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カンスト報酬は異世界で  作者: ジャージガイ
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魔族

「いやぁまさかあんな化け物がいるなんて思わなかったっす」

パーシヴァルが頭をかきながら近づいてくる

「全くだ、これはたんまり報酬をもらわねぇとな」

戦いの後のひと時のやすらぎ、ノイマンが細胞残らず消し去ったため血生臭い物のなく各々ピクニックにでも来たかのように腰をおろした、ティアとアスヴィだけが皆の治療に忙しく駆け回っている


しかしそのひと時も次の瞬間壊れ去る


「へぇ僕のカオスドラゴンを倒すなんてなかなかやるねぇあれ最高傑作だったのに」

いきなり闇から姿を現した角を生やした褐色の少年、明らかに人間ではない、異様なオーラを放っている


おれは急いでガキどもを引っ張り自分の後ろに投げる

「パーシヴァル!!!全員連れて逃げろんでもってあいつらつれてこい!!!」

「うっす」

パーシヴァルアドゥとノイマンをまず気絶させ巨人の手で全員を掴み走り去る


流石パーシヴァルだごねる二人を気絶させるとは、やつも気付いたようだな、こいつが圧倒的な強者であることに


「逃がすとおもってる?」

褐色の少年は自分の指先をかみ血を滴らせる

落ちた血は闇を纏い狼に姿をかえる

「スキル・魔獣生成」

狼たちはパーシヴァル達を追いかける様に走り出す、しかし仁の横を通り抜けた瞬間バラバラになった


「通すとおもってんのかよ」

おれは手甲と魔石剣に限界まで魔力を通す

「きゃはいいねぼくそうゆうの好きだよ、僕はダオス・ブラッド、君は?」

「海道仁、別に覚えなくていいぜ」

仁が駆けるのと同時にダオスは自分の手の甲をかみちぎる

「スキル魔剣生成」

血はまた闇を纏いダオスの片腕を剣に変えた


激しい打ち合いの末、鍔迫り合いになる両者


「意外だなぁお前魔獣使いかと思ったら剣もなかなかじゃねぇか」

「本業じゃないんだけどね君の実力を体で感じ取りたいからさしばらく付き合うよ」

様子見ってことか


おれはダオスの腹を蹴って距離をあける

「かまいたち!」

真空の刃がダオスを襲う

「そんなんじゃ」

ダオスは魔剣を天に向けてそのままふりおろす

ただそれだけでかまいたちはたたっきられる

「僕にはきかないよ」

ダオスが不敵に笑うが仁はもう目の前にいない


「我流走斬の型、一ノ奥義、稲妻」

ついでに腕も

ゴトッと落ちた魔剣は霧散し切り落とされたうでのみとなる


「いったぁ~ひどいよなぁ」

腕が切り落とされたのに、悠長に喋るダオス

「まっいいけど、それより強いねぇ近接じゃ勝ち目はないか」

止血するわけでもなく血を垂れ流すダオス

ダオスの足元に溜まっていく血液は静かに動きだす

「本業に戻るとするよ、スキル魔獣生成」

「しまった!!」

仁が動き出すがもう遅い、血はどんどん姿をかえ赤い目をした真っ黒い竜になる

「おいでカオスドラゴン」

あいつにとって腕を切り落とされるなんてどうでもいいことだったようだむしろ腕ごと剣に変換させて落とさせたと言っていいだろう


「まいったなこりゃあ」

冷や汗を流す仁に朗報が聞こえる


「安心しなよ、こいつはさっきみたいに無限に再生しない、簡易生成だから低級だよ」

それが聞こえた瞬間仁の視界からカオスドラゴンは消える

「それでもまぁ」

次の瞬間、仁の体は大きく吹き飛ぶ

「強いけどね」


吹き飛んだ仁にその言葉は届いているだろうか

「かっガードの上からこの威力…」

手甲にまとった闇は粉々になっている

勝ち誇った顔をするダオス、俺が切った腕はすでに再生している


「なに勝ったきでいやがる…」

「へぇまだ動けるんだ、もういいやカオスドラゴンやっちゃって」

ダオスの命令で再び動き出すカオスドラゴン、カオスドラゴン自身仁をなめ切っているのかゆっくりと近づいてくる


「いくら早かろうと、いくら強かろうと」

ある一定の距離になった時カオスドラゴンがとどめを刺そうと加速する


「我流、眼ノ型、一ノ眼、一色世界」


構えた剣士の間合いに土足で入って無事で帰れるわけがない


「我流、居合の型 二ノ奥義 雷切」

たまらず後ろに飛び退いたカオスドラゴンは何をされたかわからず、切り落とされた腕をただ見つめる


格下だと思っていた相手がそうではないことに今気付いた


こいつは自分が本気で殺し会うべき相手そう覚悟した


しかしそれはあまりにも遅い覚悟であった


「鬼拳羅刹!!」

光速に近い速度で殴られたカオスドラゴンは大きくのけぞる

「魔力ブースト」

両腕に魔力を集中させると同時に闇を纏う

「竜滅拳・連」

カオスドラゴンの頭部に2発の竜滅拳がほぼ同時に入る、まともにくらったカオスドラゴンは地面に倒れ痙攣したあと霧散した


「ぐっ…流石に無茶だったか」

仁の両腕も先程の攻撃でしばらく使い物にならないだろう、だらんと伸びていた


「ははっすごいね、低級とはいえ手負いでカオスドラゴンを倒すなんてならこれはどうかな?」

ダオスは再生した腕を自らちぎって指も全部引きちぎって空に投げた


「おいおいまさか…」

「スキル魔獣生成」

ニタァと笑うダオスの前に1頭のカオスドラゴンと5頭のワイバーンロードが現れた


「くそっこれはつんだか?」

ワイバーンロードだけならなんとかなるがカオスドラゴンをこの状態で倒せるかいやキツイ

逃げる?


