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第15話 発電所開拓編 稼働

最近嫌なことがありまくり。生きるのって大変だな。

第15話 発電所開拓編 稼働




同時刻  発電所内 北エリア 通路



その頃、離別した5人のメンバー。ショウ達も発電所の中心部に進んでいた。先輩達についていき、慎重に通路の中を進む。


通路を枠から覗き込み、確認し、進んでいく。右に曲がったその時、一体の天井に這ったイロディアンに遭遇。


擬態を解き、灰色の壁の色から、黄土色の鱗が露になる。


長い舌をなめずり、雄叫びをあげ、隊員達に飛びがかろうとした

「ッ擬態型!!」


先輩のワイアーがいち早く気付き、銃弾を放ち、擬態型は顔面に銃弾をくらい床にへばり落ちた。


「行こう。復活する。」


隊員達は頷き、早歩きで進むと天井から音がした。カンカンと何かが上にかける音。


一同警戒し、構える。その音は奥の天井の、通気口の開きに向かっていた。


「気を付けろ・・・」


ワイアー達は、警告する。天井の音が止んだ時、開き口のカバーが落ちた。


5人は構え、警戒すると、人が落ちてきた。


「ブ・・ブレス隊長ッ!!」


「ワイアー。お前ら、無事だったか・・」


落ちてきたのはブレスだった。ワニ型との交戦し、ここまで通気口をたどってきたのだ。


エリック、ドレイクも通気口から落ち、はぐれた三人は合流出来た。


「良かった・・」


一同が安心したその時、先ほど食らわせたイロディアンが復活し、甲高い奇声を発する。


「あ、しまった!!」


ワイアーが同様したのに対して、ブレスが真っ先に事態を把握し動く。水発射装置で皆の頭上を飛び越え、


クラウチングスタートで一同に、飛びがかるイロディアン。


「ふんっ!!」


空中で顔面に直接氷結弾の刃を、ぐりぐりと入念にめり込ませ、ぶっさしたブレス。


擬態型の顔は1メートルの氷の刃で、顔面が陥没し落下。そのまま氷の結晶と化し、固まった。


ブレスは着地する。


「まったく・・・ちゃんとみろ。」


「は、はい・・。」


「擬態型は解凍まで結構時間を使う。しばらく大丈夫だ。動力室までもう少しだな、いくぞ。」


ブレスは顔に付いた返り血をふく。


一同は擬態型を後に通路の奥へと進んだ。ショウは凍結した擬態型を凝視し。


「流石ですね・・・」


不審し囁く。そう言い一同についていった。


順調に階を降りていき、中心地に近づいていく。エリックはモニターに表示されているマップを見つつ、


陰湿な通路を進んで行く。その先に一つの扉に差し掛かり、立ち止まる。


「この奥は食堂ですね。その先に中心部に続いています。」


エリックが扉の前に電子コードを繋ぎ、ハッキング。パスワードを解き、扉を開け、中に入った。


食堂と言えば、テーブル、いす、厨房が連想されるだろう。


しかし扉の向こうにはそんなものはなかった。一面に広がる黒のタイルの廊下。


「・・・・・」


その先にガラス張りの部屋が目に入る、一同が困惑しながら進む。


「隊長・・・。」


「なんだあれは?」

「ガトリングガン?」


隊員達はそれぞれ見えたものに疑問がわく。



ガラスの部屋には三つの何かが鎮座していた。三角の形の影。そこに氷結弾を向け、照らす。


何があるか歩み寄った。ライトを向けると、見えたのは重厚の三角のトラクターほどの大きさのキャタピラが照らされた。


なんだ・・と、上に照らす。


上の両脇にはガトリングが搭載され、モノアイのみの顔が搭載されていた。


一同はそのわけのわからないものを照らし続ける。



「エリック・・」


「隊長おかしいです。図面では食堂と表示されいるのに・・・」


「見方を間違えてんじゃねえの・・・。それになんだこのロボットは・・・、ここはただの発電所じゃないのか。」


「俺もわからない。武器がついているな。」


