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リグ・ヴェーダ 詩訳 ― 火の神が歌う世界の始まり  作者: はまゆう


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65/69

第1巻 第66讃歌 アグニ讃歌

1 太陽の輝きのように、

さまざまな富のように、

命である息吹のように、

自分の息子のように、

速い鳥のように、

乳をくれる牛のように、

純粋で輝きながら、

森に向かって急ぎます。

2 彼は快適な家のように

安全を与え、

熟した穀物のように、

人々の征服者。

聖者として讃美され、

民の中で名高い者;

親しみやすい馬のように、

彼は私たちに力を与えます。

3 飽くことのない炎のように、

永遠の力のように;

家にいる主婦のように

一人一人を気遣い;

彼が輝き出すと明るく、

民の中で白く輝き、

黄金で飾られた車のように、

戦いに向かって雷鳴します。

4 彼は投げられた槍のように

恐怖を与え、

炎の先端を持つ射手の矢のように;

現在と未来の命の主、

乙女たちの恋人であり、

主婦たちの主です。

5 彼にすべての道を導きなさい:

私たちは燃える神に、

夕方に牛が家に帰るように

達しますように。

彼は洪水が波を高めるように

炎を下に駆り、

光線は天の美しい場所に昇ります。



解説

この第66曲は、アグニをさまざまな美しい形象で讃えた短い詩的な讃歌です。アグニの多面的な魅力(光・力・安全・親しみ・恐怖・愛など)が、日常的なイメージを使って豊かに表現されています。

•1節:太陽・富・息吹・息子・鳥・牛のように、純粋に輝きながら森(儀式の場)へ急ぐ。

•2節:安全な家・熟した穀物・讃美される聖者・親しみやすい馬のように、力を与える。

•3節:飽くことのない炎・永遠の力・気遣う主婦・黄金の車のように輝く。

•4節:槍や矢のように恐怖を与え、現在と未来の命の主、乙女と主婦の恋人・主。

•5節:すべての道をアグニに導き、牛が家に帰るようにアグニに達し、炎と光線で儀式を完成させる。

全体として、アグニを「光と力の源」「親しみやすい守護者」「恐るべき浄化者」として、多角的に美しく描いた讃歌です。短いながらもアグニの魅力が凝縮されています。



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