異世界の錬金術
俺の腕を放置して二人は錬金術についての講義を始めてしまったので、腕を地面に叩き付け表面に張り付いていた石を砕いた
「ノイマンさんといったかな私はアド・エリック、早速だが講義を始めます」
「うむ、よろしく頼む」
「錬金術は仕組みさえ理解出来れば工程自体難しいものではありません」
そう言うと男は何もない空間から石を取り出す
収納スキル持ちか持ってる奴は持ってるな
「工程はただ一つ、これに魔力を通すだけ」
アドが持っている石が光り鉄に変わる
「しかし、この通し方に問題がある」
アドは石をもう一つ取り出してノイマンに投げ渡す
「通してみてください」
石を受け取ったノイマンが石に魔力を通すが薄く発光するがなにもおこらない
「こればかりは教えてもすぐできるものではなくゆっくりと自分自身の考え方を変えていかなければいけませんノイマンさんは物体を構成しているものについてご存知でしょうか?」
「当たり前だ」
ノイマンは得意げにこたえる
ただ基本的な事は俺も知っている、しかし、この世界には分子という知識は存在しないはずだが
「ほっほんとうかい?それなら話は早い物体を構成している物分子に魔力をながし、変換する物質を思い描くと魔力によって物質を変化する、あまり知られていないというか信じられていないが魔力そのものに物質を変化させる力があるんだ」
「ほほう、どの世界でもこり固まった頭を変えるには相当のエネルギーがいる、悲しいかな、奇抜な天才は1人たりとも漏れず1度変態扱いされるものだ」
ノイマンは少し悲しそうな顔をして石を2つ手にする
「少し開けた場所にいこうか」
ノイマンは踵をかえし店をでるとそのまま門の外へでた
「約束しようアド、この私ノイマン・海道がこの錬金術の素晴らしさを世に広げよう、英雄が使った武器として」
そういうとノイマンは石に魔力を通し空中に投げる
二つの石は高く空を登り、やがてぶつかると激しく発光し大爆発をおこした
その爆発自体ノイマンが魔術で起こすものよりかは小規模ではある、しかし、その威力は戦艦の砲撃となんらかわらない
こんな素晴らしい武器を捨てるなんてこの世界の人間は何を考えているのだろうか
そう思いアドを見ると驚愕の顔をしているのでノイマンが異常なのだろう
「ノイマン何を錬金した?」
「何ってニトロ化合物に石で衝撃を与えただけだが」
なるほどな、こいつが手にしてはいけない物を手にしてしまったか
自分が思う物質に変換させる力、常人が持てば確かに魔術の方が優れている、しかし、こいつは元の世界の全てをしる女、そのなかにはもちろん分子科学も含まれている
最大火力は魔術の方が優れているが、発動スピードとなにが起こるかノイマン以外わからない不確定要素がある錬金術は間違いなく最強の武器だ
「すっ素晴らしい、貴女に錬金術を授けられた事は私の人生で最大功績になります、ありがとうございました。」
「お礼を言うのは私の方だ、素晴らしい技術をありがとう」
アドと硬い握手をかわし、別れた
そらを見ると赤く染まり始めていた、だいぶ寄り道してしまった、急いで買い物をすませるか
「仁悪いが残りの買い物を任せてもいいかね」
「それはいいがなにかあるのか?」
「少し欲しいものができた、まぁ明日の楽しみにしたまえ」
ふふと妖艶に笑うノイマンは市場の人混みに消えていった
「なんだあいつ、まぁいいかさっさと買い物を終わらせよう」
食料を適当に買い溜め宿に戻る頃にはすっかり日も暮れていた
部屋に戻るとノイマンは既に帰って来ておりなにやらゴソゴソやっている
「帰っていたのか」
俺がノイマンに近づくとノイマンは急に振り向き何かを俺に向けている
拳銃だ
俺はいつもの癖でノイマンの手ごと拳銃を蹴り上げた
「い!!痛いではないか!」
「おっとすまねぇいつもの癖でなてか拳銃を人に向けんじゃねぇ」
本物とは思ってないがたちが悪い、俺は蹴り上げた拳銃を受け止める
「それにしてもよくできていやがる」
もった感触も重さも本物そっくりだ
おれは窓から手をだし空にに向かって拳銃を構え引き金を引いた
バンッと爆発音が響き
外からなんだなんだとざわめきが聞こえる
「本物じゃねぇーか!!」
俺はノイマンにげんこつを落とす
「痛い!私は偽物とは一度もいっていないぞ!」
確かにいってねぇが、本物をむけてくるとはおもわんだろう
その後銃撃音を聞いて飛んできた亭主が飛んできて静かにしてくださいと怒られた
今日は色々ありすぎて頭が疲れたのでノイマンを放置して眠る事にした




