レーザータイガー
研究所をでた俺たちが向かった場所は武器屋だった
ノイマンの防具と折れた刀の代わりを買うためだ
「親父、刀とこいつの防具一式見繕ってくれ」
「防具はあるが刀なんでそんなけったいな物おいてねぇよ」
見回すとロングソードやバトルアックスはあっても刀はなかった、そうか広く広まっているものではないのか
まぁあの武器が完成すればむようになる武器だなんでもいいか
「そうかじゃあ安い剣一本と短剣をもらおうか」
「あいよ、おぉいイアンこちらのお嬢さん防具見繕ってくれ」
「はぁいこちらへどうぞぉ」
イアンと呼ばれた少女が奥からでてきてノイマンを案内した
「よろしくたのむ」
「わぁあ綺麗な人」
「ほめても何もでないぞ」
そんなのんきな会話をしながら奥に消えていった
「娘さんか」
「えっ、あぁいや拾い子だよ、昔店の前に捨てられたのを家内のやつが見つけたんだ」
「そうか悪い事きいたな」
親父はそんなことはないと言わんばかりにわらう
「湿っぽい事きかしちまったな、ほれロングとショート一本づつだ」
「あぁ確かに」
「防具の方もそろそろのはずだ」
そんなはなしをしているとおくのほうが騒がしくなってくる
「お待たせ、完璧に仕上げたよ」
何かの皮をメインにつくられたレザーメイルあれなら動きやすいだろう
「全部で金貨10枚だ」
「10枚かこれでたりるか」
「10枚ちょうどだ毎度あり」
「またくるよ」
そう言っておれたちは武器屋を後にした
街を出る前に何か食べたいとノイマンがごねるのでいつもの屋台で串焼きをかいついでに他の食糧も買っておいた
レーザータイガーが生息している地域までは険しい山道になっているらしく馬車もでない
歩いていくしかないようだ
「おいつかれたぞ限界だ仁おぶってくれ」
歩き始めて2時間ノイマンがごねだした
いままでは串焼きでごまかしてきたがもう限界のようだ
「たっく運動不足だぞ」
おれは早く乗れとしゃがみ込む
「いがいと重い」
「今なんといった、焼くぞ火よ」
耳の横が熱くなってきた
「冗談だよジョーダン」
「ならいいさっさと歩け」
こいつ落としてやろうか
ノイマンを背負って進むこと3時間日が暮れてきたところでテントをはり野宿をする事にした
「はぁ疲れた」
「疲れたってお前後半背負われてただけじゃねぇか」
「背負われるだけでもつかれるんだ」
「たく連れてきたのは間違いだっか」
おれはため息をつきながら焚き火の準備とテントをはる
森から枝を拾い集め組み上げる
「疲れるているところ悪いが種火をくれ」
「しょうがない火よ」
パチンとノイマンが指をならすと小さな炎が枝に燃え移る
「ありがとよ」
パチパチと炎が弾ける音だけが響く空間
俺は収納から肉を取り出し串にさして火で炙っていく、焼けたしりからノイマンが手を伸ばしてくるのでなかなかありつけない
「いい加減にしろ、これは俺のだ」
「いいではないか、ケチケチするな」
俺はノイマンを押し退け自分の分を確保、表面がぱっりっとなるまで火にかけて、かぶりつく
口の中に肉汁が暴れる、やはりこの肉は上手いまた見つけたら狩ろう
腹も膨れ心地よい時間が流れるノイマンは眠くなってきたのか仁の隣に移動して体を預ける
「たっく重いっての」
嫌味を言いながらも仁は悪い気はしなかった
そんな幸せな時間は草木を分ける小さな物音で壊された
「へへラッキーこんなところに二人でいるとはなぁ、しかも片方は女だ、てめえら囲んじまえ!!」
ずらずらと草影から山賊どもか出てきた
「たく、野暮な奴らだ」
俺はロングソードを手に取り立ち上がると、ノイマンが不機嫌に伸びをして、仁を止めた
「まかせたまえ試したい魔術があるんだ」
ノイマンは仁を座らせると山賊の方に歩き出す
「おっねぇーちゃんあいてしてくんのか?」
山賊どもがゲラゲラ笑う
「ちょっと情熱的だがね」
ノイマンは不適にわらうと詠唱を始めた
その詠唱は今までノイマンが使っていた化学てきなものではなくソフィたちが使うものだ
「火よ、我ノイマンが命ずる、敵に焼き尽くす地獄の業火を与えよ」
詠唱を聞いた山賊は危機をさとり逃げるため踵をかえす
「やべぇ!魔術がくるにげろぉ!」
「もう遅い、ヘルフレイム」
