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第11話 発電所開拓編 前進


班のメンバー(1班あたり4、5人)


一斑=隊長、ブレス・ワンスモア、フラッサ・アデム、ロバート・ウィルス、ケイト・スペーシア、オレグ・シエル



二班=ドレイク・モーガン、クラシア・バハムート、ジョン・マックス、ジャニー・スコット、メグ・ソードマン



三班=エリック・タンジェリン、ショウ・カラキッサ、カール・アルマ、エディ・チャンドラー、ラルク・アンシェ


四班=オスカー・フォン、ワイアー・アゴスキー、マイケル・ブラウン、ジン・オスワード、サキ・ジェファソン


五班=マラシイ・スフィンガー、ナナ、セキ・マーキュリー、ジェン・シャーマン



第十一話  前進



レーダーの反応、4体。


向かってくるイロディアンの攻撃を最大まで噴射させ避け、ギリギリ壁にぶつかる所で制御。


背中ががら空きだッ!


壁を蹴り、背中をぶっさし、凍結させる。受け身をとり、再度工場の屋根を伝い、走り抜ける。


あと二キロぐらいか・・。


焼けたように錆びた工場の地帯を駆け抜け、装置を噴射させ、伝い、走り、飛ぶのを繰り返し、目標の発電所に向かっている。


もう何度もみたこの景色、いくたびに仲間は食われ、イロディアンになる光景を何度も見た。


周りには、ボロボロに朽ち果てた、水発射装置やさびた氷結弾が砂を被り、転がっている。


その度に食われた光景を思い出すな・・・。


もう誰だかわからないほどおぞましく変化し、もう戦いたくないと何度も思ったことか・・・・


装置の噴射をとめ、辺りを俯瞰出来るように屋根にとまり、腕についてるレーダーを見る。


赤いポイントがイロディアンがいる所を示している。一番後ろの班。ナナ達のいる凍らせて静止


させた奴らの反応が、ロウソクの火が消えるようにロストしていく。


これはイロディアンを撃破したというサインだ。いいぞ、順調だ。どんどん消えていくのがこっちでもわかる。


前進している。確実に。作戦通りに・・。


「フッ、いいじゃないか。」


久しぶりだ、展開が進展するのを感じるのは。高揚感がわき、嬉しく思った。


右側のドレイク達のいる二班が苦戦しているな。動きが停滞している。イロディアンの反応が多い。


二班はまだ新米のクラシアがいるとはいえ、あのメンツなら突破出来るはずだが。


増援に行くか・・。


俺率いる1班はまだ薄手だ。俺がイロディアンを先に凍結させたからだ。


暫くいなくても大丈夫だろう。これもナナの能力のおかげだ。


そう思った矢先、インカムに通信が入る。クラシアからだ。


「隊長ッ!!、ジョンさんとジャニーさんがッ!、ワニみたいな奴が・・増援をッ!」


ワニだと?、疑問だった。イロディアンはトカゲに似た奴しか知らない。新手かそれとも、放射能による突然変異か。


不穏な風・・・とにかく行こう。


「わかったッ!、フラッサも連れていく!持ちこたえろよ!」


「了解ッ!!」


俺は装置を噴射し、右側に向かう。距離60m、


前方には幾度も立ち向かった、どいつもこいつも緑色の面で、気持ち悪いほど赤く鋭い目、三体、


いつ見ても元人間で俺たちの部隊にいたとは思えねぇな。爪を立て、飢えた獣のように吠え、向かってくる。


少し遅刻するな。迎え撃とうと武器を構えたその時、目では追いつけない、影が通り過ぎた。


フラッサだ。もう来たか・・やっぱ速いな、流石元盗賊だ。こいつは機動性と小回りが効く。


まるでチーターがかけるように横切るフラッサに、


「フラッサッ!!、前方の奴は引き連れるッ!、先にいけッ!!」


「了解ッ!!」


「流れ弾に注意しろッ!」


俺はフラッサが通れるように奴らを迎撃。装置を起動し、まるでジャングルを駆け抜ける猿のように


イロディアンの攻撃を壁を蹴り上げ、伝い、巧みに避ける。


機動性ならあいつの方が上だ。あいつのルートを読み、奴に向かうイロディアンを打ち、俺は向かいついていく。


二班が見えた。二班は9・・10・・・16体のイロディアンに囲まれてるのが俯瞰から見えてきた。


こんなに多く・・・、二班は懸命に銃撃しているが、イロディアンは数を増やす。二人でこの数はキツイな。


負傷している奴が見える。ジョンとジャニーだ。ジョンは左腕を食われ、ジャニーは右腹から大量出血か、


