魔法の発見と初めての都市
「えらい急だな魔法とは」
「私も驚いたよ、火にあたった瞬間頭にそういう思考がはいって来たんだから」
「他にもできるのか?」
「できるさ、そこで見てると良いよ、火よ我ノイマンの声に応じ今この手に顕現せよ」
するとノイマンは手から火を吹く
「便利なもんだな、俺にもできるのか?」
「不明と答えるしかないだろう、私も出来るだけで理屈はよくわかっていないこの世界には文化がある、街にいって本で調べることができればわかることもあるだろうが」
「火よ我海道仁の声に応じ今この手に顕現せよ…………なるほどね確かに出ない」
ノイマンが言った言葉をオウム返しにしても炎はでない、なにか条件があるのだろう
「魔法のことはあとで調べるとしてとりあえず街を目指すことが第一目的になる急ごう」
いそいそと歩き出すノイマンに
「おい、肉はいいのか?」
「もっもらおう」
赤面しながら早足で戻ってきた
猪を解体して半分の肉を焼き残りをアイテム収納に入れて川を探す、川の先には街がある常識だ
ひたすら歩いて5時間ブーブーと文句をいうノイマンに肉を与えながらついに街についた
「ふぉーいはいとでふぉいな」
リスのように猪肉を頬ばりながらしゃべっていてなにいってるのかわからない
「飲み込んでから話せ」
「……ゴクン…いがいと大きいな」
「そうだな、街というより都市って感じだな」
そびえ立つ大きな外壁、奥にみえる人の賑わい位はまさしく都市!って感じだ
検問があるのか人の列ができていて並ぶこと数十分俺らの番になった
「身分証はあるか」
鎧をきた兵士に止められた、どうやら身分証がいるようだ
「いやない、どこでもらえる?」
「その歳で身分証もないとはどこの田舎からきたんだまったく、ここからすぐいった所にある役所だ、あと身分証のない奴はここで通行料を取ることになっている後ろの肉くってる嬢ちゃんも一緒か?」
まだ食べてたのか
「あぁそうだ」
「なら銀貨6枚だ」
銀貨か……ポケットにてを入れてその中で金貨を取り出す
「これでいけるか?」
金貨を一枚取り出す
「金貨だぁ~?生意気なもんもちやがってちょっと待ってろ」
兵士は後ろの部屋に下がり袋をさげてくる
「ほらおつりの銀貨9枚と銅貨3枚だ確認しとけ、1枚は両替代だ」
「ありがとう、っていつまで食べてんだいくぞ」
「まっ待ちたまえ」
「そういえばなんで言葉がわかったんだ」
兵士の言葉も回りの声も理解できる、この世界の言語は日本語?いやあり得ないだろ
「神の仕業だろうね、カンスト報酬に言語を理解できる何かがあったのだろう」
「なるほど、なかなか便利な物をくれた物だな」
しばらく歩くと役所と書かれた大きな建物を発見した
「ここかはいるぞ」
あけるとカランカランとドアについた鈴のようなものがなる
その音に反応して何人かがこちらを向くがすぐに視線をもどす
少し気持ち悪いがそんなことを気にしたらきりがないすぐに受け付けに向かう
「いらっしゃいませ、ご用件はなんですか?」
金髪の美少女が愛想よく微笑む
「身分証を発行したい」
「再交付でよろしいですか?」
「いや初だ、田舎からきたんだつくってもらってもいいかい?」
後ろからノイマンが顔をだした
「かしこまりましたぁ~」
すると受付嬢は後ろの部屋に下がっていく
(兵士の反応から俺達の歳で身分証を持ってないのはおかしいのだろう、田舎からのお上がりってことにしといた方が良い)
ノイマンが耳元で囁く
「頭が回るな、さすが天才少女」
少しおだてるとどや顔をしながら後ろにさがってまた収納から肉をだした
まだ持ってたのかよ、まとめて焼いたのが仇になったようだ
「可愛い人ですね、彼女さんですかぁ?」
受付嬢が戻ってきてニヤニヤしながら二枚の紙をカウンターに置く
「ただの連れだ、そんなことよりこの紙は?」
「身分証を作るのに必要な書類です、字は書けますか?」
「いや読めるが書けないな」
俺は日本語しかかけないし
「じゃ私が書かしていただきますね、まずお名前とご年齢を教えて下さい」
「海道仁、歳は18」
「ノイマン、歳はおそらく18だ」
「海道仁さんにノイマンですね、お二人ともご職業の欄は何を書きましょうか?」
職業か、考えてなかったこれは無職と答えるしかないか
「無職だ、なにか紹介してはくれないか?」
