ペット
少し間が開いてしまいましたが、読んでくれると嬉しいです。
それなりの時間が経ってお腹が鳴ってしまって恥ずかしくて顔が赤くなった。それに気付いたフランが軽く笑ってから私に少し待ってねと言ってドアから出て行った。
私はフランがいなくなってどうしても寂しく感じてしまう。フランがさっきまで座っていた場所に行ってそこで横になって体を丸くしてフランのぬくもりを感じながら、フランが戻ってくるのを待つ。
少ししてフランの足音がドアに近づいてくるのが分かって戻ってきた!と思ってドアに近づいていった。そして飛びつこうと思ったけど、出来なかった……。
理由はフランが抱えて持ってきた骨の量がどうやって持ってきたのかが分からない程に大量すぎて私がビックリして動かなかった。
そうなっている私にフランは軽く頭を撫でる。そうしてから、部屋の真ん中あたりに移動して大量の骨を置いてから私に手招きをする。
お腹が空いていたこともあって、私は勢い良くフランの方に走っていってしまう。途中で大変なことに気付いて何とか、フランにぶつからないで止まれた。それに安心してから、フランの隣に座る。
フランは骨を一本取って私の目の前に置く。食べようと骨に近づいて噛り付きガリガリと音を立てて食べる。
いつの間にか、フランが私に餌付けするように片方の手で私の頭を撫でながら、もう片方の手で私に骨を与えられていた。
私は食べながらふと思う。まるでペットみたいな感じだと。いじめられていた時にペットという事にされていじめられてもいた。だから、ペットについては知っていたけど、こんな感じで優しくされたことがないので、嬉しくなってフランにすりすりする。
それにフランはきゅっと抱きしめてくれるので私は幸福感と満足感の両方に包まれて眠ってしまった。
目が覚めて少ししてから、横になっていた体を起こして座る。
……不思議な夢を見た事を思い出す。私が狼になっていて森の中を駆けまわったり、仲間と狩りをしていた夢。なんでこんな夢を見たんだろう?
そう思っていると、フランがドアから入ってきた。それと同時に体全体がゾワゾワしてきてフランに抱きつくことが出来なくなってしまう。
やがて力が入らなくなって横に倒れた。更に追い打ちをかけるように体中に激しい痛みが出てきて、何も考えられなくなる。痛みに耐えきれなくて意識が飛んだ。
……気が付くとフランが膝枕してくれていた。頭を撫でられてついクゥーンと鳴く。フランが軽く笑ってから撫でてくれたけど……何でこんな声が出るんだろう?
ふと、自分の手を見てみると、どう見ても人間の手じゃなくて犬みたいな手(足?)だった……。もしかして狼になった?でも何でだろう?……よく分からない。
考えていても仕方ないので、フランに甘えることにする。とりあえず(四足で)立ってフランを押し倒す。そしてフランの頬に私の鼻先をこすりつけたり、舌で舐めたりする。
するとフランはくすぐったそうにした後、両手で私の脇腹を挟んで持ち上げて仰向けの状態に寝かせると私のお腹に顔を埋める。
くすぐったくて思わず鳴いてしまう。その鳴き声を聞いたフランは埋まっていたお腹から顔を離して私と目を合わせてからニコッと笑う。何故かその笑顔を見ると、ゾクッと不思議な感覚がしてくる。フランから距離を取ろうとしようとしたけど、体が動けない。
そしてフランは私に向かって……襲い掛かってきた。というよりは飛びつかれて思いっきり全身をもふってきた。
フランはいい笑顔をしながら、くすぐったくて逃げようとするけど出来なくてどうしようもなく鳴き声を出している私の反応を見て満足そうな顔をする。
そして一旦、もふるのを止めたフランは私のお腹に顔を当ててすりすりし始める。数分経つと、すりすりするのを止めて再びもふり始める。
さっきよりも、もふり方が激しく耐えきれなくなって私は気絶した。
……いつの間にか、寝ていたみたい。だけど、いつ寝たんだろう?……覚えていない。でも、フランはいないから、どこかに行っていると思う。
だけど、このままフランが戻ってくるまで狼の状態だとまた襲われると思うから、どうにかして元の姿に戻らないといけない。それでもフランが甘えてくれるから私も嬉しいけど……。というのは置いといてとにかく、昨日と同じことをされると体力がもたないから、何とかしないと!
そう意気込んだのはいいけど、でも、戻り方が分からないし……。どうしよう……?
そういえば、狼になった時は狼になる夢を見たけど、それがきっかけだったのかな?もし、そんな感じの夢をみる事が条件だと、もう一回寝ないといけないという事になる。だけど、あまり夢は見たことがないから、見れない可能性もあるし、そもそもそんなすぐには寝られる気がしない。
……詰んだ気がする。もう、いっその事、人間になると意識するだけで戻れればいいのに!
読んでくれてありがとうです。
やっと主人公の名前を決められました!名前って考えるのがとても大変で仕方ない・・・。




