18話
村長の家を出るとすぐにヤミを見つけることが出来た。
家の目の前に居たヤミに声をかける
「ヤミ、君が川から流れてくるのを見つけてくれたんだってね。ありがとう」
彼女は両手を顔の前で振りながら笑顔で答えてくれた。
「いいよいいよ。おばあちゃんにも自分が助けれる範囲で人助けをしなさいって言われてるから
あ! もしあれなら村の中を案内するね!!」
彼女の厚意に甘えることにして村を案内してもらうことになった。
ここヒノ村は、500年前に魔王を倒した勇者が後に戦争の火種になりそうになって隠居する為に立ち上げた村で代々呪術師の村らしい。
この村はラムネル帝国の皇帝直轄領になるらしい。
ふむ、呪術師か、そして皇帝直轄領、何かの封地なのかもな。
そんな話を聞きながらふと思ったことを聞いた。
「なぁ、ヤミ。ザジス王国でも勇者様の逸話伝説は絵本や語部達によって伝わってるけどさ。勇者様の名前は知らないし伝わって無いんだよ。ヤミは末裔ってことは知ってるのか?」
その質問に対してヤミは、首をかしげながらも答えてくれる。
「んー。信じるかどうかは分からないけどね。勇者様はね異世界から来たらしいの。マサキ・タカギ様って言うの。500年前はそういう名前の人は居なくてね。隠居したこの村では代々文献や長老達に伝わってるマサキ様の故郷の言葉にあやかって名前を付けてるの」
平静を装いながらも表情に出さないように返事をする。
「へぇー確かにヤミやヤヨイさんも珍しい名前だもんな。異世界なんてあるんだな」
俺の心の中はまじで? バリバリ日本人やんけぇーって叫んでいた。
その後ヤミと楽しく談笑をしながら雑貨屋や武器屋を案内して貰った。
この村には宿屋は無いため村長の家に泊まらせてくれるということになった。
夕方になり、日が陰り始めたので改めて挨拶をする為に村長の家に戻った。
ヤヨイさんを見つけ早速挨拶をする。
「改めてヤヨイさんしばらく厄介になります。よろしくお願いします。1つ質問があるんだが。冒険者登録をしたいんだけど。どこに行けば良い?」
ここでいつまでもお世話になるのも良くないからな。
「ふむ、そうだねぇ。3日後に行商人が来るからその時に一緒に行くのが最短かの。この村には相乗り馬車は無いからの。基本的に村の中で畑を耕し狩猟をし雑貨は商人に頼んでおる。その時に私が商人に話そう。隣の町に行けば登録も出来るだろうねぇ」
3日か。ならお願いしようかな。
「ならその時に口利きをお願いします。それまでよろしくお願いします。所で宿泊費用なのですが。王国貨幣は使えますか?」
「そんなもんは要らんね。ゆっくりしていきなさい」
その後、貰ってくれ。要らんの押し問答をした後結局俺が折れた。
この頑固ババアめ。
「子供が生意気言うでないよ。とりあえずババアに甘えときな」
はぁ、とため息をつき
「わかりました改めてよろしくお願いします」
ヤヨイさんは立ち上がると。
夕食を持ってきてくれた。
夕食は川魚の塩焼きと……
「む!こっ、これはお米ですか?」
そう白米だ。ザジス王国はパン文化だったのでお米はなかった。
「ラムネル帝国は半分がパン文化で半分は米文化だからねぇ。それにしてもお前さんよく知ってたね」
あ、やってもうた。
まぁ、良いか。
「本で読んで食べてみたいと思ってたんですよ」
そして葉野菜の入った味噌汁が出された。
勇者マサキ様ホントに感謝してます!!!
味噌や醤油もこの村で作ってるらしい。
後で買わねば醤油は無理でも味噌は保存食に向いてる。
「「「いただきます!」」」
ヤヨイさんが作ってくれた料理はとても美味しかった。
部屋を用意して貰い。
早めに就寝したのであった。
☆☆☆☆☆→★★★★★にして頂けると超ハッピーです。




