23 インターン 煉獄太陽編 前編
このストーリーはフィクションです。登場する人物や団体と関係はありません。又、一部性的な描写がございますのでご注意ください。そして、この作品は日本の歴史や神話を基にした構成があり、一部の方々に怒られそうな内容が記載される場合がございますので、先に謝ります。申し訳ありません。
そして、インターン当日、炎司の横には、雨水と寒田がいた。三人は高知県高知市にいた。
「まさか、大道寺君も俺と一緒のインターン先なんて運命かもね」
寒田がそう言うと、ウインクをした。炎司は見向きをしなかった。
「あ!冷太ちゃん!殴りかからないで!……強いッ!」
そのときだった。
「元気があって良いなあ!若いって良いなあ!」
そこには、茶髪のツーブロックの巨漢が歩いてきた。
「わ!彼は消防士ランキングナンバーワンの煉獄太陽さん!?」
「説明ありがとうね」
そう言って煉獄は、雨水の頭を滅茶苦茶に揺すった。
「隊長、止めとーせ!彼女、困っちゅーですろう」
煉獄の後ろにいた女性が煉獄に手刀をかました。煉獄は大袈裟にリアクションをした。
「初めまして。うちは煉獄大炎天隊 副隊長の場飛飛鳥と申します。これからインターンの諸々の説明を行うき、うちの恩寵で距離を短縮しましょう」
そう言うと、彼女は指で人が通れるほどの大きさの円を描いた。すると、その円は黒い靄となり、やがてそれは違う場所へ繋いでいた。
炎司たちはその円を潜った。そこには煉獄たちの基地の中にいた。
「ようこそ!俺の基地へ!!」
「これから君たちには、五日間のインターンを行ってもらう。君たちは以前に職業体験をしてきたけんど、それちょこりゃ別物や。心して頑張っとーせ」
場飛は炎司たちを連れて、他の隊員を紹介した。
煉獄大炎天隊は、総勢六名+二匹の小数消防隊である。ナンバーワンの煉獄を筆頭に、ナンバースリーの場飛、ナンバーセブンの青山正義、二十九位の和木身体、三十五位の節道吾郎、四十九位の三毛鳴子&猫の白子、黒丸と、五十位以内に入る精鋭たちである。
三人は煉獄に連れられ、街に出かけた。煉獄が管轄する地域は、現在東京都で最も栄えている街と噂されている歌舞伎町であり、同時に人災者による犯罪も日本で一番多い。
「普段もこのように巡回しているのですか?」
呑気に歩いている煉獄に雨水が質問をした。
「いやいや、今日は特別なんだ。なんでも近々強大な敵が出現するらしいって協会に釘を打たれてな。それで最近は巡回を行っているのさ」
「強大な敵?協会?」
「あれ?どこまで言って良いのかな?飛鳥、分かる?」
飛鳥は溜め息をついてから、説明を始めた。
「うちら公務員は、個別に上の存在があるのではのう、公務員全体として管轄されちゅーが。おまさんたちも知っちゅーんやないかな?公務員協会。仮免らあを運営しちゅーのと他に、彼らは裏で公務員を管理しちゅーが。つまり、消防士ランキングトップの太陽でも、公務員としてはトップじゃないということよ。それと、強大な敵うていうがは、以前ホワイトキラーっていう謎の敵が巷を賑わせたんやけんど、それがまた現れるにかあらんが。一体どこから情報を得たんですろうね」
「まあ、何も起きないことが良いんだがなー」
煉獄は頭の後ろで手を組みのんびりと、歩いていく。そのとき、
「強盗だ!」
煉獄の後方で叫び声が聞こえた。覆面の男は、体中から爪楊枝を飛ばし、威嚇しながら走っている。
「爪楊枝を飛ばす恩寵か、面白いな。飛鳥」
飛鳥は、覆面の男の目の前にワープゲートを出現させた。ワープゲートに潜った覆面の男は、頭上に現れたワープゲートから現れ、地面に叩きつけられた。
「よお、強盗」
煉獄は男を見下した。すると男は、ほぼゼロ距離から爪楊枝を飛ばした。
(あの距離じゃ、白虎を用いたとしても、避けれない)
炎司は拳に炎を宿した。しかし、その必要はなかった。煉獄はその爪楊枝を難無く避けた。
「これが、彼がトップ言われる所以よ。彼の“神域”は、一般的な“神域”よりも遥かに強い。特に彼の“白虎”と“玄武”は、俗に言う“覚醒”と呼ばれるステージにおるわ。“白虎”はちっくと先の未来を見ることができるが。玄武は普通よりも格段に硬うなっちゅーが」
