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リグ・ヴェーダ 詩訳 ― 火の神が歌う世界の始まり  作者: はまゆう


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68/70

第1巻 第69 讃歌 アグニ讃歌

1 明るく、輝かしく、

暁の恋人のように、

彼は二つの結ばれた世界を

天の光で満たしました。

生まれたとき、力で

あなたは彼らを包みました:

神々の父でありながら、

あなたは彼らの息子でした。

2 アグニよ、

賢者で謙虚な者、

牛の乳房のように

食物の甘い味を見分ける者、

人々に引き寄せられる

至福の与え手のように、

家の真ん中に恵み深く座します。

3 住処に愛らしい息子のように

生まれ、喜び、

強い馬のように民を支えます。

人々と私が

英雄たちとともに呼ぶとき、

アグニは神のような力で

すべてを勝ち取りますように。

4 あなたが

ここにいる首長たちに

聞き入れたとき、

あなたの聖なる法を破る者は

誰もいません。

これがあなたの誇りです、

あなたは同輩とともに打ち、

英雄たちとともに

不名誉を追い払いました。

5 暁の恋人のように、

光を広げ、

朝のように色づいた者として

よく知られ、

彼は私を思い出しますように。

彼らは自ら運び、

扉を開きます:

彼らは皆、

天の美しい場所に昇ります。



解説

この第69曲は、アグニを「暁の恋人」「神々の父でありながら息子」「家の中心に座す賢者」「英雄を支える者」として美しく讃えた短い讃歌です。アグニの二重性(神でありながら人間の側にいる存在)と、光を広げ、法を守る役割が強調されています。

•1節:アグニが天と地を光で満たし、神々の父でありながら息子であるという逆説。

•2節:食物の味を見分ける賢者として、家の真ん中に恵み深く座す。

•3節:愛らしい息子や強い馬のように生まれ、民を支える。

•4節:法を守り、英雄とともに不名誉を追い払う誇り。

•5節:暁の恋人のように光を広げ、天の美しい場所に導く。

全体として、アグニの親しみやすさと神聖さ、光と力の調和を詩的に表現した美しい一曲です。短いながらもアグニの多面的な魅力が凝縮されています。


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