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第八話 著者談
……頭の中がこんがらがっていた。
それはきっとみんなもそうだと思っていたけど……。
とにかく、いろんな事が急展開してきて、考えをまとめるのに時間がかかりそうだった。……かかりそうなのに、その時間の余裕さえなくて。
その場その場を必死で乗り越えるしかなかった。
未来の事なんて、何も考えられなかった。
けど……。
「お兄さん」って言葉を聞いたとき訳がわからなかったけど……でも甦ってきたんだ。不安な感情が。
クレアが別世界の人間だったら、って……。
ブラッドじゃなかったら、クレアは本当にどうなってしまうんだろう?
俺、最後の最後まで見ていこうって決めていたけど、すごく怖くなって。……逃げ出したい気持ちで一杯だった。
俺が一番怖いこと。
“泣きながら、消えてしまうこと”――
恐怖だと感じることは、決して起こり得ない事じゃないんだ。
……実現する可能性があるから、怖いんだ。