隊長達は中に入り、そのロボットを眺める。


暗転している丸い眼球に、サイドに付属されている二本のガトリングガン、下半身にはキャタピラがついている。


「こんなのがあるなんてな・・・」


流石のブレスもこれには驚きを隠せなかった。鎮座するロボットを訝しむ。


「隊長?」


向こう側に中心部に繋がる通路がある。ブレスは一手間置き、指示を出す。


「・・・ショウ、ワイアー、ジン、ドレイクはここに残れ。俺とエリックとメグでこの先を進む。実際ここからは少ない人数の方がいいだろう。」


一同は頷く。


「しかし、何なんでしょうこのロボット?、情報にはなんも乗っていない。」


エリックはiPadでここのエリアの情報を模索しているが、ここにロボットが鎮座しているという情報はない。エリックは頭をかき、悩み、唸る。


「この発電所には、何かを知られたくないものがあるんだろうな。実際この発電所は色々な企業が資金をはたいて建設されたからな。」


「しかし、隊長。こんな物騒なロボット、なんでこんな所に置かれているのか検討もつかないですよ。」


「・・とにかく今はマラシイ達と合流して、電気を普及させることが最優先だ。ナナがいないとこっちもきつい。いくぞ。」


ブレスはエリックの肩をたたき、三人はロボットを後にし、暗い先へと向かった。


ロボットのいる部屋に待機した四人のメンバー。その中でショウが、ソフトなモヒカンの髪を揺らし辺りを見渡す。


何か探しているみたいだ。


「どうした、ショウ?」


先輩の隊員が声を掛けるとショウは


「アハハ、トイレに行きたいっす。」


と、?気だった。


「はぁ・・、確か、ロボット室でて奥の右にあったはずだ。行け。」


先輩は呆れ、早くいけと手を振る。


「いやあ、すみませんねぇ。」


「気を付けろ、そもそもトイレ動いてんのか?」


「出せるものは出せるでしょう。電気が普及したら流せばいいんすから。」


といい、ショウはトイレに向かった。


「出来る前提かよ。」


先輩は言い残し、聞いていたドレイクは、


「ジン、俺も行く。あいつ一人で何かあったら嫌だからな。」


「わかりました。」


ドレイクは二人を残し、ロボット室を出てトイレに向かった。


《発電所 中心部前》


その頃、ナナ達は擬態型と交戦し、死闘を乗り越え、地下の動力室の扉の前までたどり着いた。


陰湿な細長い通路、その前に佇む動力室の扉は、重厚で合鉄だ。バイブが取り消られており、パスワードもついている。


頑丈さと複雑なセキュリティで関係者以外入ることの許されない場所。


ハッカー、ロバートはその扉の前で腰を下ろし、パスワードの装置にケーブルを繋ぎ、ロックを解除するため、懸命にパソコンを打ちまくっていた。


「大丈夫か?、行けるか?」


マラシイがじれったくロバートに問う。


「ああ、複雑でね。流石危険エリアだ。この先は大量の電気を扱う場所で関係者も滅多に入らなかったらしい。」


「だろうね。」


ロバートは手を休むことなく、ロック解除に打ち込む。


他の隊員達は、その間各々床に座り、束の間の休憩をとっている。


ロバートの向かい側辺りで、ナナと他の隊員達はお互い水を飲み、つまみを食べ、しゃべっていた。クラシアも体育座りで聞いている。


「じゃあ、ナナは本当に目覚める前の記憶がないのか。」


一人の隊員がカロリーメイトを食いながらそう言う。


ナナは自分のことを隊員達に話していた。


「ええ、そうです。でも目覚める前に、誰かが私をカプセルに入れて、どうか目覚めてって、白衣の女の人がいったのは覚えています。」


「それが、手紙の内容的にお母さんだと。そう思うんだな。」


「はい。コンコルドに行けって。でも確証がないので何とも言えませんが。」


一人のがたいのいい隊員はうーんと唸り、腕を組む。


「きっとその人が、ナナにイロディアンを倒す能力を託したってことだよな。はは、あんたはとんだとばっちりを受けたんだな。」


