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第25話 発電所 最終戦 その2

今回の物語のメイン登場人物 


ナナ(18歳)=身長160㎝ 体重48㎏ 


容姿 人形のような白い肌の美少女だが、顔の左半分から左腕にかけて火傷跡のように茶色く染まっており、


ごつごつとした硬い皮膚に覆われている。爪も獣のように硬くごつい。


銀色の髪に左にシュシュで結んでいるサイドテール


穏やかなつり目に右は黄色の目、左は猫のような瞳に白い目のオッドアイ。


戦闘時の服は黒のノースリーブに、赤い線が入っている黒いマントを羽織り、


マントの中心部にはハンターズのエンブレムが飾られている。


下半身は白い脚の曲線美が際立つ青のデニムのショートパンツ。靴は網線の入った黒いミリタリーブーツを履いている。




人物紹介


この物語の主人公。地上の小屋で目覚め、特殊部隊ハンターズのいる地下都市、コンコルドまでやってきた。


記憶喪失で目覚める前の記憶がほとんどなく、自分が何なのかわからない。


不死身のイロディアンを倒せる能力があり、茶色い左腕を三本の尖った触手に変形させ、貫いたり、叩き付けたりする事が出来る。


触手を建物に絡めて、腕を引っ込ませることでスパイダーマンのように移動することも可能。


普段は穏やかな性格の女の子だが正義感に熱血な所があり、戦う時は死ねとか、くらえとか言い乱暴になる所もある。


しかし自分が何なのかわからない所に萎縮したり、戦うことの重圧にくよくよしてしまう場面も。


それでも弱い人を助ける為に今の自分が出来ることをしようと、


自分の意志でハンターズに所属し、イロディアンと戦うことになった。



マリア・フリッシュ(32歳) 女性


容姿


身長163㎝ 体重49㎏


誕生日 1月17日


容姿


年相応に大人びた女性。全体的にスラッとしており、白肌に長い黒髪に少し右寄りの下がったポニーテール。


前髪は七三分けで、気の強そうなつり目に瞳は黒色でメガネをかけている。


首の左中心部分にほくろがある。


白衣に体のラインが目立つセーターを着ていて、日によって色は異なる。


下は黒タイツで日によってはスキニージーンズを履いている。靴は赤いスニーカー。



人物紹介


ハンターズに所属している博士。主に研究チームと共にハンターズ用の武器の作成と、イロディアンの研究をしている。


口調は~だわ、~よと上品で、性格も基本おっとりしている。冷静に物事を観察するのに長けていて、研究に対する情熱も高く、


度々徹夜で研究に勤しむ事がある。


その不規則な生活が家庭に影響を及ぼし、夫とは別れ、幼い息子は実家で祖父母が養う形になったしまった。


それでも自分のやってきた事に後悔はなく、人がもう一度地上に住める事を願い、現在も研究をしている。




あらすじ 発電所の開拓に成功したハンターズ。しかし新種のワニ型と発電所にいるロボットがハンターズに攻撃を仕掛け、


壊滅状態に陥った。それでもハンターズは諦めず、ロボットを仕留める事に成功し、


残りのロボットもワニ型も撃破すると決めた一同は戦いを挑むが、切り札となるナナが負傷し、彼女は自分の不甲斐なさが重なって


戦う意思が折れてしまう。



第25話  



発電所 郊外 ナナ視点



痛い。腕が・・腕がない。必死に抑えても痛みは消えない。


汗が垂れる。体が重い。



「ナナ!動けるなら回復するまで何処かで避難しろッ!今そっちはいけない。そこから離れるんだ!」


マラシイさんから連絡が・・・。ワニ型はマラシイさんのとこに行った。


今のうちに何処かで回復を・・・。


左腕の出血がおさまらない。ぼとぼとと粘液じみた血が地面に落ちていく。


痛みを腕で抑えて、辺りを見る。ワニ型が突っ込み、穴の開いた建物。その先にドアが一つ。


ああ・・・もうそこでいい。あの中に入って休んで早くみんなを助けないと。


「みんなを・・・」



何だろう。今自分が発している言葉とはとても程遠い感じがする。


何でだろう・・ここまで頑張る必要あったかな・・みんなを守るって。


ああ・・だるい。扉までが遠く感じる。

引きちぎられた触手を引きずって歩いているが、だるさと痛みで素早く歩けない。重い・・・



何とか扉まで着き、体が落ちるように扉を開けて中に入った。


ほうきやモップがある。物置だ。そんなことどうでもいい。早く楽になりたい。


扉を閉め、そのまま果てるように床に倒れた。


床はとても冷たい。力がぬける、床に飲み込まれそうだ。辺りを包み込む闇にも。


何も考えられない。脱力感がじわじわと増えていく。きこえる・・かすかに銃撃音が耳に入る。。


みんなが戦っている。早く助けないと・・


それと明らかに隊員の銃撃音とは違う重い音が聞こえる。ガトリングガン?この重々しい銃撃音はまさか・・



「西方面からロボットが出現!! 最後の一体の奴・・・ぐわぁあああああああ」


インカムから隊員の断末魔と共に、べちゃっと地面に落ちた。生々しい音を最後に通信は切れた。


ロボットが・・後一体の奴が出たんだ。ちくしょう・・早く回復して立ち上がらないと。


「・・・・・・」


残った右腕で立ち上がろうとしても力が入らない。またべたりと床に倒れる。


