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小さな光と、その軌跡 ―隠された幼子と神獣の物語―  作者: 月城 蓮桜音
第二部

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128/161

第128話 新学期、新たな楽しみ

 慌ただしかったのは、夏休みが始まってすぐの、西の魔物の森が落ち着くまでだった。夏休みの後半は、合流したウィルと、いつものように、二人が仲良くはしゃぐ姿を眺めて過ごした。クリスは楽しい思い出ができたようで、今から来年の夏休みのことを考えているようだった。


 モーリス公爵の屋敷に戻ってきてから数日後。久々に登校した俺は、何だか不思議な感じがした。アリシア嬢や双子の制服姿が新鮮に感じるのだ。夏休みの間、ずっと一緒にいたはずなのに、まるで別の人間を見ているかのようだ。不思議に思って、それをクリスに話してみると……。


「あ、それ、分かる! 何でだろうね? すごく不思議な感じがするよねー!」


「ふふっ。私たちも一年生の時は感じたよ。今でも、少しだけど違和感はあるかな」


「夏休みって、特別なんだねー!」


 可愛らしい反応をするクリスに、皆の頬は緩みまくっている。まだ夏休み気分が抜けていないのだろう。


「なあ、知ってるか? 西の辺境伯領で、大きな爆発があったらしいぞ! 俺の実家の領地から、少しだけ見えたんだぜ!」


 ほお、あの光は遠い地域の者たちにも見えたようだな。ふむ。遠くまで見えたのに、噂の内容は妙に整っている。……ウィルの手腕か。


「あ、君もついてきてくれたんだね! これからもよろしくね、リタ」


 アリシア嬢の胸ポケットからフワリと出て来た精霊を見て、クリスが小声で話しかける。リタは嬉しそうに、アリシア嬢とクリスの周りをぐるりと回った。精霊のリタを目で追っている生徒は二人いるな。クリスの精霊も見えているようだったし、確かに精霊が見えるのだろう。


 その後は担任の話を聞き、久々の学園の空気を味わうだけで一日が終わった。……秋の合宿の説明が、やけに長かったのが気になったが。


 そして、この秋の合宿が──俺たちにとって“ただの行事”では終わらないことを、俺はまだ知らなかった。

いつもお読みくださり、ありがとうございます!

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