今まで後ろにいたノイマンが隣にくる
「職業の紹介ですか…今すぐつけるのは冒険者か軍の二択、冒険者は面接もなくなれます、軍は軽い物があります、他の物もありますがテストやら資格がいりますね」
「冒険者で頼む」
軍には悪いイメージしかないこき使われて死ぬのが落ちだろう
「ノイマンさんも冒険者でよろしかったですか?」
「かまわない、私も軍などまっぴらごめんだ」
ノイマンも研究所にいたせいか軍には悪いイメージしかないようだ
「ではこの水晶に触れて下さい」
受付嬢はテーブルに大きめの水晶をだす
「これはお二人の適正を見るための物です、これで出る結果によって紹介できる依頼が変わります、適正は大きく分けて二つあります、魔道師か戦士か、魔道師なら青色に戦士なら赤色に光ります、その光りによってF~Aにランク付けされます、ですがこれによって魔道師と判断されても必ず魔道師になるわけではありませんこれはあくまで適正をはかるものですから」
なるほどね、適正試験って訳だ、昔読んだ小説にこんなシーンがあったなぁ
「どちらからいきますか?」
「私からいかしてもらおう」
物珍しい物を見たからかノイマンの目がきらきらと光ってる耳を澄ませば「なんだそれはなんだそれはなんだそれは」とブツブツいってる
「では手を水晶に添えて下さい」
ノイマンが水晶に手置くと水晶は青く光り輝く、青ということはノイマンの適性は魔道師ということか
「こっこの光り方は……まっ魔道師Aランク!嘘でしょ……」
受付嬢は信じられないという感じで目を見開く
「こちらの世界でも私は天才だったようだ」
ドヤッと銀色の髪をなびかせながら振り向く
「でっではお次どっどうぞ」
俺の番か、どや顔をやめないノイマンを無視して水晶に手を置く
「スゥーハァー……いきます!」
深く深呼吸をしたのち水晶に力がはいる
今度は青ではなく赤に光り輝く赤ということは戦士か、予想通りだな、俺が魔道師になるイメージがわかない
「ハハッ…今度は戦士のAですか、……マスタァァー!!」
壊れたように受付嬢は笑い後ろの部屋に下がっていく
「あの反応…何がこの世界では一般人だよ、あの糞神が」
しばらくすると奥から受付嬢が再び出てくる
「申し訳ございませんが少しこちらの部屋に来ていただけないでしょうか」
これは少し面倒な事になりそうだな
「いやお断わ「行かしてもらうよ、案内を」おい!」
ノイマンが俺の言葉を遮り返事してしまう
「いいではないか、何を警戒してるんだ?」
まったく…と呆れながら引き攣り笑顔でこちらですと部屋に向かう受付嬢についていった
まぁ何かされれば逃げりゃいいか
部屋に行くとソファと机がありそこに受付嬢とノイマンあと長髪の女性が座っていた
「早く座りたまえ海道仁」
「ああ」
ノイマンのよこに座ると長髪の女性が口を開く
「すまない、こちらの都合でまたしてしまった、でいきなりで済まないが矛を納めてもらえないか、私はともかくソフィが限界だ」
ソフィとは受付嬢のことだろう、ガクガクと震えもう失禁寸前って顔をしている
「はっ!部屋の回りにこんなに兵士を置いて警戒すんなは無理な話だろ」
部屋に入った瞬間から感じる視線、数は少なく見積もっても20はいる、だから殺気で威嚇していた、
「これは…驚きましたこれでも精鋭の護衛部を隊用意したのですが、やはり戦士Aランク判定は間違いじゃなかったようですね」
パチンと指をならすと気配を消して潜んでいた奴らがでてくる
「気配消去には自信があったのですが、自信なくすなぁ」
でできた奴らの一人一番装備がいい女性が話しかながら手を差し出してくる、敵意がないことを表す握手だろう
「部屋に入るまでは気づかなかったんだ、普通のやつならまず気づかない」
相手を褒めつつ握手に応じる、握手に応じた俺を見て長髪の女性はほっとした顔になり
「申し訳ございません、念のための部隊です、敵意はありません」
ゴトッと机に武器置いた
「私の名前はジル、ジル・シルフォード、この役所のギルド部門のマスターです、彼女は受付担当のソフィそして私の護衛ソニアです、以後お見知りおきを」
「ソフィ・ブラウンです、先程は取り乱してしまい申し訳ございませんでした」
「ソニア・ブラウンです、一応軍所属ですがジル様の護衛長をやっています」
家名が同じ姉妹か何かか?
