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前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜改稿版  作者: 赤井水


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9話

 ハックシュン、ズズっ




 少しウトウトしていたようだ思いっきりくしゃみをしてしまった、お爺さん達が微笑ましく見ている。


 誰か噂してんのか? いやされてるか。


『神童乙』みたいな感じかな? 笑える


「すみません」


 一応、周りに謝っといた。


 皆、笑顔でいいよいいよと言われる。


 それどころかお婆さんは柑橘類系の果物をくれた。


「ありがとう」


 どこの世界でもお婆さんが柑橘類系の物くれんのは常識なのだろうか? なんて思いつつ食べた。


 とても甘くて美味しい


 そんな周りの笑顔と優しさに癒されながら旅は続いて行くんだろうと思ったその時




 《条件を満たしました。派生スキル【心情】を獲得しました。》


 へ? 何今の声。スキル?え?




「スキルリスト」




 --­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­


 アロウ・ガード


 9歳




 スキル


 心力


 派生スキル


 心情




 ­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­




 使ってみないと分からないか。






「【心情】」とスキル名を呟く




 お爺さん、お婆さん。


 若い男女そしてサジ、皆の左胸に〇が付いていて。


 それぞれ色が着いている。


 お爺さんとお婆さんは黄色。


 サジは青の中に赤


 若い男女は共に黄色と青


 これは感情か?


 黄色は喜びとかかな?


 青はリラックス?


 赤は警戒とかなのか?


 まぁ、よくわかんないけど交渉とか使う時には使えるか。


 まだ謎は多いけど、これで1つ出来ることが増えた。


 それから俺は効果時間等を調べてみたが。


 結局俺が解除を決めないとその〇は消えることがなかった。



 ◇



 王都を出て1日目は日が陰り始めた頃に無事野営場に着いた。


 ここは町と町の間にある野営に適した場所を公共の場として使っている所だ。


 既に1組先に野営している人達が居たので俺たちサジを含めた6人は対角線上に場所を取った。


「よし、各々野営の準備を始めてくれ。火の番は男3人で回すぞ? アロウと爺さんは2人1組で頼む」



 サジはそう言うと水を汲みに行こうとするので。


「あ、サジさん。生活魔術俺使えますよ?」


 俺は飲水位なら普通に出せることを伝える。


 初級魔術は攻撃魔術だけどとても頼りないから言わないし手の内は簡単にばらせないからな。


「お!ほんとか? なら頼めるか? 皆この水使っても良いから!あまり先に人がいる時に客から離れるのもあれだなって思ってたんだよ」


 すると若い男女の女の子も生活魔術が使えるとのことなので2人で水瓶に水を入れることになった。


 この男女2人は冒険者志望で2人でカロの町に行くと言う。まぁ、俺と同じだった。


 女の子の方はメイラで魔術師を目指していて、男の子の方はカイで剣士を目指していると。


 何故正確に職業を言えないか目指しているというかと言うと


 この世界の職業は試験制なのだ。


 冒険者なら登録時に試験を受けて職業が名乗れるようになる。


 魔術師も少し特殊で魔力が扱えて多少術式を覚えれば初級魔術は誰にでも扱える


 そこから中級、上級、王級、神級となると適性が絡んでくる。


 魔術の属性は


 火・水・風・土・雷・闇・光・聖


 となる


 なので試験で中級魔術の火を使えると。


 職業は中級魔術師《火》となる訳だ。


 王級魔術を全て扱える人は賢者と呼ばれる。


 魔術師以外の職業は試験で課題が出されたり試合をしたりで決まる。


 唯一上級、王級、神級となると席数が決まっておりその現役の席を譲り受けることで名乗る職業が決まる。


 俺はメイラと水瓶に水を貯めた後、『灯火』(トーチ)で薪に火をつけた。




 皆何故か〇の中が黄色だ。



 やはり黄色は喜びを表す感情なのかな? まぁ、いいや。


 その後はカイとメイラとサジと一緒に談話して俺も冒険者になる為にカロの町に向かってることを話すと盛り上がった。


 そうして皆寝静まった。最初の見張りは俺とお爺さんだった。


 次がサジ、最後がカイだ。


 お爺さんにお茶を渡して、焚き火に薪をくべ俺はカロの町で楽しく生きていけるか不安を感じながらも自分の役目を全うするのであった。

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