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2ー2
ここまでくると、すべてに肩入れしたくなるのが俺の希望だ。
「ついでに紙だけどさ、最高級品のやつじゃなきゃダメだぜ?」
「まぁ、それだけの苦痛を与えてしまったわけだし、それでいいわよっ」
いいから早く書かんかいとばかりに最高級品の紙を俺の前に突き出す駄女神。
この時点ですべての願いを叶えてもらっていることにも気づかない。
「いってぇ……。全身粉砕骨折してるから前に出れないや」
「ちょっとぉ〜。そのペン取り上げるわよっ!?」
女神が身を乗り出してきたもんだから、俺はあわてて蒔絵ちゃんを尿瓶の中に突っ込んだ。
「おのれ、こしゃくな。いいから早く願いを書きなさいよ。あんたねぇ、億万長者になりたいとか、あこがれのアイドルと結婚したいとか、最高級品のごちそうを食べたいとか、そんなのでいいのよ? なんでそういう普通の願いが出てこないのよ!?」
「それはやっぱり、俺が万年筆オタクだからだろうな」
そうして俺は、駄女神を泣かせるのだった。
悪党になった気分だぜ。
つづく




