前へ目次 次へ 24/114 私ね その時間は、結構長く感じた。 陽が落ちると、もう、終わりの雰囲気になっていった。 女の子は、そろそろ帰らなきゃ、と言い出した。塾があるから、って。 「名前、名前は、なんていうの?」 「私ね、つばきっていうの。よろしくね」 「おれは勇希!よろしくね!」 「うん!」 つばきさんは、ふふっ、と笑った。 それで、背中を向けて、行ってしまった。 つばきさんと、これから話すことあるのかな。 そんなことを思いながら、おれも作業を終わらせて、一人、帰路に立った。