煉獄は、デコピンで覆面の男を気絶させた。
「さ、通報して、休憩でもするか」
煉獄はそう言って、呑気に歩いて行った。
近くのお店で、軽食を買った一行は、近くの公園で休憩を取った。
「太陽照(煉獄の公務員コード)は、いつも炎燕鶏(場飛の公務員コード)といつも一緒なんですか?」
雨水がそう言うと、煉獄が答えた。
「そうだね。俺と恩寵の相性が良いのが、蒼炎騎士(青山の公務員コード)と炎燕鶏なんだけどね、蒼炎騎士は一匹狼だからさ、一人で見回りしてるの。他の人は常駐なの。うちの隊は他の隊とは違くてさ、見回り組があって、交代制なの。つまり、抑止力としても活動してるのさ」
煉獄は食べ終わった団子の串を咥えながら言った。
「なるほど……。それと太陽照は訛ってないんですね」
「え?あ、俺、東京の人間だからさ!うちの隊でここ育ちなの炎燕鶏、顎盛(節道の公務員コード)、真似模子(三毛の公務員コード)と、白子と黒子だね」
「もしかして、聞き取りづらかった?」
場飛がそう言うと、雨水は激しく首を横に振った。炎司と寒田はその様子を見て、優しく微笑んでいた。
午後の見回りも終え、初日は何事もなく終了した。炎司たちは消防署付属の宿舎に泊まった。
煉獄大炎天隊と一緒にご飯を食べている三人は、カレーライスを食べていた。
「悪いね。何分忙しい身の集まりでね。どうしても沢山作れるものしか用意できないんだ」
煉獄がそう言いながら、カレーライスを食べている。
「あ、そう言えば、君たちの公務員コード聞いてなかったね。教えて?」
煉獄がそう言うと、三人を見回した。三人は顔を見合わせる。
「あ、まだ決まってないんですよね……」
雨水がそう言うと、煉獄は首を傾げた。
「あれ、この時期じゃなかったっけ?なあ、飛鳥」
飛鳥は綺麗にカレーライスを口に運んでいる。
「どうですろうね。やけんど、今年の一年生はこじゃんと前倒しにしちゅーき、まだ決めちゃあせんんですろう」
場飛がそう言うと、煉獄は納得したように手を叩いた。
「なるほどな!……まあ、公務員コードは身バレが怖い当時の人たちが偽名を使ったのが始まりだから、別に今は無理に付ける理由はないと思うんだけどね」
煉獄はそう言うと、無邪気に微笑んだ。その様子に雨水が興奮していた。
「良い機会だからさ!今決めようぜ!」
突然、煉獄がそう言った。
「面白そうね!」
和木がそう言うと、三毛も口をもごもごさせながら頷いていた。青山と節道は黙々と食べている。そのとき、寒田が口を開いた。
「俺はもう決めてるわ!氷貴妃よ。外国史の勉強で楊貴妃を学んだのよ。俺にぴったりよね!」
雨水は激しく首を縦に振っている。
「良いなあ!他の二人はどうなんだ?」
煉獄がそう言うと、炎司が小声で言った。
「焔……」
「ホムラかあ!良いなあ!理由はあるのか?」
煉獄はそう言うと、炎司が口を開いた。
「いや、ただ炎を使うので……」
「そ、そっかあ」
煉獄は困った様子で話している。
「太陽、あまり子どもたちを困らせないで」
場飛がそう言うと、青山が不覚にも笑った。煉獄は頭を掻くと、雨水を見た。
「雨水ちゃんは決めてないんか?」
「わ、私はまだ……」
雨水は口ごもった。
「あれ、その様子……、本当は決まってるんちゃう?」
煉獄がそう言うと、雨水は両手で顔を覆い照れてしまった。しかし、ゆっくりと口を開いた。
「雨雨……」
雨水がそう言うと、煉獄は思い出したように口を開いた。
「それって、ナンバーシックスの照照のリスペクトかな?めっちゃ良いやん!」
煉獄がそう言うと、全員が賛同していた。雨水は恥ずかしくて俯いていたが、話した。
「私の最推しが雨雨様なんです……。私と恩寵も似ているから、なんか共感しちゃって、それからずっと……」
「なあ、飛鳥、彼女君と友だちやろ?今度紹介してみたら?」
煉獄がそう言うと、雨水は思い切り立ち上がった。
「本当ですか!?」
「まあ、まあ。同期やきね」
雨水は嬉しさの余り、飛び跳ねていた。飛び跳ねる度に大きく揺れる胸に節道は釘付けになっていた。それに気づいた三毛が白子と黒子を使い、襲わせていたのだった。