ジョンは助かる見込みあるが、ジャニーはもうダメだ。


クラシアが傍に寄り、ジョンに包帯を巻いている。


クラシアが二人に応急処置をしてそれをカバーしつついたら、増えた感じか。


俺は二班に食い掛るイロディアンを背後から勢いをつけ、ぶっさす。後ろの奴らはフラッサが二班の銃撃に加担。


俺は負傷した二人に駆け寄る。


「隊長・・・」


「動くな、話は後だ。二班は後ろの5体をやれッ!!、残りの前方は俺とフラッサで片付けるッ!!」


「了解ッ!!」


応急処置していたクラシアが、


「た、隊長ッ、でかいワニみたいなのが三体、地面に潜んでいますッ!!、二人はそれで・・気をつけてくださいッ。」


「何だと・・?」


焦り顔で訴える。


確かに周りの道路を見ると、何かが辿ったよう跡がある。トンネルみたいに長く盛り上がり、亀裂が走っている。。


今までそんな奴はいなかったはずだ。


なんだ?頭をよぎらせれるがいない・・・・考えている余裕はない。目先の倒れたイロディアンは銃弾を浴びせたボディが回復し、


立ち上がる。凍らした奴も時期に動き始める。とにかく、今は目の前の奴を。


「クラシア、ジョンとジャニーを見張っとけ!!、余裕が出来たら二班に加担しろ!!」


「ッ・・了解ッ!!」


イロディアンが怯んでいる隙に全員弾を装填し、散開する。工業地帯の向こうには


目標の発電所が・・。周りの建物よりも一際大きく、


久しぶりに辿り着ける・・・ここで停滞するわけにはいかねぇ。


俺とフラッサと二班で別れ、仕留める。


フラッサが囮になり、イロディアンのルートを読み、俺が紙一重に速く建物の死角から噴射し飛び出す。


側面からぶっさし、凍結。よし、フラッサの素早さを使った囮作戦。装置の節約も出来、安定している。


俺は隙が出来た所を見計らい、レーダーを見る。あと10体程か・・こっちの範囲に集中している。


インカムに通信が入る。三班のエリックからだ。


「隊長。加勢に行きましょうか!?」


一瞬迷った。クラシアが言っていたワニ型の奴も姿を表さない、不安だが今は・・・


「・・いや、3、4、5班は先に発電所にいけ、後方のナナを中心に乱さず前進しろ。一斑は二班に加担しろ。」


三班のエリックから通信が入る。


「しかし、二班の加勢に行かなくていいのですか?」


「いいさ、俺達で何とかする。目標は発電所にたどり着くこと、立ち止まず、辿り着け。」


「・・わかりましたッ。」


「ああ・・。」


インカムを消し、俯瞰するため、


屋根に上がると、奥で噴射し、発電所に向かう3班とその後続が見えた。よし、それでいい。そのまま辿り着いてくれ。


「隊長ッ!、イロディアンがッ!」


屋根の下ではフラッサに、引き寄せられたイロディアンが俺に向き、牙をむく。


ふぅ・・駆除開始だな。俺は飛びがかり、


フラッサの囮作戦を繰り返し、氷結弾の出力を最大まであげ、貫く、順調に仕留めていき、合計8体の凍結に成功した。


はぁ・・・・はぁ・・流石に疲れたな・・


俺とフラッサは道路に着地し汗を吹き、弾を装填。フラッサはかなり体力を使った。今のうちに休み、辺りを傍観する。


周りは展示してある像のように、イロディアンが固定されている。


二度貫き、追い打ちもした。暫く大丈夫だろ。


後方は二班がイロディアンと戦っている。奥で工場が並ぶところの隙間からは、銃撃音と閃光が漏れ続けている。


「ドレイク、状況は!?」


「ハッ!、好戦中です。」


ドレイクの通信には銃撃音と摩擦音と、地面に血が飛び散る音が混じっている。


「前方は終わった。ジョンとジャ・・・・ジョンだけを発電所まで運べ、奴らを退きつつ俺のいる地点まで来い。」


「あの、ジャニーさんは・・・」


「察しろ。あの出血は助からない・・。」


「・・・はい。了解・・。」


涙ぐんだ声だった。通信を切る。


「隊長・・・」


深いため息が出る。何度もこうやって人の生死を切り捨てて来たが・・慣れないな・・・。


「・・・大丈夫だフラッサ。」


フラッサとコンタクトし、装置を起動させようとしたその時、


道路が蛇のように盛り上がり、何かが俺たちの周りを這いずる。


「なんだッ!?」


「・・・ッこいつか!クラシアの言っていた奴は!!」


蛇行する道路に銃を構えたその時、目の前に大きく、横に開いた口が地面から飛び出し、俺たちに食い掛る。


