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第16話 発電所開拓編 排除

キャラクター紹介



マリア・フリッシュ(32)=誕生日 3月4日


慎重165㎝ 体重52㎏ 


髪型黒髪ロングのポニーテール、メガネ


大人びやかなお姉さん


服装 緑のセーターに白衣、タイトスカートに黒タイツに事務員が履いてそうなサンダル。


ハンターズの博士を勤めている。



ボブ・ジャックス(65)=誕生日7月13日


慎重162㎝ 体重70㎏


見た目、優しそうな白髪のおじいちゃん。ラフなワイシャツにズボン。


南区の代表でありハンターズの管理者である。



スプリッド・サンマルク(50)


慎重175㎝ 体重88㎏


見た目 一回りおおきい出川哲朗


ハンターズ本部の監視員のリーダー。昔は戦場に赴いていたが、訳ありで離脱した。



神様視点



コンコルド南区 ハンターズ本部 モニター監視室





監視室の室内。室内の前方には映画館のような巨大なモニター

があり、ハンターズ本部の周辺や地下鉄のトンネル内が表示されていた。


そのモニターの前には三つの席があり、三人の監視員がパソコンを打っている。


中心には監視員のリーダー、スプリッドが座っていた。


パツパツのジャケットの作業着を着て、太った体にお似合いのクッキーをほおばりながら、パソコンを打つ。


「まだかな・・」


スプリッドはお腹を叩き、はじくような音が監視室に反響する。


監視室の中央には細長い円形の席があり、四つのパソコンが常備されている。


そこの席にマリア博士が座っている。飲み終えたコーヒーを横にし、携帯をいじっていた。


「プラント07・・・ないわね。」


軽く頭を掻き、呟く。


ナナとテーブルで対談した際に言っていた言葉。


(プラント07・・再製造します。)とカプセルに入る前、囲んでいた白衣の人が自分に向けてそう言っていたらしい。


そのことをマリアは思い出し、記憶喪失のナナに何か進展があるのではとスマホで調べていた。


しかし、ナナについては全くヒットしなかった。


「ナナが草なわけないよね。はは・・」


その時、監視室のドアがガチャリと開く。座っていた四人が一斉に振り向いた。


「やぁ、フリッシュ博士。」


「ジャックス大臣?」


マリアはスマホを閉じる。


そこには南区の代表、ボブ・ジャックス大臣がフレンドリーに手を降った。


ジャックスの見た目は小柄でお人好しそうな白髪の、ぽっちゃりなおじいちゃんだ。


彼はラフなワイシャツにジーパンを履いて私服で監視室にやってきた。


マリアが少し驚きつつもジャックスに問う。


「大臣。今日は環境省の会議じゃ・・・」


その言葉にジャックスは首を横に振り、


「その会議は蹴った。こっちの方が遥かに大事だからな。他の議員は知らんぷりだったがな。」


「大ぃ臣・・」


マリアは笑みを浮かべ、立ち上がり、メガネを上げる。ジャックスはしゃべりながらモニター室の前へ歩く。


「人類の存続が開く瞬間を、ハンターズの設立者として、そして元国の代表として見届ける義務がある。


その場凌ぎの課題の会議でつぶされてたまるか。」


四人は代表が来てくれた事に口角が上がった。


ジャックスはスプリッドの椅子に手をかけ、


「今、どうなっているんだ。状況は。」


「今、俺達は完全に蚊帳の外です。ですが少佐のマラシイがここに繋がる無線で言ってくれました。


発電所についたと。」


「・・・・・」


ジャックスの目は見開く。


「・・・そうか。発電所にたった25人で・・久方ぶりだな・・・彼女のおかげだな。」


ジャックスの声は霞むような声で言い、目の下にはうるりと涙がたまっていた。


「しかしそこからはわかりません。どうなっているのか。」


そう言った時、隣の監視員が声をあげる。ジャックスは涙をこぼさないように瞬きを繰り返した。




「スプリッドさん・・これは・・」


監視員がスプリッドに言う。モニター室の机の映像には予め、発電所の回線の反応が表示されていた。


長年の間ずっとロストしていて、何本もOFFと赤の反応を示していたが、それがONに切り替わり、


グリーンへと変わった。


「ああ・・う、動いたぞッ!!」


「本当か・・」


ジャックスがそのモニターをみて、現実を受け止めきれない表情をしていた。


スプリッドが疲れた目を擦り、肥えたお腹を叩き、声をあげる。


「発電所から電気が通っているぞッ!!」


横の机でコーラを飲んでいたマリアが、スプリッドの話で驚き、立ち上がり、白衣をなびかせ前の大きいモニターの方に近づく。回線の反応がグリーンに表示されているのを見て、