「いえ・・まぁそうですね。はは・・・」


ナナは何か反論しかけたが、ごもっともな意見にたじろいだ。


「でも、私のこの力で、地下都市の人達を助けられたらいいなって・・・」


ナナはしんみりとした表情で自分の左腕をあげ、眺める。茶色く薄く緑がかった、獣のような腕を見つめ拳を握る。


「・・・そっか、いいんじゃないか。」


「だが一人でそれが出来たら苦労はしないよ。」


ナナ達の会話を聞いていたマラシイが食い気味に歩み寄る。褐色の肌色には対を成す、白と黒の前髪を振りながら。


ナナはまた説教を食らうのかと軽くアゴを引き、身構えたが。


「いくらあんたがイロディアンを倒す力があっても数が多ければリンチだ。」


「・・・・・」


「もし成功したら、あんたの力だけではなく私達の力も、少しは加えてくれな。」


といい、腕を組み、微笑む。



「は、はい。」


「それに、あんたは頑張ってる。まさかここまで来れるとは思えなかった。犠牲も出たが被害の低さはこれまでと比べて雲泥の差だ。


それが何よりも嬉しいよ。ありがとう。」


彼女に感謝の言葉にナナは喜びの表情をあげる。しかしナナはすぐに質問に切り替えた。


「あの、私が来る前はやっぱり・・・」


「ああそうだ。80人近くいたが大半は食われてイロディアンになっちまったし、運良く生き残った奴はイロディアンの恐怖で離脱したよ。


ずっと・・ずっとそうだったよ。」


微笑んだマラシイの顔が豹変していく。背負っている水発射装置を降ろす。唇をかみしめ、息もやや粗くなる。


「叫喚の図だったよ。みんな行く前はあんたのように・・国の為に戦おう。弱い人を助けよう。全員正義を掲げていった。


でも戻った頃には大半は食われ、死体も放棄し、もうお通夜の雰囲気だったよ。みんながんぎまった表情で辞表をだした。


まあ、そりゃそうだなあんなの見たら。国の為に・・・そんな綺麗事が隊員達を地獄に導いたんだ。」


マラシイの怒りに一同は身が引けていく気持ちになる。ナナも額に汗が垂れた。


「だからあの時、私にすぐ折れるよと・・・」


「ああ・・・・ん、すまない。取り乱した。まぁ・・・私は憎しみでずっと戦ってきたんだ。」




落ち着きを取り戻したマラシイは息を漏らす。


「ま、そいつらはナナが来る前の奢りだと思えば、少しは楽になる。だってたどり着いたんだから。やっと。」


「そうですか・・。よかったです。」


ナナは少し苦笑いしながら答える。


「なんだよ。ほめてんだよw。もっと誇っていいぞ!!」


「ちょっと・・マラシイさん。」


マラシイはナナの横に座り、肩を抱き寄た。


「あっはっは!!。帰ったら乾杯だな!!」


そう言い、抱き寄せたナナの肩を叩き、


笑顔でそう言った。ナナは少し驚いたが、彼女のハスキーな声と、褐色の男勝りな見た目のせいか、だんだんと口角が上がり、


えへへとまんざらでもなさそうだった。


「よし、解除終わったぞ。皆ぁ!」


「やっとか。待っていたぞ。」


マラシイはナナの肩で立ち上がり、すぐに置いた装備を背負い直す。マラシイでずれたマントをナナは直す。


ロバートのセキュリティ解除の作業が終わった。一同は頷き、立ち上がり、動力室の扉の前に銃を構える。




「やっと開くな。マラシイ。」


ロバートはパソコンをしまい、こった肩を回す


「ああ、みんな油断するなよ。この中にもいる可能性が・・」


マラシイがいったその時、頭上の壁が波打ったのをマラシイは視界の左端に捉える。


「敵襲!、擬態型!!上だマーキュリー!!」


「えっ?!」


擬態型は左を見張っていた女隊員、マーキュリーの真上だった。


マーキュリーが気が付いた時には遅く、擬態を解き、飛びかかった。


甲高い声をあげ、押し倒し、仰向けのマーキュリーに爪を立て、顔面を引きさこうとした。