いやそれも無理だろうあの速度で来られたら逃げる隙なんてない

「じゃあさようなら」

ダオスが一斉に指示をだす

まず向かってきたのはワイバーンロード


「つんだかからってあきらめるかよ」

次は脚に魔力を集中させ、ワイバーンロードを蹴り上げる

ダメージはあるようだが殺しきれていないまたすぐに飛んでくる

脚は2本敵は5頭、拳も剣もつかえないいま防ぎきれず一撃をもらう

あばらが2,3本折れる音が自分の中で響く

「かはっ!」

力を使いすぎて防御力もおちてやがるな


「いよいよやべぇな」

冷や汗が流れ落ちる、今度こそ勝ち誇った顔でダオスが親指で首を切るジェスチャーをする


「今度こそ終わりだね、みんなやっちゃって」

一斉に襲いかかってくる6頭の龍


死を覚悟するが、いつまでたっても死神の鎌は届かない

「スキルシルバーレイン!!」

俺と龍達の間に空から銀色の残像が降り注ぐ

先頭のワイバーンロードが全身を貫かれ霧散する


「雑魚のくせによく耐えたじゃねか、いやもう雑魚じゃねーか、認めてやるよ海道」

空から降り立ったのは銀髪の男シルバだった

「起きろ、カーテナ」

「燃やし尽くせ、フレアレオ!!」

「吹き荒れろ、テンペストインパクト!」

「切り伏せろアロンダイト」

残ったワイバーンロードも後からきた4人に殲滅させられた


「おせぇよあんた達」

俺を守るように立つ5人の背中、俺は情けないがすこしほっとした

「いいだろ助かったんだから、にしても手ひどくやられたながっはっは」

ランスロットあバンバンと背中を叩いてくる、こいつ俺の怪我が見えねぇのか


「ランスロット?彼は怪我人ですよ?」

「おっとすまねぇ治療をたのむサーペ、仁あとは下がってな」

ランスロットは俺をサーぺに預け愛剣をダオスにむける

「久々に現れたと思ったらおれたちの後輩を随分可愛がってくれたなクソ魔族」

ランスロットが今まで見たことがない顔でダオスを睨む


「確か君は・・思い出したランスロットげっ最悪だ君が出てきたら逃げろって言われてんだよね」

ダオスは嫌そうな顔をしながら魔石をいくつか取出しカオスドラゴンに投げた

「スキル魔獣進化・ハイカオスドラゴン」

魔石は黒い霧に代わりカオスドラゴンを包む


きりが晴れそこに現れたのは2倍位にサイズアップしたカオスドラゴンだった


ダオスは今度は拳くらいの大きな魔石をとりだし握りつぶす、すると空間がわれワープホールのようなものができた


「じゃあね、また遊ぼうよ仁」

「逃がすかよ!」

ランスロットが距離を詰めようと走るが瞬間移動に近い速度で移動するハイカオスドラゴンに殴られ吹き飛ばされた

ランスロットが顔を上げた時にはもうすでにワープホールは閉じかかっていた

「クソっまさか魔族が現れるとは油断したぜ」

のんきに頭をかきながら呟くランスロット


「おいランスロット!!まだ終わりじゃねよけろぉ!」

ハイカオスドラゴンがのんきに頭をかいているランスロットに殴りかかろうとしている、仁は叫ぶが全員動かない、ジルに至っては座りだすしまつ