「本当だわ。みんな。やったんだね。」


「みんな帰ったら歓迎だな。」


「ええ・・」


ジャックスはマリアを見上げ、手をひらを出す。マリアはしまっていた手を出し二人はハイタッチをした。


巨大なモニターには、発電所の監視カメラの映像が湧き出るように表示されていく。、


「やったぞ・・・、ついに電気が普及したぞ。10年間出来なかった事が・・。」


スプリッドは満面の笑みで、後ろで見ていたマリアを見上げる。マリアも嬉しく口角を上げる。


「よしよし、ロバートがゲートに電力を集中させるように設定したな。


皆との通信はどうだ。電波が復活してるなら・・・」


スプリッドはいつまでも興奮するわけにはいかないと、姿勢を正す。スプリッドの重さで椅子がきしんだ。


ブレスに連絡を取る。


「おい、聞こえるか、ブレス。」


しばらくノイズが流れた後にブレスから返事が入る。



「ああ、聞こえるさ。」


「良かった繋がった。発電所に電波が繋がっている証拠だな。特定の無線を使わなくて済むぜ。」


「ああ、こっちも確認出来る。今歩いている通路に電気が付いた。やってくれたみたいだ。


そっちで発電所の全体を確認出来るか?みんなどうしてる?」


「ああ、任せろ。二人ともモニターを確認してくれ。」


二人は共に監視カメラの映像をアップし一つずつ確認していく。


発電所の入り口の扉が映されているモニター、地下の駐車場を映している映像。


「これは電磁ネット・・。ちゃんと動いたんだな。」


モニターには発電所を囲む金網のフェンスが俯瞰に映っている。金網のフェンスからはビリビリと水色の光源を放ち、金網の形をした雷が現れ、中心に向かっている。


スプリッドはフェンスが映っているモニターを追いかけ、電気が360度発電所を囲んでいることが分かった。


「よし、これならイロディアンは侵入できないな。」


「これは浸水しているのか?」


「どうした?」


バイトの監視員につられ、別のモニターを見る


モニターには本来地下の駐車場が映っているが、一面黒い水面で埋まっていて波打っている。


スプリッドは右に椅子を軽く蹴り、監視員の方によった。


二重気味の顎をさすり、訝しむようにモニターを眺める。


「・・・これは・・確かに浸水してんな。アスファルトがいかれたか?」


「わからないです。」


「まぁいいや。他の映像は・・これは動力室だな。皆映っている。」




発電所の動力室の映像にはナナ達が動力室の辺りを見渡していた。


「スプリッドさんこれは何でしょう。煙があがっているんですが。」


スプリッドは今度は左に椅子を蹴り、右による。


「なんだ。ここのエリアは通路のはずだが・・・」


「煙が上がっていて何も見えませんね。」


「ハンターズが応戦したか?」


映像には霧のような煙で前が見えない。数メートル通路が辛うじて見えるくらいだ。


疑問に思い二人はしばらくその映像を見ていた。


すると煙の中から何かの影が近づいてくる。


「なんだ?」


「どうしたの?」


マリアもその映像を見る。


そのシルエットは明らかにイロディアンでも、人間でもなかった。


タイヤのように足が回っていて、常人の倍以上はある肩幅。


腕に装着されている二本のガトリングガンが煙の中から現れる。


全体像が徐々に明かされ、回っていた足はキャタピラだと二人は察した。


「なんなの!?あれは?」

それは研究員のマリアも知らない物だった。ジャックスも眉を潜める。


「ロボット?スプリッドさん、これは。」


「ばかな・・・こんなロボット・・初めてだ。」


スプリッドは焦燥感にかられ、ブレスに通信を取る。


「ブレス?、あのロボットはなんだ。」


「は?、ま、まさか・・・動いているのか?!」


ブレスはおののく。


「ああ、動いているぞ。」


「ロボットは今どこに?」


「えと・・一体は西エリアの通路をうろついている。もう一体は・・そっちに向かっている。」


「来るだと・・こんな狭いところで・・他の皆はどうした?」


「場所はどこだ。調べる。」


「北のエリアだ。マップでは食堂室のはずだった所だ。」


「わかった。」


スプリッドはマップをパソコンでエリアを調べ、


発電所の100近くある監視カメラの映像から絞り出す。。

一方、通路にいるブレスはインカムで、ロボットの所にいるメンバーに連絡を取るが、連絡はない。



「隊長。一度戻った方が・・」


ブレスといたエリックが提案。


「・・ああ、そうしよう。また擬態型と戦うか・・凍結から再生しているだろう。」


道中、ブレス達は擬態型と交戦しており、そいつらが復活してるのを危惧していた。




スプリッドから連絡が入る。スプリッドはマップとモニターの位置を合わせた。


モニターにはショウ達がいたロボット室が映っている。


薄明りの広いステンレス製の部屋の奥に、ガラスが貼っているだけの場所。


「ブレスあったぞ。確かに食堂室ではないな。」


ロボット室の映像にはロボットはいなかった。


煙が上がりガラスが割れ、弾丸の跡が残っていた。


「なんか、煙も上がってるし、割れていますね。スプリッドさん。」


「ああ、ブレス、ロボットはいない。なんだあれは・・なんか倒れている。」


左奥のロボット室の出口には二つの何かが倒れている。


スプリッドが何かと映像を拡大する。


