第1巻 第37讃歌 マルト讃歌
1 おおカンヴァたちよ、
あなたがたの
無敵のマルトの集団に歌いなさい、
車上で遊戯し、輝く者たちに。
2 彼らは自ら輝きながら生まれ、
斑点のある鹿とともに、
槍、剣、輝く装飾品とともに。
3 一人は、
まるで近くにあるかのように、
彼らが持つ鞭の鳴る音を聞きます。
彼らは道中で栄光を集めます。
4 今、あなたがたの歓喜する
マルトの軍勢に、
神から与えられた讃歌を歌いなさい、
激しく活力ある、強い者たちに。
5 牛たちの間で雄牛を讃えなさい;
それはマルトたちの遊戯の集団です
雨を飲むと強くなりました。
6 おお地と天を揺るがす者たちよ、
あなたがたが彼らを
衣の裾のように揺らすとき、
誰があなたがたの
最強の英雄でしょうか?
7 あなたがたの怒りの激しさの前に、
人は身を低くします:
岩の関節の山は屈します。
8 彼らが駆け出すとき、
地は、年老いた人の主のように、
彼らの道で恐怖に震えます。
9 彼らの誕生は強く:
母から出てくる活力があり、
力は、ええ、二倍も十分です。
10 そしてこれらの息子たち、
歌い手たちは、
彼らの駆け出しで境界を広げ、
牛たちが膝まで
浸かるようにしました。
11 彼らが道を行く前に、
雲の子孫を落とします、
長く、広く、
尽きることのないものを。
12おおマルトよ、
あなたがたの力が大きいように、
あなたがたは人々を地に倒し、
山々を落としました。
13マルトたちが通り過ぎるとき、
彼らは道で互いに語り合います
誰かが彼らの言葉を聞くでしょうか?
14 素早い馬とともに
急いで来てください、
カンヴァの息子たちの中に
あなたがたの礼拝者がいます。
彼らの中でよく喜んでください。
15 すべてが
あなたがたの喜びのために
準備されています。
私たちは彼らの永遠の奉仕者です、
命が続く限り生きるために。
簡単な解説(全体の流れとポイント)この第37曲は、マルト(Maruts:嵐の神々、ルドラの息子たち)を「無敵の軍勢」「輝く戦士」「地と天を揺るがす者」として讃え、彼らの力強さ・遊戯・雨の恵み・恐怖を呼び起こす姿を詩的に描いた内容です。カンヴァ家(作者集団)の視点が強く、マルトの集団性(軍勢・歌い手・息子たち)と自然現象(雷雨・山の震え・雲の子孫=雨)のダイナミズムが特徴です。
•1-3節:マルトの輝き・遊戯・鞭の音を描写。栄光を集める道中。
•4-5節:歓喜する軍勢に神からの讃歌を捧げ、雨を飲んで強くなる雄牛のイメージ。
•6-8節:地と天を衣のように揺らし、山が屈する恐怖。マルトの圧倒的な力。
•9-11節:母(プリシュニ?)から生まれた強さ、境界を広げ、雲の子孫(雨)を落とす。
•12-13節:人々を倒し、山を落とす力。道で語り合うマルトたちの神秘性。
•14-15節:締めくくりはカンヴァの礼拝者に喜びを、永遠の奉仕者として。
全体として、マルトを「嵐の戦士集団」「雨の恵みを与える者」「恐怖と喜びの両面を持つ神々」として描き、ヴェーダの自然崇拝と戦士信仰が融合した讃歌です。鞭の音や雲の子孫などの詩的表現が、マルトのダイナミックな魅力をよく表しています。