「俺は海道仁、横の澄ましてる奴がノイマン「よろしく」わりこんでくんな、ところで二人は姉妹かなにかか?」
「はいふたりは姉妹ですソフィが妹ソニアが姉です」
よく見れが顔のパーツが似ている
「で要件はなんなのだ?二人を紹介するために呼んだわけではないのだろう?」
ノイマンが痺れをきらし話の方向性をかえる
「そうですね自己紹介はこれ位にして本題、お二人を呼んだ理由をお伝えしましょう」
ジルの顔から微笑みが消え凜とした表情になる
「実はお二人に受けていただいた適正試験ではAランクが出た場合見極め試合というものを受けていただく規則になっておりまして、その日程決めそして試合前の様子見といった理由でお呼びしました」
「見極め試合とはいったいなにを見極める試合なんだ」
「Aランクといってもそれはあくまで適正本当にAランクの力を持っているかを実践形式の試合で測るものです」
「それはAランクだけなのか?」
なら俺は無理にAランクじゃなくてもいいのだか
「Aランクの依頼はとても危険なものばかりです、災害級の龍種の討伐などが依頼されることも稀にですがあります、Bランクとは天地の差があります故Aランクのみ見極め試合を実施しております」
何とも面倒な仕様だこと
「で?その試験内容はなんだ?ドラゴンでも倒してこればいいのか?」
「いえ、BランクとAランク、二つのランクの戦士また魔道師と戦ってもらい、その結果によってAランクかBランクかを測らしていただきます」
これはこれは楽しいことになりそうだな
「そいつらは強いのか?」
「それは勿論、Bランクの方はこの街最強のBランクです、Aランクの方は昔ドラゴンを単独討伐したこともある人物ですから、強さは保障いたします」
ジルは微笑みながらいう、気のせいかその微笑みにかすかな殺気を感じるのは
「楽しみにしとくよ」
倚子を引き立ち上げるそれに合わせてノイマンも立ち上がった
「日時は明日この時間にまたこの部屋に来て下さい、地下にある訓練室でおこないますから、ではあと何か質問はございますか?」
「明日ね、あっそうだ、宿はどこにある?」
「宿でしたらここをでてしばらく進むと「渡り鳥の巣」という宿がごさいます」
「渡り鳥の巣ねありがとう」
「では明日のここでおまちしていますね」
ジルそしてソフィ、ソニアがお辞儀をする
俺はノイマンと共に外にでる、背中に微かな殺気を感じながら
役所をででしばらくすると確かに渡り鳥の巣という宿があった、木製の建物で落ち着いた雰囲気だ
ドアをあけるとカランカランとドアの上についた鐘がなり女の子がでてきた
「ようこそ渡り鳥の巣へ、何泊されますか?」
「二部屋とりあえず3泊しようか延長はできるんだろ」
「はいできます、お食事はどうされますか?」
「もっもらおう!!」
後ろで静にしていたノイマンが喰い気味に答える
食事になったらそれだなこいつはガキか、
「わっわかりました…」
引き攣り笑顔のまま女の子は後ろにある棚から鍵を二つ取り出す「201号室と202号室です、お食事は部屋にお持ちします」
「ありがとう、さっそくで悪いが何か軽いもの食べたいんだ、後で部屋に持ってきてくれ」
はい!!っと元気よく女の子は返事をする
二階にある201号室に入ると素朴だがどこか落ち着く色合いの部屋があった
「なかなかいい部屋じゃないか」
「おい、お前の部屋は隣だろ」
ノイマンが隣をすり抜けベッドに座り込む
「鍵が閉まっててはいれん」
「開ければいいだろ、鍵は渡したはずだ」
「はぁ~、海道仁自慢じゃないが私は一人では何もの出来ないぞ」
…何言ってんだこいつは
「私は生まれてこの方研究所の外に出るのは初めてだ、そして、研究所では身の回りの世話は全部研究員がやってくれた」
「その身の回りってのはどのレベルだ?」
「着替えから食事まで全部だ」
なるほどねこれこそ本物の箱入り娘って訳だ、箱入りだから鍵もしらないと
「悪いが俺は研究員じゃない、飯ぐらいは作ってやるが着替えまではしらんな、鍵の開け方も教えるから自分でしろ」
「ケチな男だ」
何とでもいえ
ノイマンに鍵の開け方を教え部屋に戻るとさっきの女の子が飯を運んでくれていた、二人分、飯の匂いを嗅いできたかノイマンがまた部屋にくる
「まぁいいか、食べながらでいい、これからの事を話そう」
「私はモグモグ…図書館を探してこの世界の事をしろうと思う」
食べながらでいいといったが、口に物を入れたまま喋るな俺の顔に飛んでくる
飛んきたカスを拭いながら俺の予定を喋る
「俺はとりあえずこの街を探索する、金もあるこれからの物資を調達する必要があるからな」
「なら、街でいろいろ美味しい物を買っておいてくれないか?」
「飯はここで出るが」
「昔本で見たデミセ料理?があるらしいとても興味がある」
「わかったあったら買ってこよう」
ニカッっと笑うとノイマンは立ち上がり部屋をでる
「ではまた夜に」
部屋を去るノイマンは窓から入った日に照らされまるで女神ように綺麗だった




