない方がいいだろう


「それじゃあ早速冒険家の申請所に行きましょう!申請して正式に資格を貰わないと依頼も受けられないしお金も貰えないですからね!」

「それってめんどくさいかな?」

「いえいえそんなことないですよ!俺でもできました!」


急に元気になった

わかりやすい。やっぱり愉快な少年だ


「早く飯を済ませて行きましょう!善は急げ!思い立ったが吉日!有言実行!いただきます!」

「ふふ、なにそれ。変なの。私も食べちゃお」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「「ごちそうさまでした」」


「師匠小食なんですね、ちょっと意外と言うか・・・」

「なーに?私ってそんな大食いに見えます?レディに対して失礼ね」

「ごごごごめんなさい!決して悪気は!」


(本当はお金があんまりないからなんだけどね・・・(涙))


「それじゃあ行こうか?お世話になっちゃうしここは私が持つよ、仲間?先輩としてね」

「本当ですか!ありがとうございます!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お会計25000zになりまーす!」

「うぐっ、意外と高い・・・、食べ過ぎたかな・・・」

「師匠、大丈夫ですか?俺も出せますよ?」

「だ、大丈夫大丈夫!心配しないで!」


店員の女性のニコニコ顔が眩しい


「はい丁度ですね!ありがとうございましたー!」


それに反比例するかのように私の懐は寒く暗くなってしまった


「美味しかったですねー、また来ましょうね」

「うん、そうだね」


それでも、ハルがこんなに喜んでるなら別にいっか

無意識に手が伸び頭を撫でてしまう


「師匠?」

「大丈夫、アナタにあんな顔二度とさせないから。アナタの守りたいもの、一緒に守らせて?」

「ありがとう、ございます?」


彼の中にある闇

それを見届ける必要がある気がする

・・・。勘だけど


「これが弟ってヤツなのかな」

「師匠?なにか言いました?」

「ううん、別に」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



  ー残り733日ー

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