ック・・・!、俺たちは噴射し、避ける。奴は灰色でワニのような後ろ姿をしている。


奴はゆっくりとこちらに振り向き、姿があらわになる。


「なんだこいつは・・・」


ワニに人間のような手足を持たせたような姿。ドス低く叫んだそのワニの口は横に開き、中に人の顔みたいなのがある。


・・・気味の悪い姿だ。


「隊長どうします。」


後ろの装置のバッテリーは黄色。予備も充分。


「・・戦うぞ。新手のイロディアンを。戦闘データを持ち帰る。」


「わかりました。僕は回り込んで側面から打ちます。」


「頼んだぞ。」


ワニ野郎は俺達に大きく口を開き、猛進する。俺は装置を噴射し、交わした。


図体だけか・・・後方にフラッサが装置で即座に回り込み、銃弾を浴びせた。だが皮膚がかたく、火花がちり、弾き返す。


ック・・、厄介だな・・・近づくか・・・噴射を制御し、地面に着こうとしたその時、俺のいる地面が盛り上がる。


「・・ッ・隊長!!」


「ッッ・・まだいたかッ!!」


下から横に開いた口が噴火のように飛び出す。即座に半回転し間一髪交わしたが、手放した氷結弾が奴の口に・・


「クソッ!」


銃はワニの口に入りかみ粉々に砕き、ボロボロになる・・やっちまったぜ・・。


後ろからも、回転しながら見る。フラッサの銃撃をもろともせず突っ込む。装置の側面についてる補助ボタンを押し、


噴射し横に交わす。補助ボタンは三秒という固定された時間しでか噴射出来ない。汎用性に欠ける、やむを得ないか・・


何とか交わし横にいるフラッサと対面。


「隊長ッ!、銃が効きません」


ワニ野郎は口を閉じ、フラッサの銃撃をもろともせず、こちらを錯乱させるようにステップを踏んでいる。


「すまない・・俺の氷結弾が食われた。」


「ええ、後確かクラシアは三体いたって。」


「ああ・・こっちは二体、後一体は何処に・・・・あ。」


考えたその時、距離100ぐらいから飛び上がり、五人の耐空する人影が見えた。


ドレイクと二班だ。いいタイミングだ。ドレイクはジョンを抱えつつ。


「隊長!!投げますッっ避けて!!」


上空から一斉にワニに向けて、投げるシルエットが見えた。手榴弾と閃光弾。ナイス。


俺達は大きく飛び後ろに下がる。俺らに向かって、獣のように猛進するイロディアンどもの方向に、


先にドレイクの投げた閃光弾が置かれ、眩むほどの眩い光を放つ。


俺達は咄嗟に目を閉じ、光がおさまり、目を開く。二体のワニ野郎はうめき声をあげじたばたと頭を振っている。


下には多くの手榴弾が置かれ、二体のボディが差し掛かった瞬間に大きく爆発。轟音がなり砂煙をあげ、


奴らは爆発に巻き込まれ、大柄な体を浮かせ、吹っ飛び、勢い良くひっくり返り、乱暴に地面に置かれた。


奴らが動けない隙に建物の上に登り、ひっくり返った奴らを見る


奴らの片方の爪がえぐれてる。爆発ものじゃこんなもんか、


「二人ともご無事で!」


ドレイク率いる二班が耐空しこっちに向かう。ドレイクはジョンを背負っている。


着地する時、重心がよたついていた。


「ああ・・サンキュー。」


ドレイクは俺の後ろを見ていた。


「隊長。氷結弾は・・?」


「ああ・・、見事にかみ砕かれた。失態だぜ。」


氷結弾を繋げるケーブルを確認する。


「もう使えないな。これは。」


ケーブルはギザギザに引き裂かれ、水色の液体がポタポタと漏れていた。


「そんな・・・。弾はあっても武器事態やられたら・・」


俺はケーブルを払い、


「ああ、そうだ。やることは一つ。他の奴から取る。俺の力まだ必要だろう?。お前たちは先に発電所にいけ。


今イロディアンは凍結・・・」


前方の発電所を指す。同時に辺りには凍結から開放され、緑色に戻り、動いている奴らがちらほらと・・。


「ああ、もう何体かは復活してるな。」


まだ動きは鈍い、


地帯の奥の発電所。大きなフェンスに囲まれ、枯れた草原に囲まれてる。その中心にある発電所。でかく、三本の煙突が目立つ。


その発電所から何本もの配線が外に出ており、四方八方に囲むフェンスに繋がっている。あれを起動させることが出来れば・・。


「・・隊長はどうす・・・まさかジャニーさんのを?隊長・・・」


考えをよぎらたクラシアは不安そうに俺を見つめる。単独では無茶だと言わんばかりの顔だ。


