第1巻 第24讃歌 ヴァルナとその他の神々への讃歌
1. 今、誰が、
不死の神々の中で、
その吉祥なる名を
思い起こすことができる神でしょうか?
誰が私たちを
大いなるアディティに
返してくれるでしょうか、
私が父と母を見るために。
2. アグニ、
神々の中で最初に生まれた者
――彼の吉祥なる名を
私たちは思い起こしましょう。
彼が私たちを
大いなるアディティに
返してくれるでしょう、
私が父と母を見るために。
3. おおサヴィタルよ、
貴重なものを与える主よ、
常に私たちを助ける者よ、
私たちは私たちの分け前に
近づきます――
4. 非難が落ちる前に
高く讃えられた富を、
すべての憎しみから自由に、
あなたの手に置かれたものを。
5. あなたの保護によって、
私たちは豊かさの頂点に
達しますように、
ブガが私たちに
割り当てたものを。
6. 空を飛ぶ鳥たちは
決してあなたの高い支配や
力や精神に到達しませんでした;
永遠に流れるこれらの水たちも、
山々も、
風の狂った怒りを抑える者たちも。
7. ヴァルナ、王よ、
聖なる力を持つ者よ、
基盤のない領域で
木の幹をまっすぐに支えています。
その根は高く上にあり、
光線は下に流れます。
それらが私たちの中に深く沈み、
隠されますように。
8. 王ヴァルナは
広大な道を作りました、
太陽が旅するための道を。
道がなかったところに
彼は足跡を置き、
精神を苦しめるものを
遠くに警告しました。
9. おお王よ、
あなたには百の癒しがあり、
千の癒しがあります;
深く広く及ぶあなたの恵みも。
破壊を私たちから
遠く遠く追い払ってください。
私たちが犯した罪さえも
私たちから取り除いてください。
10. 夜に輝く星座たちは、
日中どこへ去るのでしょうか、
天高く私たちの上に置かれたものたちは?
ヴァルナの聖なる法は弱まることなく、
夜を通じて月は
輝きを増して進みます。
11. 私はあなたに
祈りをもって崇拝し、
このことを尋ねます;
あなたの礼拝者は
供物とともにこれを求めます。
おおヴァルナよ、
ここに留まって
怒らないでください
私たちの命を
奪わないでください、
おお広き支配者よ。
12. 夜ごと日ごと、
彼らは私に
この一つのことを語ります、
私の心の思いも
これを繰り返します。
縛られたシュナフシェパが
祈った相手に、
ヴァルナ王が私たちを
解放しますように。
13. 三本の柱に縛られた
シュナフシェパは、
こうしてアーディティヤに
懇願しました。
王ヴァルナが
彼を解放しますように、
賢く、決して欺かれぬ者よ、
彼を縛る縄を解いてください。
14. 頭を垂れ、
供物と犠牲をもって、
おおヴァルナよ、
私たちはあなたの怒りを鎮めます
賢きアスラよ、
広き支配の王よ、
私たちが犯した罪の縄を
解いてください。
15. おおヴァルナよ、
私を縛る縄を解いてください、
上の縄、中の縄、下の縄を。
そうしてあなたの聖なる法において、
罪なき者として私たちが
アディティに属しますように、
おおアーディティヤよ。
簡単な解説(全体の流れとポイント)
この第24讃歌は、ヴァルナ(Varuṇa)を中心に据えた非常に深い祈りの歌で、リグ・ヴェーダの中でも特に有名な「ヴァルナ讃歌」の一つです。罪の赦し・浄化・宇宙の秩序(ṛta)の維持・父祖への帰還というテーマが強く、シュナフシェパ(Śunaḥśepa)の神話(人間が縛られ、ヴァルナに祈って解放された話)が登場する重要な箇所です。後半は罪の除去とアディティ(無限の母神)への帰還を繰り返し祈る構造で、ヴェーダの倫理的・宇宙論的な深みが凝縮されています。
• 1-2節:不死の神々の中で誰が吉祥なる名を思い起こせるか? アグニが最初に生まれた神として、私たちをアディティ(母神)に返し、父と母(祖先や宇宙の源)を見せてくれるよう祈る。輪廻や帰還のイメージ。
• 3-5節:サヴィタル(太陽神)の恵みと富を求め、ブガ(分配の神)の分け前を頂点まで得るよう。
• 6-8節:ヴァルナの宇宙的支配を描く。鳥も水も山も到達できない高み、基盤のない虚空で木(宇宙樹)を支える描写、太陽の道を作った業績。
• 9-11節:ヴァルナの癒しと恵みで破壊・罪を遠ざけ、星座や月の運行が彼の法(ṛta)によって保たれる。命を奪わないよう懇願。
• 12-15節:シュナフシェパの神話の引用。三本の柱に縛られた彼がヴァルナに祈り、解放されたように、私たちも罪の縄(上・中・下の三つの縛り)を解いて、アディティ(無限・罪なき状態)に帰属させるよう祈る。
全体として、ヴァルナを「罪の審判者」「宇宙の法の守護者」「赦しの王」として描き、罪の自覚・浄化・解放・宇宙への帰還を切実に求める讃歌です。リグ・ヴェーダの倫理的・宗教的な頂点の一つで、後世のヒンドゥー教の罪と贖罪の概念にもつながっています。