何だろうさっきから、もう疲れた。このまま寝たい。つらい・・腕が痛い・・・だるい。


そんな感情がめぐってくる。


ああ・・自分でもわかった。完全に心が折れてしまったんだ私は。


そんな・・助けないといけないのに何で。しっかりしてナナ。


そう自分に言っても拭えないこの気持ち。


ああ・・マラシイさんの言う通りだった。


私は甘かった・・弱いんだ。いくらイロディアンを倒せても心は綺麗事を抜かすガキだった・・・。


皆を助けるなんてこと、私には無理なんだ。


・・・インカムのスイッチを押し、



「監視室。聞こえますか・・」


「ナナか!大丈夫か?怪我したらしいが。」


「・・・大丈夫ですスプリッドさん。でももう私はもう・・戦いたくないです。痛くて、辛くて、しんどいです。」


「ナナ・・」


「うっ・・・うぅ・・・ごめんなさい。私がスプリッドさんの撤退に賛成しておけば生きていた人もいたのに・・・」



悔しさと自分の弱さ、情けなさで涙があふれてくる。我慢していた気持ちが出るように。


「私は弱かったんです。何でもない普通の子・・なのに何を勘違いしていたのかな。皆を救いたいなんて・・」


「そんなことはない・・君は・・」


スプリッドさんが話すのを止めた。その代わりに、


「ナナ。」


この声、マリアさん・・見ていたんだ。




「マリアさん・・ごめんなさい。こんな私見たくないでしょ。こんな不甲斐なくて弱い私。


私のイロディアンを倒す能力がマリアさんを引き付けたのに・・こんな不様にやられてるもんね・・ごめんなさい。」


もう言葉が出ない。泣いて息が荒くなって喋れない。ごめんなさい。ごめんなさい・・・



「ナナ・・」


嘆く私にマリアさんは囁くように優しく呼んだ。


「確かに私は貴方の力に魅了されたわ。あなたのその未曾有の力で貴方を好きになったのは確かよ。」


「・・・」


「でもね・・私はそれよりも、ナナ。貴方自身の魅力に惹かれたの。」


「え? 私の?でも私はよわ、」


「弱くないわ。全く弱くない。あなたは強い。」


え?・・マリアさんはきっぱりと告げた。



「私は思うの。発電所を復活できたのはハンターズの皆とナナのその力、そしてあなただったからこそ成功したのよ。」


「・・私だったから?」


「そうよ。あなたは記憶が無くて、自分自身が何なのかもわからない。何故イロディアンを倒せるのかもわからない。


私だったらわからない恐怖と孤独感で耐えられないわ。きっと地下都市に引きこもってるんだろうね。」


マリアさんは朗らかな口調でそう言い、



「でもあなたはその中で人を思い、人の役に立ちたい。自分自身の力で今できることを精一杯やる。

あなたのその強くて真っ直ぐな想いがあったからこそイロディアンを倒して、少人数で発電所に行く事に成功して、

復活出来たんだと私は思うわ。」


「マリアさん・・・」


「だからあなたが謝ることなんて一つもないのよ。


あなたは弱くない、弱さに執着する必要なんかない。今自分が出来ることを精一杯やりなさい。ナナ。」




・・そうなんだ。


私はとんだ勘違いをしていたんだ。勝手に自分は弱いって・・・


私はこの時、明らかに体が軽くなったのを感じた。闘志が体の中に燃え上がるのが感じた。


左腕の痛みをこらえ、床にへばりついた体を根性で起き上がせ、強く地に脚をつけた。


そうだ・・私は。姿勢を真っ直ぐにし大きく深呼吸し、


「ふぅ・・・」



そう、私はこの力で悲しみを断ち切らせる。弱い人を助けるんだ。


私の思いが答えたのかちぎられかけた一本の触手が繊維を結び、復活した。


三本中一本・・それでもやってやる。この一本が皆を救う力。




「ありがとうマリアさん。私、戦うよ。」


「ナナ・・帰ったらジャックス大臣の奢りで皆でご馳走しましょう。」


「え・・・そんなの聞いてないぞ博士。」



マリアさんの隣から驚いた年配の男性の声がした。


「大丈夫です。会場の予約は私がしますので。財閥や議員の方も呼んでおいて下さい。」


「ええ・・」


この声の人がジャックス大臣なんだ。マリアさんは大臣と接してるとは思えない扱いの雑さで、


はは、面白いな。



「ナナは帰ったら何したい?」


フフッと笑っているとマリアさんが私に話を振る。


「私は・・」


カリナのことや、行ってみたいとこ。色々思い浮かぶけどやっぱり、


「・・マリアさんとまたカフェに行きたいな。」



と言うと、マリアさんは感情が高ぶるように息を吸い、


「そう・・いいわよいくらでも連れてってあげるわ。」


少し上ずみながら答えた。インカムで見えないが微笑んでるマリアさんの顔が思い浮かぶ。


「よし・・行ってくるねマリアさん。」


私は意を決し扉を開ける。


「うん。みんなをお願いね。」



マリアさんの言葉に頷くと共に眩い光の先へ走る。私が悲しみを断ち切るんだ。ナナとして。

かなり遅れたぜ。なぜなら風邪で寝込んでいたからだ。

あと変えたいところもありまして、サブタイトルのやり方を少し変えようと思います。

作品に出てくる名称も少し変えます。特に水発射装置はw。某巨人の装置とまるかぶりなので。

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