ドオォンという轟音と激しくまう土埃でなにも見えなくなった


「仁うるせぇよけが人は大人しくしとけ」

土埃が晴れるとそこには片腕でハイカオスドラゴンの攻撃を止めるランスロットの姿があった


「うっ嘘だろ・・」

強化前の状態でも止めきれなかった攻撃を片手でって

「化け物かよあいつは」

思わず呟いた言葉にジルが反応する

「ふふっ安心してみていてください、あれが我が国最強戦力円卓の騎士総隊長ランスロット・ペンドラゴンの力です」


「水よ、我、ランスロット・ペンドラゴンの名において命ずる、今集いて、我が腕となれ、アクアアーム」

水の腕がランスロットが止めているハイカオスドラゴンの腕を掴み動きを封じる


ハイカオスドラゴンは逃げようともがくがどうも動かないらしい

「湖畔の乙女ヴィヴィアンよ、我、契約者ランスロット・ペンドラゴンの声に答え、我に敵を滅する力を与えよ、エンチャントヴィヴィアン」

ランスロットはゆっくり剣を頭上まで上げ大胆な構えをとる

するとランスロットの体から青い魔力が漏れだし女性の姿になりランスロットに覆いかぶさった

「あばよ」

ランスロットが呟き剣を振り下ろした

その一撃はハイカオスドラゴンをきるだけにとどまらず森も大きく切り消す

ハイカオスドラゴンはその力を示す間もなく霧散する

そこにあるのはランスロットとなぎ倒された木々だけだった

ランスロットは何事もなかったように俺たちの方へゆっくり歩いてくる、魔力でできた女性はジルにむかってべーと舌をだして消えていった


「なっなんだありゃ」

「あれはランスロットが契約している精霊ヴィヴィアンです、非常に鬱陶しいですがかなり強力な精霊です」

「うっとおしいって焼きもちやくなよジル」

ランスロットがニヤニヤしながら戻ってきた


「我ジルシルフォードの声に応じ荒れ狂う風の竜よ、今我に吹き荒れる嵐の力を」

「嘘嘘ごめんなさい冗談」

ずさぁとスライディング土下座をするランスロット


今さっきハイカオスドラゴンを一撃で殺したやつとは思えない

「ふざけるのはそこまでだ、さっさと仮拠点へ戻ろうあいつらも心配しているだろう」

「あぁそうだな、シルバ、仁に肩貸してやれ」

「一人でいけるっつの」

立ち上がろうとした俺だったが、思うように体が動かず尻餅をついた

「無理ですよ仁君、私の水魔術じゃかるい応急処置しかできません無茶しないでください」

「意地張ってないで従え、ほらつかまれ」

シルバが仁に手を差し出す


「偉く優しくなったじゃねぇか」

「俺は弱い奴は嫌いだが、お前は弱くないからな」

「そうかい、ありがとよ」

仁はシルバの変わりように戸惑いながらも手を取った


誰かに肩を借りるのはいつぶりだろう、そう思いながら仁は帰路についた



























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