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カンスト報酬は異世界で  作者: ジャージガイ
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ビストニア

ごとごと揺れる馬車の振動で俺の眠りは覚まされた

太陽が真上を少し過ぎている、正午は過ぎているということだ

「くぁあ、ちょっと寝すぎたな」

俺が伸びをしているとパーシヴァルが声をかけてくる

「あっおきたっすか」

「ああ、すまねぇな全部任せて」

「いいっすよ別に、むしろ静かでたすかったっす」

横を見るとノイマンとウルも夢の中だ、あいつ1人働かせてしまった

俺は収納から串焼きを一本取り出しパーシヴァルに渡す、昨日の鹿肉で作ったものだ

「ほら腹減ったろ、とりあえず食ってくれ」

昼飯どきは完全に逃している、小腹くらい満たせるだろう


「ありがとうございます、ちょうどお腹すいてきた所だったっす」

パーシヴァルは振り向き笑顔でそれを受け取る

「あとどれくらいでつくんだ?」

「あともうすぐっす、もうちょいで城壁くらい見えてっほらあれっす」

パーシヴァルが指さす方に目を凝らすとかなり遠くに建造物らしきものが見えてくる

「そろそろこいつらもおこすか」

「いやその必要はないとおもうっす」

パーシヴァルの言葉の意味を理解するのに時間はいらなかった

「仁いいものを持っているのでないか」

「不公平はいかんぞ?」

二つの手が俺の肩に置かれる

「勘弁してくれよ」

「「無理だな」」

俺はストックしていた串焼きを全て食われてしまった


俺が落ち込んでいても馬車は進む、気がつけばビストニアに到着した

検問所には検問待ちの馬車が行列になっていた

俺達も類にもれず並ぶ

一時間待った当たりで俺達の番になり、パーシヴァルが冒険者カードを見せる

そのカードは俺達の冒険者カードとは違い黒いカードそれをみた騎士が勢いよく頭をさげどこかに走っていく

「なんだ?何かあったのかパーシヴァル」

「一応国の代表っすからね、上官でも呼びに行ったんじゃないすか?」

「なるほどな」

ほどなくして豪華な馬車がきた

パーシヴァルの予想はあたり少し装飾が多い鎧をきた男が数人の兵士たちと共におりてくる

「お待たせしてもうしわけない、円卓の騎士パーシヴァル様用件はランスロット様より書状にて伺っておます謁見の準備は整っております是非王城へお越しください」

「了解っす」

パーシヴァルがかるい感じで応答する

あまり重役っぽくない会話だ


パーシヴァルが馬車を止め、俺達は向こうの馬車に移った

「自己紹介がすんでおりませんでしたね、しつれいしました」

男が兜を脱ぎすっと立ち上がる、街中といえど馬車はそれなりにゆれるが男の姿勢はまったくくずれない

それだけである程度の強者ということがうかがえる


「わたくしはビストニア王国騎士団副団長をしておりますとチータ・フェーリスもうします、いごお見知りおきを」

「自分の説明はいらないっすね、こちら海道ふう・・ひっじっ仁さんとノイマンさん、あとウルさんです」

パーシヴァルが余計な事を口走りそうになったため殺気を飛ばし黙らした

「仁海道だ、よろしく」

俺が立上り握手をもとめるとチータはわざわざ手甲を外しそれにこたえた

獣人ときいていたから、もっと大雑把なイメージだったがどうやら違うらしい


ノイマンとウルにも挨拶をとおもい振り向くと二人してまどにへばりついていた

「うーむどれもおいしそうでこまる、まよってしまう」

「奥方よ、なやむ必要はないであろう全部かえばいいのだから」

どうやら道中の屋台に興味がいってしまったようだ


「すまないな、あとであいさつさせるからよ」

「いえいえ、お気になさらずに、奥様方、王城に到着すれば屋台よりおいしい食事をご用意しておりますので、少々おまちください」

チータがそう声をかけるとふたりはすごい勢いでチータにつめよる


「それは本当だろうな」

「うそであったら、喉笛をかっきってやるぞ」

「ごっご安心ください、シェフが腕によりをかけておつくりしておりますので」

戸惑うチータから二人を引きはがし拳骨をおとす

「いい加減にしやがれてめぇーら!」



二人に拳骨をおとした十数分ご、王城に到着した

白を基調とした大きな城、ところどころに水晶でも使われているているのか、日光を反射して光り輝いている

門の両側にはライオンっぽいなにかの像がたてられている

「すげぇな」

「今の王になられてから建て替えまいして、最新の技術の粋をあつめて建てられた城になります」

どうりできれいなわけだ


門が開き王城にはいる、門をくぐった先は広場になっていてここでおりるようだ

「仁早くしろ!!御馳走がまっているのだ」

ノイマンとウルは急いでたちあがり馬車をおりる

二人をおいかけるように馬車をおりる


そうまさにおりた瞬間であった

走る二人の脇にナイフをもった男がふたり現れた

どこからでてきたかはわからない、気配などまったくなかった

おれは足に全魔力をそそぎ加速

二人にナイフが届くぎりぎりで刺客の頭をつかみ地面に叩きつけた


叩きつけた衝撃で地面は割れ、土ぼこりが舞う

おれはそのまま刺客ふたりを持ち上げる


「お前ら、覚悟できてんだろうな」

地面に叩きつけた段階でこいつらは瀕死、おれはさらにつかむ力を上げる

「とりあえずころすか」

ここが王城とか関係ない、二人の頭蓋骨を砕こうとした瞬間

「おいおい、殺すのは勘弁してくれねぇかにいちゃん」

いきなり耳元で囁かれた声に俺はノイマンとウルの襟をつかみ飛びのいた


声の主を見るとそこには獅子を思わせ大柄の男が立っていた

その男から放たれる圧力はランスロットに匹敵する


全身から逃げろとはっきりと警告がでている

絶対勝てない強者だとつげている


「ウル、ノイマン連れて逃げろ」

それだけ告げると俺は羅刹を解放して男にめがけて走る


「鬼拳羅刹!!」

助走をつけ、さらにスピードを速め、先手をとり一撃で仕留めるそれしか勝ち目はなかった


結果的にいうと、攻撃はあたった

男はよける事もなく顔面にそれをうけとめる

「ほう、なかなかいてぇじゃねぇか」

そういうと男はニヤリと笑い俺の横っ面を殴ってきた


ガードも間に合わない俺はもろにくらってしまい吹き飛ばされる


一撃はしっかりと芯をとらえており、俺の脳を揺らす

朦朧とする意識をなんとか保ち、急いで態勢を立て直す


なんとか前を向いたが目の前には構えをとった男がいた

「土産だ、喰らっとけ」

男が魔力を纏う、髪が少し逆立ち、瞳孔が細く鋭いものにかわる

例えれば獣よりの人間だったのが、人間よりの獣になったような

「獣王拳」

その言葉を最後に俺は意識を失った












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