マラシイは伏せ、標準を定め、間一髪振り下ろす腕に向け発泡。振り下ろした擬態型の腕にヒットしもげた。


「先行ってるマラシイ!!」


「ああ、数は少ないし、沢山いるほど広くない!!、任せろ!!」


腕がなくなり首をかしげるイロディアン。


続いてナナが駆け抜け、左腕を変形、マラシイのライトで反射する三本の刃を、擬態型の顔面に向けアッパーをかます。


擬態型は宙に浮き、奥に吹っ飛んだ。


「ふぅ・・大丈夫ですか・・」


ナナがマーキュリーに手を差し伸べた。


「ああ・・ありがとう。ナナちゃん。」


マーキュリーが言ったその時、ナナの後ろから別の擬態型が姿を現す。


「ナナちゃん後ろ!!」


「え!」


ナナは反射的に右にジャンプして大きく回避する。


マーキュリーは擬態型に乱射。擬態型は叫び、血がしぶきのように散る。


回避したナナすぐに構え、今度は左腕を右腕で抑え、勢い良く触手を伸ばす。ナナの黒いマントが触手の勢いでなびき、擬態型の顔面を貫いた。


顔面が消失したイロディアンはゆっくりと力尽き、床に倒れる。蒸気をもらし、消えようとしていた。


マーキュリーは立ち上がり、ナナに駆け寄る。


「ありがとう。」


ナナは微笑み、立ち上がった。


「扉が開いたぞ!、早くはいれ!」


マラシイが二人を呼び、二人が行こうとした時、後ろから獣のようなうめき声が。


即座に二人は振り向き、ナナは再び触手に変形、マーキュリーとマラシイは銃を構え、ライトを照らす。奥からは先ほどナナが奥に飛ばしたイロディアンだった。


「まだ生きていたかッ・・」


マーキュリーが引き金を引こうとする。


イロディアンはナナの刃を全身にくらい、皮膚はえぐられ、今にも死にそうなうめき声。血の跡を床につけながら、腕を伸ばし、前へと這っていた。


そのイロディアンはナナ達の前に倒れた、蒸発して消えかけている方向に進んでいた。


黙ってその光景を見つめる二人。するとナナがあることに気付く。


「あれは、指輪?」


這うイロディアンの左腕の薬指には、きれいなサファイアブルーの宝石の指輪がついていた。


そして蜂の巣になって蒸発しているイロディアンも、同じ指輪をしている事に二人は気付く。


二人はすぐに気が付いた。この二体のイロディアンは元々はカップルだと。


前世の記憶があることに二人は驚くが、それと同時に男か女もわからない、


蒸発するパートナーに向かい、這うイロディアンをみて、何とも言えない複雑な感情が入り混じる。


二人は数秒お互いを見つめ考えた。


「ナナ・・」


マーキュリーはナナに殺せと、ナナは黙って頷く。ナナは這うイロディアンに静かに、


強く触手を食らわせ、顔面をぶっ潰し、殺した。触手の先端の刃が地面に突き刺さる。


今までのイロディアンにはしなかった感情が出て、ナナは深く息を漏らす。


「・・よし二人とも、いくぞ。」


マラシイは二人を呼び、ナナは空返事で腕を戻す。二人は二体のイロディアンを後にし、動力室の中に入った。


イロディアンが入ることを危惧し、閉める。


動力室は体育館ほどの広さで、左右に人より一回りほどの大きさのガスポンプ、そして一面に貼られたパイプ管に金網が覆うように広がっていた。


「こっちだ。三人とも」


三人は隊員が奥で、ライトをチカチカを照らす方向に駆け寄る


ステンレス製の床をナナ達が歩く度、パイプ管越しに歩く音が反響する。前方には配線が何本も繋がり、大きなボックスの形をした発電所の動力源。


その動力源に搭載されているモニターにロバートは打ち込んでいた。


モニターに電力を供給するために、ロバートが持参したバッテリーボックスを、モニターの下部にある回線につなげていた。




邪魔になったらロバートの空のバックが床に置かれている。


「三人とも無事だったか。」


ロバートは安堵しつつも手を止めない。マラシイはロバートに問う。


「どうだ。供給できそうか。」


「ああ。何個か漏電してショートしている箇所があるが、行けそうだ。


