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こうちゃんと天馬
「なあ、こうちゃん。天馬。おれ、国公立大学に行きたいんだ」
市民交流館で、おれは、自分の思いを打ち明けた。
こうちゃんは、少し驚いた顔をした。
そして、笑顔になった。
「いいね」
天馬が、ワクワクした顔で、おれに飛びついた。
「いいじゃん! おれも医学部目指すからさ、一緒にいい大学入ろうぜ!な!」
「なになにー? どうしたの?」
由紀と花蓮がやってきた。
こうちゃんが答えた。
「勇希が、国公立目指してるんだって!」
「おおおー! すごい! 私も一緒に目指す!」
そう、由紀が言ってくれた。
花蓮も、ニコニコしている。
正直、意外だった。
誰も、味方してくれない、なんて思っていた。
でも。
現実。
みんなが応援してくれている。
というか、自分達と一緒に目指そう、とくらいまで言ってくれている。
それなら。
目指さなきゃ。
国公立大学。
目指さなきゃ!




