王城
目を覚ますとそこは知らない天井だ
「ここは…」
「王城の客間でございます」
つぶやいた独り言に帰ってきた言葉におれは身構える
声の主は猫耳をはやしたメイド姿の少女だ
「うおっまじもんの猫耳メイド」
一時ではあるがアニメにはまったことがある俺にはすごくそそられるものがあるな
だがいまはそんなことよりかくにんしないといけないことがある
「ノイマンとウルは無事か?」
「奥様方はいまお食事をされています」
「はぁ!?食事?」
のんきなやつらだ、俺がこうしてベットに寝かされているって事は、あの大男はどこかに行ったかとらえられたかのどちらかだろう
とりあえず合流するためにおれはノイマンたちがいる部屋に案内してもらうことにした
客間もそうだったが廊下でさえ装飾のこだわりがすごい、きらびやかな廊下をしばらく歩き、これまた派手な扉の前で立ち止まる
「海道様をお連れしました」
猫耳少女がドアをノックして開く
そこには豪華絢爛の世界、派手な装飾に豪華な飯、すでにその皿は半分が空になっていた
「なんだおもったより元気そうではないか」
「奥方、ここは主を心配するところだぞ」
「それもそうだな大丈夫か?」
イラッとくる会話だがおれはスルーして、食卓に着くことにした
空いていたパーシヴァルの横の席に座ると、耳打ちをしてくる
「あー言ってるっすけど、結構心配してたっすよ、ご飯がでてくるまでは」
「状況かわってねぇだろ」
意味のない耳打ちにあきれながら飯をいただく
「うまいなこれ」
さすが王宮いい料理人がいるのだろう、どれも一級品だ
フルコースさながらの料理を楽しんだ俺達はさっきの猫耳メイドに呼ばれた
「皆様、ご歓談中申し訳ありません、謁見の準備が整いました」
「おうわかった」
おれはたちあがり、ウルの方をみる、さっきからきになっていたが、口周りがきたなすぎる
おれはナプキンをとりウルの顎を覆うようにつかむ
「テーブルマナーはいらないが、飯食ったら口周りくらいふけ」
ごしごしを顔をふく
「むっ人間はつまらぬことをきにするな」
「人前にでるんだ、ある程度は整えないとな、よしこれでいいだろう」
おれはナプキンをテーブルにもどしメイドの方に向く
だがメイドのかおがこわばっている、視線はおれの後ろノイマンのほうをむいている
「仁、私もついていないか?」
そこにはさっきまでなにもついていなかったノイマンの口周りがソースでドロドロになっていた
「はぁなにやってんだよ」
ナプキンでは明らか追いつかない量のソースをふき取るため、メイドから濡れたタオルをもらいふいてやった
「くくっ、やっやっぱり、おもしろいっすねノイマンさん」
笑いをかみ殺しているパーシヴァルにいらつたが、これで拳骨をおとしていてはきりがないため見逃す
メイドに案内され、数人で開けるような大きな扉のまえで待機させられた
「ブリタニア一行、到着いたしました」
メイドが扉をのっくすると、ゆっくり開く開いていくたび漏れてくる光、完全に開かれた瞬間、その光が目を眩ませる
目がなれたあと、そこには絵にかいたような世界が広がっている、城と同じ白を基調とし、ところどころに水晶と金を施してある、天井には見たことがないほどでかい水晶をつかったシャンデリア、いや水晶じゃないな魔石かあんなでかい魔石をもつ魔獣ってのはどんな大きさなんだろう、そう考えながら正面をみる
そこには威厳バリバリのじいさんと、美魔女のばあさん、王様と王妃だろう、横にきれいな女性と獅子を思わせる男が立っていた
その瞬間俺の体から汗が噴き出る、なぜなら先ほどおそってきた男がそこにいたからだ
正直、冷静さを欠いていたとおもう
俺は夜叉まで一気に解放しさらに魔力で強化を行い、突撃する
まわりの兵士たちが反応し阻止しようとするが、
「邪魔だぁ!」
仁のスピードを緩める事もできずに一掃された
「なんでてめぇがココにいやがる!」
俺は剣を抜き、斬りかかる
「ワンパターンだな」
少し失望したような顔をした男は腰をおとす
「獣拳」
仁に放った技の簡易版を繰り出す、こいつなどこれで、十分だと言わんばかりに
しかしすぐに自分のミスに気付く、
手応えがない
まずいと思った時にはもう遅い、目の前の仁は歪み消える
「龍滅拳!!!」
とっさに殺気を感じ取った男は防御態勢をとりながら振り向く
腕でガードはしたものの、仁の龍滅拳をもろに受けた男は吹き飛び壁に激突する
すかさず追撃に飛び蹴りをくりだすが、お返しと言わんばかりに仁の攻撃は空をきる
仁が攻撃したのは残像、気付いた時には男の拳が目の前に迫ってきていた
顔面に直撃を受けた仁だが魔力を全身に回して衝撃に耐える
「ぐっ、へっくるとわかってりゃ、たえるのもわけないな」
「へぇ、思ったよりやるじゃねぇか」
両者ともに不敵に笑い、同時に拳をふるう
どちらも一発くらったが、吹き飛んだのは仁のみだ
「今回もおれの勝ちだな」
そう笑いながら近づいてくる男、仁もなんとか起き上がり、迎え撃つ準備をする
両者激突の前に、王座に座る老人がため息をつき、立ち上がると一瞬で俺たちの間に割ってはいると男に拳骨を落とす
「ラーオン!!!いい加減にせぬか!」
ゴンっという鈍い音が響く
「ちっ、親父いいところだったのにじゃますんなよ」
「なにがいいところだ、他国の使者に迷惑かけよって」
王の風格をもつ老人とそれに親父と呼ぶ男
さすがの俺でも察しがつく
この男はこの国の王子であると
「たくよぉ、勘弁してほしいぜ」
この男が敵ではないことがわかると仁はため息をつきながらへたりこむ