今地下都市の電線の設定をしているさ。コンコルドのゲートに満遍なく供給できるようにな。」


マラシイは嬉しさを隠しきれずにやける。


「そっか、電磁ネットは?」


「問題ない。行けそうだ。金網の配線は劣化していない。」


「あの・・・電磁ネットって何ですか?」


ナナがマントを指でいじくりながら、申し訳なさそうに切り出す。マラシイが坦々と説明する。


「あ、聞いてなかったか。電磁ネットは発電所を囲んでいる金網に配線を繋げて、電気のドームを作るのさ。イロディアンがこれ以上中に侵入しないように。」


ナナは外の金網を思い出す。あ、あれか・・・と、ずっと思っていた疑問が晴れてすっきりした感じだった。


「ああ・・、もしかして、外の金網の配線の。でもどうやって・・」


「そりゃあ、ゴリ押しだよ。ハンターズの犠牲を被って高圧な配線を金網と発電所に繋げたのさ。次の人が配線を繋げられなかったら他の隊員がつける。


マリア博士の案でな。犠牲者は計り知れない。あの工業地帯にあった、銃や武器の残骸がそれを物語っている。


外だけじゃないな。ここに入った人たちもな・・・。多数の兵士の命と引き換えにあの電磁ネットはつくられている。」


「そうなんですか・・」


ナナは小声でそう言い、目を細める。


「でも、ナナの力とハンターズのお陰でここの動力源を再起動できる。それが今日ってことだ。5年間やれなかったことをようやく・・・」


二人は前方の動力機を見つめる。


「よし、チェックメイトだ。設定完了。起動出来るぞ。」


動力機のモニターを操作したロバートが目を見開き、腕をまくる。白肌で太く、筋肉質な腕が出る。


ロバートの声に一同は動力室に集まった。


「ナナ。お前が押せ。」


ロバートは後ろに立っていたナナに肩を叩き、モニターの前にだす。


「え、でも・・・」


「遠慮はいらない。お前のおかげだ。」


「・・わかりました。」


一同はナナに頷き、ナナは動力機のモニターを見つめる。モニターには 「再起動しますか?」 


と大きく表示されている。返事はyesかnoと表示している。


ナナは後ろで見守るハンターズを見る。全員は頷き、口角をあげた。比喩に背中を押され、安心したナナは、


「いきます。」


と元気に言い、yesの選択に指を置いた。すると動力機のタコのように伸びた配線から、電気が供給され、動力室の照明が白に、チカチカとついていく。


「やっとだ。やったぞ。ついに・・・」


ロバートは発電所に電力が供給されていく光景をみて喜びを隠せない。息が興奮し、満面の笑みを浮かべた。


電気は連鎖的に発電所全体に伝わっていく。各エリアの通路に照明が光り、自動ドアが開き、貯水タンクも振動する。


発電所の外にも変化が、照明がつき、イルミネーションのような光りを放つ。


発電所から連動する、数多の極太の配線につながれた金網から大量の電気が流れる。


するとだんだん金網が電気で青白く光り、発電所を囲む金網全体がビリビリと輝きだす。その具現化した電流が発電所の中心へと引き寄せられる。


青白い線が金網の形のままカーブを描き、発電所を囲む電流のドームが完成した。


金網に近づき、触れたイロディアンはバチバチと感電し、動かなくなった。


ついに成し遂げた発電所の開拓。これで人類は救われ、長年の課題が解決したかに思われた。


しかし戦いは終わらない。現実は残酷で、非情だ。


そう言うように、不穏に、鎮座するロボットの眼が赤く輝きだす。うつむいた顔が上がる。


それを見ていたジン。


「ん、なんだ?ロボットが・・・」


「お、どうした?」


そう二人が言った時、機械音がなり、ロボットのガトリングが回る。


轟音と共に連射し発泡され、二人は打たれ蜂の巣と化した。


ーーー第16話に続くーーー


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