血の匂い
二話目です。読んでくれると嬉しいです。
……空腹を感じて起きた。いつもよりも全然食べていないから、それは当たり前の事。お腹が空いて仕方がないから、昨日の食いかけの骨を半分寝ぼけながら探す。
すると、何かがあって掴んで目の前に持ってくると、それは昨日とは違う骨だった。なんとなく人骨では……ない骨……な気がした。何の骨かは分からないけど、とりあえず食べ始める。
その骨を食べ終わると不思議な感覚がして、体に変化が起こった。……気がしたけど、自分の体を確認しても、いつも通りの姿で変わったところはなかった。何だったんだろう?ここに来てから、不思議なことばっかり起きているけど、何故なのか考えてみても分からないので首をかしげた。
いくら探しても昨日の食いかけの骨が見つからなかったので、その事は諦めた。
ふと、ドアの方が気になって見てみると、ガチャっと入ってきたのは昨日優しくしてくれた人(?)だった。その事が分かると、思わず抱きつきに行ってしまった。でも、嫌な顔しないでしっかり受け止めてくれた。それが嬉しくてつい、頬をすりすりする。そして頭を撫でてくれる。
その場に座ってまた私を撫でながら少し言いづらそうにしながら話しかけてきた。
?「……その、昨日は色々とごめん」
私「……大丈夫なの!……慰めて、落ち着かせて、くれたのが、嬉しいから、謝る必要は、ないの!気にすることもない事だからそこまで気にしないことにしてほしい。そんなにも優しくされると困るから」
?「…………そうなんだ。じゃあ、昨日出来なかった私の自己紹介をするけど、いい?」
私「……どうぞ、なの!」
?「まずは、私の名前から言うとフランドール・スカーレット。お姉様からは、フランと呼ばれているけど、どんな名前で呼んでもいいよ!次に、私の種族はなんとなく分かっているかもしれないけど、吸血鬼だよ!……最後は、私の能力について言うよ。……それは、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。この能力のせいで、全部壊してしまうから、長い間ずーっと閉じ込められている。私だって好きで壊しているわけでもないのに、この能力のせいでみんな壊れてしまうから、これからもずーっと一人ぼっちでこのまま閉じ込め続けられるんだろうけどね……」
私「違う。一人じゃない。私がいる」
フラン「!……ありがとう」
そう言ってから、フランは私を抱き締める。力になれたみたいで嬉しく感じるけど、力が入り過ぎてそれどころではなくなって抵抗する。だけど、フランは気付かないどころか更に力を入れてくるので、ミシミシと肋骨から音がする。その事に焦った私は思わず、フランの腕に噛みついた。それでやっと気付いたフランは力を緩める。
その事に安心した私だったけど、私が噛んだ所から垂れているフランの血が気になって仕方なくなってしまった。だって、凄くいい匂いがするからどうしても、飲みたくなっていく。それでも必死になって耐えていると、そのうちに噛み傷は治って消えた。……少し残念だと思ってしまったけど。
血の匂いを嗅いだせいで、空腹感が凄くて意識が途切れてしまった。
気が付くと、さっきの空腹感が嘘みたいに消えていた。それどころか、満足感が……ん?満足感?……フランを?私が?……もしそうなら、私はどうすればいい?何をすれば、いい?
どうも出来なくて泣きそうになる。全ては自分のせいなのに。……やがて涙が一滴、目からこぼれ落ちる。泣いても変わらないのに、どんどん涙が出てくる。
……初めてだった。私を見ても、暴力をするわけでもないし、裏がない優しさで、私に接してくれたのも、慰めてくれたのも、何もかも初めてで、嬉しかったのに、自分のせいで、こんな事に、なってしまった。
……フランの匂いがする。そう思った次の瞬間、私の意識が飛んだ。
揺すられて目を開けると、不安そうな表情をしているフランが私を見つめていた。……さっきのは夢なのかな?と思って首をかしげる。そっと頭を撫でてくれたので嬉しくて抱きつこうと思ったけど、腕と足が動かなかった。もう一度動かそうとしたけど、やっぱり動かない。腕と足を見てみたけど、何もついていないはずなのに動かない。なんで?
よく分からないことに泣きそうになりながら、フランの方を見る。すると、フランは優しく微笑んでから、私に跨って顔を首に近づき嚙みつかれ血を吸われ始める。不思議な感覚で私の何かが動き出した。
少しすると、フランは血を吸うのを止めて噛みついた所をスーッと舐める。すると嚙まれた所が治っていくのがなんとなく分かった。
だけど、なんでこうされたのかがよく分からなかったので、聞いてみようと思って口を開こうとした時に、そっと抱きしめられて頭を撫でられてそれどころではなくなってしまって、もっとねだるように顔を
フランにすりすりする事に夢中になってしまった。
読んでくれてありがとうです。
名前がまだ決まらないです。……どうしよう?




