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前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜改稿版  作者: 赤井水


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19話

 それから3日間はなまった体を起こすために狩猟を手伝ったり。


 魔力制御や剣の鍛錬をした。




 正直派生スキルの確認したりしたかったのは残念だが村の周りには最適な場所が無かったので諦めた、ヒノ村の隣にあるカノン領の迷宮街に行ってから確認することにしたのだ。




 カノン領とはカノン伯爵が治める領地だ。




 迷宮街はダンジョンシティとも言われS~Eランクまでのダンジョン乱立地域になる。


 ラムネル帝国が強国として名高い理由はこのダンジョンにある。




 確かにダンジョンには魔物のスタンピードやダンジョン崩壊等の魔物が外に出てくるリスクは有るがダンジョン資源等のリターンの方が大きいと言われている。




 各国の冒険者は登録してからある程度の実績を作った後に護衛依頼をしながら転々として。


 ラムネル帝国のカノン領を目指す人が多い。




 一獲千金の価値を含んでいるのがこの迷宮街なのだ。


 しかし周辺国もこの街を狙い常に目を光らせている為、もしもの場合はカノン伯爵が防衛に回った場合冒険者もこの街を守る義務を負うことになる。






 俺もカロの町で冒険者登録した後この街を目指そうと思っていたが。


 まさかヒノ村の隣が迷宮街だとは思いもしなかったしラッキーだった。




 別にザジス王国にダンジョンが無いわけではないがこのラムネル帝国はしっかりとダンジョンのランクを決め確立している為安全マージン度が違うのだ。


 そこはダンジョン保有数と今までの積み重ねてきた経験の違いだと思う。




 俺はこれもラダからのアフターケアかな? なんて馬鹿げたことを考えながら魔力制御の鍛錬をしているとヤミが呼びに来てくれた。




「アロウ君!商人さんが来たよ!今、おばあちゃんが交渉してるから荷物まとめておきなさいだって」




 俺は立ち上がりヤミに感謝を述べた。


「あぁ、ありがとうヤミ。ホントに助かったよ。荷物はもうまとめてあるから気にしなくてもいいよ。取りに行くから一緒に戻ろう」




 俺はヤミと一緒に村長の家に戻り荷物を持ち商人と村長の元へ向かった。




 村長は、30代位の男性と話していた。


「あぁ、あの子だよ。あの子を迷宮街まで連れてっておくれ」




 商人は少し渋っていた。


 まぁ、そりゃそうだよな慈善事業じゃないんだからな。




 俺はそう思い商人に挨拶をした。


「初めましてアロウだ。申し訳ないが迷宮街まで馬車で乗せてって欲しい。護衛と料金はザジス王国の大銀貨で良いなら払う」




 商人の俺の見る目が明らかに変わった。


 心情の〇は最初警戒の赤だったが急に赤と黄色が混じりあっている。


 客認定されたな。




「あぁ、私は商人のロゥだ。それなら良いけど。換金するのが手間だから少し割高になるけど良いかい?大銀貨4枚でどうだい?」




 ロゥと名乗った商人は大銀貨4枚と言っていた。


 しかし俺はこのラムネル帝国の貨幣価値と換金額の差を知らない。


 道中魔物が出るのかも不明だ。


 とりあえず交渉を続ける。




「えーっと、迷宮街までの道中に魔物が出るのか? 出るなら種類を教えて貰ってから決めたいのだが」


 少し、驚いた表情を見せたがロゥはすぐに表情を戻した。さすがは商人といったところだ。


「魔物はゴブリンだけだよ。たまにイノシシも出るけどむしろイノシシの方がゴブリンより力が有って危険さ」




 ふむ、それなら良いかな。


「なら大銀貨5枚渡すよ。本来こちらから連れてって欲しいと頼んでるんだから。その代わり道中に迷宮街について教えて欲しい」




「乗った。情報は武器だそれを分かってるあんたを私は気に入ったよ」




 商人は握手を求めてきたので俺はそれに応えた。


 そして大銀貨5枚を払い。


 商人がヒノ村で商売をしている間にヒノ村の関わった人に挨拶をした。




 最後に村長のヤヨイさんとヤミに挨拶へと向かった。




「俺がこの村に来て4日間ホントに世話になった。ありがとう」




「子供がそんな気を使うんじゃないよ。体に気を付けるんだよ」


 ヤヨイさんが俺の頭を撫でてくれる。




 ヤミは目に薄く涙を浮かべ。


「アロウ君が居なくなったら寂しくなるね……また来てくれる?」


 と質問して来たので。




「あぁ、しばらくは迷宮街を拠点に活動するつもりだからね。また会えるし、ヤミも会いに来たら良いよ」


 俺はヤミの頭に手を乗せポンと軽く叩く。




 商人が商売が終わったと教えに来たので俺はそれを確認して。


 2人に別れを告げた。




「じゃあ、また来ます」




「絶対だからね!バイバイまたねアロウ君!」




 そうして俺は迷宮街へと向かうのであった。

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