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第十一話 著者談
……俺は正直怖かった。ベルナーガスに向かうことも、戦うことも。
ただの庶民だった。……いや、今でも普通の庶民だ。そんな俺に何が出来るんだろう?
精々、みんなの足を引っ張らないように付いていくことで一杯一杯だろうな、って……。
「なんで付いてきてしまったんだろう」って、そう思ったのはベルナーガスの城が間近に見えてからだ。……もう遅い。
ブラッドが歩き出して、みんなが付いていく。……なのに、俺は足が動かなかった。情けないくらい怯えていた。
――そんな俺に言うんだ。
「大丈夫だよ、ボクが付いてるからね。怖いならお守りあげる」
笑顔で白い羽根をくれた。
なんでだろうな。緊迫した雰囲気だったのに、なんかおかしくて。
……不思議なヤツだよ、本当に。
ただ……気になった。
“最後”って、どうなってしまうんだろう?
国王を元に戻す代わりにクレアがいなくなるのかな……。
だとしたら……もしかしたら、さよならすら言えなくなるのかな。
……それだけは避けたい。……せめて言いたい。
何も出来なくてゴメン、って。
ありがとう、って。
……さよなら、って。
お前は大事な親友だ、って……。
……俺の声は、届かなかった――




