第1巻 第58讃歌 アグニ讃歌
1 不死の者、力の子は
決して衰えません、
彼は使者として
ヴィヴァスヴァンの
使者となりました。
最も優れた道で中空を測り、
供物とともに
神々の奉仕に呼びかけます。
2 決して朽ちることなく、
適切な食物を掴み、
速く、熱心に
乾いた木の中を広がります。
彼の背は、
油を注がれると馬のように輝き、
大声で咆哮し、
天の頂のように叫びました。
3 ヴァスたち、ルドラたちがなす
すべての上に高く置かれ、
不死の者、富の主、
高位の司祭として座します;
馬のように人々に向かって急ぎ、
生きる者たちに、
遅れることなく
望まれる恵みを与えます。
4 風に駆られて
乾いた木の中を
望むままに広がり、
舌を鎌として、
大きな咆哮とともに。
あなたの道は黒く、
アグニよ、
変わることなく、
輝く波とともに!
雄牛のように木々に
熱心に突進するとき。
5 炎の歯を持ち
風に駆られ、
木の中を速く進み、
牛の群れの中の
雄牛のように勝利し、
明るい力で永遠の空へ広がります:
固定されたものも、
動くものも、
彼が飛ぶ前に震えます。
6 ブリグたちは
あなたを人間の中に、
人々のために立てました、
宝のように、美しく、
呼びやすいものとして;
あなたを、アグニよ、
使者として、
選び抜かれた客人として、
天上の種族にとって
吉祥なる友として。
7 アグニよ、
七つの舌を持つ
最も巧みな犠牲の司祭よ、
司祭たちが厳粛な礼拝で選ぶ者、
すべてのヴァスたちの使者、伝令、
私は美味しい食物で仕え、
富を求めます。
8 友に富む力の子よ、
今日、
私たちの讃える者たちに、
欠けのない避難所を
与えてください。
おおアグニよ、
力の子よ、
鉄の砦で、
あなたを讃える者を
苦難から守ってください。
9 輝く者よ、
歌い手にとって
避難所となってください、
惜しみなく与える主よ、
礼拝する者たちの
避難所となってください。
歌い手を苦難から守ってください、
おおアグニよ。
彼は祈りで豊かになり、
早くすぐに来ますように。
解説
この第58曲は、アグニを「不死の力の子」「七つの舌を持つ巧みな司祭」「使者・客人・友」として讃え、儀式の成功・富・保護・避難所を祈る内容です。ブリグ族(アグニの祭司集団)の視点が強く、アグニの炎の広がりや輝きが生き生きと描かれています。
•1-3節:アグニの不滅性と使者としての役割。中空を測り、神々を招く。
•4-5節:風に駆られ、乾いた木を炎で広がる様子。雄牛のように突進し、すべてを震わせる力。
•6節:ブリグが人間の中にアグニを立て、宝のように美しい使者・客人・友として。
•7-9節:七つの舌の司祭として仕え、富を求め、歌い手と礼拝者に避難所を与えるよう祈る。
全体として、アグニの炎の活力と儀式における中心的な役割を強調し、ヴェーダの火の神としての多面的な魅力(力・美・保護)がよく表れた讃歌です。




