第2戦:さくら、ペアします!(74)
更新です。
ドッガスを倒したさくらと交代した京姫。
京姫VSマスカッティア、因縁の戦いが始まる。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
□■□
それは試合開始から2分足らずの事だった。
「え、どうなってるんだい!?」
マスカッティアは目の前で起こった事が信じられなかった。
力特化型ではあるが、速さと防御力もそこそこ上げているドッガスが倒れている。
「いったい、何が起こった、ってんだ。。」
言葉をつまらせるマスカッティアの耳に、
MC「まさに”電光石火”でしたね。」
MC「さっくらもち選手がー、超速でー、倒しちまったぜー!」
MCの さくら への賞賛の声が届いた。
「ちっ、強過ぎんだろ。」
その強さに苛立ちを感じていたら、突き刺さるような強烈な視線を感じた。
気配の方に目を向けると、京姫がこちらを睨みつけながら闘技場を歩いていた。
待機線のところで立ち止まった京姫が、中指をちょいちょいと動かして、”かかってこい”サインをしている。
「なめてんじゃねーぞ京姫ぃ、あたしがあんたらをぶっ倒せばいいだけだろ!」
怒鳴りイスから立ち上がったマスカッティアが、自分の身長くらいの長さの金属の棒を装備した。
そして、1歩、2歩と京姫に向かって進み、5歩進んだところで、
「くらいな、京姫。」
ぼそっと呟き金属棒を、
ブン!
と横に振った。
●○●
京姫はマスカッティアをキッと睨みつけながら歩を進め、待機線で立ち止まった。
マスカッティアと目が合った。
ニッ、と不敵な笑みを浮かべながら、中指をちょいちょいと動かして、”かかってこい”と挑発した。
「なめてんじゃねーぞ京姫ぃ、あたしがあんたらをぶっ倒せばいいだけだろが!」
怒声と共にイスから立ち上がったマスカッティアが金属の棒を装備しているのが見えた。
その時、
『れっちゃ〜ん、あの棒な〜切れ目があんで〜。
たぶん〜七節棍とかやろうから〜気〜付けや〜。』
ひまわり の声が脳内に響いた。
※七節棍いうんは〜短い7本の棒を〜ロープとか鎖で繋いだ〜変幻自在の武器やで〜 by 超お久しぶりの〜謎の解説さんやで〜
『なるほど、なのですわ。』
そんなやり取りをしている間に歩を進めていたマスカッティアが、
ブン!
と金属棒を横に振った。
振られた金属棒が7つに分かれて伸び、先端の部分が京姫の頭を目掛けて迫ってくるのを、
『速度増加、レベル10。』
速度を上げてかわし、マスカッティアに向かっていった。
「な、消え、、。」
驚きの声を漏らすマスカッティアの目の前に移動していた京姫が、
「そんなの、当たらないなのですわ。」
言いながら、肘を鳩尾にぶち込んだ。
「ぐふっ!?」
マスカッティアがうめき声を漏らしながらも、後退りながら手首を動かして七節棍を操作した。
ギュン!
と弧を描きながら七節棍の先端が京姫に向かってきた。
のを、体を屈めて避け、ラグビーのタックルのようにマスカッティアの両膝裏に腕を回して抱え、押し倒した。
どすん
尻もちをつき、倒れたマスカッティアから離れると、
「あんた弱過ぎなのですわ。
これでは盛り上がらないから、速度増加は使わないなのですわ。」
見下したような言葉を投げつけた。
顔を真っ赤にして怒ったマスカッティアが、
「いい気になってんじゃねぇぞ、クソガキー!」
怒声を上げながら七節棍を棒状態に戻して構え、
突き、突き、突き、突き、突き
突き、突き、突き、突き、突き
10連突きを繰り出すも、京姫が余裕の動きで全てかわした。
そんな京姫に、
「なんで、当たらない、んだよ、チクショーが!」
マスカッティアが焦りまじりの怒声を飛ばしてくる。
「はぁ、もういいなのですわ。
その程度では、まったく盛り上がらないなのですわ。」
やれやれ感丸出しの声を発し、さっとしゃがんで、
スパっ
マスカッティアの片足を払った。
「ななっ!?」
驚きの声を漏らし、ぐらっとバランスを崩したマスカッティアの顎を、
「がふっ!?」
伸び上がりながら、掌底で突き上げた。
どさっ
衝撃で背中から倒れたマスカッティアのお腹の上に、
「ぐはっ!?」
両膝で飛び乗った。
そして素早く体から下りると、お腹を押さえて苦しんでいるマスカッティアを転がしてうつぶせにした。
腰のあたりに馬乗った京姫は、お腹を押さえているマスカッティアの腕を引きだし、手首をつかんで肩の方に押し上げた。
「ちょ、やめろ、止めやがれ!」
叫ぶマスカッティアを無視し、
ゴキン
ゴキン
両腕を押し出して両肩の関節を砕いた。
「ぎゃーーーーーっ!?」
あまりの激痛に絶叫し、マスカッティアは意識を失った。
ここまで5分程しか経っていなかった。
そして、
「WINNER、デュアルスイーツ!」
マスカッティアのHPはまだ残っていたが、戦闘不能とみなされ電子音声が勝利チームの名を告げた。
「更新、ちょっと早かったんだよ。」
「せやな〜、れっちゃんとマスカッティアのバトルや〜。」
「でも、これまたあっという間に終わっちゃったんだよ。」
「ほんまに〜口だけやったな〜。」
「それで、次回からエピローグになるんだよ?」
「せやな〜、長かった第2戦も〜完結間近やで〜。」
「次回もお楽しみになんだよ。」