「ああ・・ブレス。これは不味い事になったな。」


「どうした。」


「二人の隊員が倒れている。ロボットの弾丸に打たれたんだ・・・」


「なん・・だと。」


監視室全員とブレス達三人はあいた口がふさがらなかった。


新たな脅威による攻撃。その現実をその場の皆は受け止めきれずにいた。


「すぐに皆に連絡だ・・監視室から連絡してくれ。」


「わかった、ブレス。チャッキー、発電所の皆に言うんだロボットが進撃してるって。」


監視員のチャッキーは頷く。

「りょ・・了解。こちらハンターズ監視室。発電所内のロボットが起動し、攻撃を仕掛けた。死人もでた。弾丸にぶっ放されて・・・」


チャッキーは拙く皆に報告する。一方ブレスは驚きに息を荒げつつもスプリッドに問う。


「ロボットが人間に攻撃したというのか」


「ああ、そうだ。そういうことになる・・他の映像もあるな。」


「ッくそ!!、選択を間違えた・・壊しておけば・・ナナ達と合流だ。」


ブレスは通信を切り、三人は動力室に向かう。


「どういうことなの。ロボットが人間に攻撃?」


「何かわかるか。マリア博士。」


スプリッドがマリアに言う。マリアはわけがわからず腕を組み、眉をひそめる。たどり着いた結論は、



「・・わからないわ。でもそこにいたロボットが起動した瞬間に人間を標的とみなし、攻撃・・」


スプリッドは別のロボット室の映像を見る。映像には前回ショウが向かったトイレの入り口が映っている。



「トイレの中にロボットが入ったのか?、見えないな。巻き戻してくれ。」


スプリッドは監視員に指示。ロボットが室内で稼働した時間まで遡る。


三体のロボットが室内でガトリングガンを発泡。室内で待機していた二人が蜂の巣になり、

ごみのように絶命するのが確認できた。


「嘘だろおい・・」


スプリッドと監視員二人はあぜんとする。

三体のロボットは弾丸でもろくなった正面のガラスを、キャタピラを動かし突進し突き破った。

右奥のトイレの前で、待機していたドレイクは銃撃音で危機を察し、通路奥へと隠れる。

ドレイクは隠れつつ、インカムをいじっている動作が確認出来る。


スプリッドはここで隊員がトイレにいるのだと察した。


銀色のロボットは顔の赤いモノアイをぎょろぎょろと動かし、両脇のガトリングガンを向ける。

そのまま三つの通路にキャタピラを回し、散らばった。

一体のロボットは前方に向かい、曲がる。


ステンレス製の廊下を一通り見渡した後、右奥のトイレに赤い目を光らせる。


ロボットは進み、トイレの前に止まる。両脇に広がっているガトリングガンを胸に引っ込め、狭い所に入れる形態になった。


トイレの中に入っていく。


その一部始終を奥で覗いていたドレイクはショウを助けようと慎重にトイレの中に入っていった。


「今の映像は・・」


現在の時間の映像に切り替える。トイレの入り口には煙が上がっていた。


「はぁ・・殺されたな。」


スプリッドはため息をつく。

その後ろでマリアは考え込んでいた。


「何でこんな事に・・フリッシュ博士、何かわかるか?」


それを見ていたジャックスがマリアを見上げる。


「今は・・何もわかりません。ただ起動した瞬間に人を殺した。つまり最初からこのプログラムを

あのロボットに仕込んだということです。」


「何という風に?」


「人間を抹殺、排除しろと・・」


「人間を排除・・・・なんでそんなものが発電所に?」


マリアはわからないと首を振るう。組んだ腕を握り締め、白衣がよれる。


「わかりません。あのロボットを鹵獲して解析しないと今の現状では・・・

ただわかるのは発電所の電気が普及した瞬間に起動した、電力で動いているのなら充電が必要。見た

感じコードっぽいものも

ありませんね。となるとあのロボットは発電所の電波で動いていることになります。

私の洞察があってるのなら活動範囲はそこまで広くないと思うわ。」


「活動範囲か・・どれくらいだ?」


「少なくとも発電所内は容易にうろつけるくらいだと思います。電波に即しているのなら。」


「はぁ・・活動停止に追い込むのは難しそうだな。電磁ネットもあるし。」


「ええ・・苦労して普及した電力をまた遮断するのは賢明な判断ではありません。

ですが犠牲が伴ってしまってはそれも・・やむを得ません。」


ジャックスは肩を落とし、落胆する。


「あ、誰か出て来たぞ!生きてる」


現在の時間の監視カメラの映像。


スプリッドは煙が上がっているトイレの入り口から、誰か走って出て来るのが見え、指を指した。


ショウはあたふたと駆け込み、通路を走っていった。


「良かった・・でも、ドレイクが出てこない。」


きっと今逃げた隊員をかばったんだろう、スプリッドは察し、拳を握る。



「なんてことだ・・・なんてことだ・・・こんなことになるとは。」


まだ戦いが終わらないことに悔しさがにじみ出る。うつむいた顔をあげ、


監視カメラに映るロボットを見る。


ロボットは静かに、キャタピラを回し通路を進み、ナナ達のいるエリアに接近している。


監視室の一同はその光景をただじっと見つめることしか出来なかった。



ーーー第17話に続くーーー





日本語ってムズイ。

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