「・・ああ、そうだ。クラシア、まぁこれしかないな。おれはジャニーの装置を取りにいく。


お前たちはいけ、俺も後から行く。」


「隊長・・・」


俺の答えにクラシアは黙って頷く。その時、後ろからドス低い唸りが後ろから鳴り出す。。


あのワニ野郎が復活したか。


「時間がない。ドレイク。お前はジョンを運んでいるんだ。猶予はない。いくぞ。」


「・・了解ッ!」


俺達はそれぞれの方向に分散、俺はジャニーのいる方向に走る。補助ボタンを押し、オートモードに


した装置で、工業地帯を


伝っていく。しかし・・・ッやっぱ使いづらいな。足元は平面の屋根、普通なら噴射を終えるのが基

本だが、


オートモードは3秒と噴射が固定されているからもどかしいな。・・そんなの気にしている場合じゃない。


確かあの工場を右に曲がれば・・・と思い曲がると、固まったイロディアンが活動をしかけていた。


俺は噴射のタイミングを合わせ、浮遊し、着地し立ち止まる。


赤く禍々しい眼光は俺を鋭く見つめていた。


白く凍った肌は、奴がピクピクと動く度に古いペンキの壁のようにはがれ、地面に溶けていく。


そいつが3体・・、そいつらの先にジャニーの体が転がっていた。


回り込むか・・・いや、いい、時間がない。俺は決心し吹っ飛び、

もがくイロディアンをよそに、ジャニーの所に着く。


ジャニーは瀕死・・・いや、もう死んでいるか。目は虚ろになり、右バラからは出血が酷く、道路に染みのように浸っていた。


俺は後方のイロディアンを見る。奴らの膨張された筋肉が徐々に緑に変色するのが見える。あと20秒ぐらいか・・・


「ジャニー・・・借りるぞ。」


俺はジャニーの装置と武器をとり、自分の装置をすて、付け替えていると、


「た・・隊長・・」


ジャニーの消えそうな声で俺を呼んだ・・・。


「お・・俺は・・・」


ジャニーはプルプルと赤く染まった手を震わせながら、挙げた。


こいつ・・・

俺は黙って寄り添い、思いを込め、強く握る。


「・・・装置、もらってくぞ、お前のぶんまで戦う。だから安心して逝け。」


ジャニーの腕は徐々に力が無くなり、だれていく。目も虚ろになり、眠っていった。


ジャニーの腕を腹に添え、立ちあがり、装着する。せめてもの、


半目のジャニーの目を閉じさせた。


「・・よし。行くぞジャニー。」


氷結弾を強く握り、思いを込め、前をむく。


後方の奴らは大の字に大きく開き、氷の肌を完全にはがし、復活した。


匂いをかぎ、前を向いていた三体は一斉に俺の方向を向きだす。


その時俺はすでに装置で一体の脇腹に氷結弾を起動させ、氷の刃を腹に横切り、半身を切り裂き、後にした。


素早い動作に、奴らは見失っている。


工場の屋根を伝っていると、復活した奴らが向かってくる。


「遅いッ!」


問答無用に切り裂き、凍らせる。


右方向二体、左3体、後方も、閃光弾を取り出し、無造作に投げ、爆破のように閃光する。


ひっくり返るように怯まみ、その隙に前に進む。


「・・・・」


視界にワニの戦った所が目に入る。道路が手榴弾で黒くなっている場所、しかし、辺りに奴らの姿が見えない。


「逃げたか・・・」


奴らのいた場所には潜った跡があり、大きく穴が開いていた。


そういえば残り一体も見つからない、


「まさか発電所に・・・」


潜れるしな。そうすると面倒いことになる。あの狭い場所での戦闘は不利だ・・・


そうだった場合でも・・・


「やるしかないか・・」


同時に逃した悔しさも感じる。色々な感情をかみ締めつつ、前方に見える、発電所に一人、向かった。



ーー第十二話に続くーー


今回はブレス・ワンスモア隊長に重点を置きました。ナナとは違い、隊員の特徴を熟知しているのでそこを意識して書きました。年齢は35歳。

見た目は180cmで、黒人で、プレデターのような髪型をしています。

ハンターズの黒のジャケットも相容れ、かなりワイルドな見た目です。

ブレス隊長はシンプルに強い。回りをよく見ることができ、統率力もある、隊長の鑑だね。

次回はナナに戻して、遂に発電所の中に入ります、そこでもイロディアンが潜伏。狭い場所で装置も

ままならない、果たして上手くいくのでしょうか。お楽しみに!!

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