ノイマンの手から放たれた火玉はどんどん大きくなり、山賊を襲う
その火は一人の山賊を焼き尽くすと次の山賊を襲い始める、それは逃げまどう亡者を追い掛ける鬼の如く
「えげつねぇ」
改めて魔術の恐ろしさをおもいしる
順調に敵を燃やしていく炎は突如として消し去られた
炎を消した山賊をみると水晶でできた短剣をもっている
魔術を無効にできるアイテムか何かか…ほしいな
「あぶねぇあぶねぇこいつを買っておいて正解だったぜ」
形勢逆転だといわんばかりの下品な笑顔をうかべ短剣をもてあそぶ山賊リーダー、まだ雑魚も合わせて10人程いやがる
「ふむ、やはり時間はかかるが化学的に組み上げた方が威力はでるか、もういいぞ仁」
魔術を無効化され敵がまだ残っているのにも関わらずノイマンは背を向け焚火にあたりにいってしまう
山賊共が舐められたと思い、キレてとびかかってきた
「なめやがってぶち犯してやる!お前ら!」
しかしたいした事ない奴らだな
敵の間合いに容易にはいるとは
「なめてるのはどっちだよ」
おれは素早くノイマンの前に出て
手前3人の首を跳ねた
それにビビって足をとめたのこり6人を切り捨てる
「残りはお前だけだ」
あっという間に部下を殺された山賊リーダーは腰をぬかし尻餅をつく
「ひぃぃばっばけもの」
後ずさる山賊リーダー先程の威勢はもうかけらもない
おれはゆっくり近づき首を跳ねた
「歯ごたえのない奴らだ」
しかしながら収穫はおおきい
この短剣はつかえる
首が落ちた山賊リーダーから件の短剣をうばう
「魔術無効の短剣か」
月光に照らされ薄く光る短剣に見惚れるもノイマンの腹減ったの声で台無しだ
短剣をしまい死体だらけの場所でまた肉を焼くのだった
日が昇り、見張りで寝ていないおれは俺の服にべったり涎を垂らす馬鹿を起こして大きな穴を掘らせた
「少しはなれてろたしか、土よ我ノイマンの声に答え、地を開け クレーター」
深さ5メートル程の穴に首無し死体を投げ捨てていく
「首は捨てないのか?」
「首は役人に渡す必要があるからな、気分は悪いが収納スキルに入れておく」
賞金がかかっているとは思えないが、念の為だ
焚火を消して、テントも片付け出発、
どんどん道は険しくなり、何度かノイマンをおぶることになったが夕方前には到着できた
到着した場所は岩山で確かに馬車は通れないだろう
いまから野宿の準備をして、朝散策といった感じだろう
ノイマンをおろそうとしたその瞬間、どこからか殺気を感じその場から飛びのく
強烈な光と共にドカーンッと爆発音が空気を揺らす
攻撃方向をみると金色に輝くでかい虎がこちらを見下ろしている
「早速のお出ましか、探す手間が省けたぜ」
レーザータイガーまだ俺たちが生きてるとみるや口を開けて攻撃準備に入る
「縄張り意識が強い奴だ、ノイマン離れとけ」
おれはノイマンをおろし、レーザータイガーの方へ歩き出す
レーザータイガーは舐められたと思ったのか咆哮そしてレーザーを放つ
「おらっよっと」
おれは地面を殴り自分の前に大きな壁を作る
レーザーは壁にあたり爆発、おれはその間に魔力で脚部を強化、一瞬でレーザータイガーとの距離を詰めた
奴の攻撃は距離がないと撃てない、詰めてしまえば後はただのでかい虎狩るのは簡単だ
その考えが甘かった
レーザータイガーは後退どころか逆に距離を詰めてインファイトを望んだのだ
驚くべきはそのスピード、元の世界の数倍のスピードで迫ってきた
レーザータイガーは爪でおれは攻撃しようと手を振り上げる
その腕を払ってカウンターと思っていたが、爪が光り、嫌な予感がしたため回避に切り替える
その嫌な予感は当たり、すかぶったレーザータイガーの前足は地面を強打、そしておおきな爆発を生んだ
「なるほどね、武器はレーザー光線だけではななさそうだな」
レーザータイガーは自分の攻撃が外れたとみるや、再度俺に攻撃を仕掛けてきた
当たるわけにはいかないので全て回避
5回の連打でもう地面は穴だらけだ、しかし攻撃は止まり爪から光が消える
「今だな」
俺は短剣を投げて右足を地面に括り付ける
しかしそんな物はすぐに外されるが、外される間の数秒それさえあれば十分
「我流走斬の型、一ノ奥義、稲妻」
右足をぶった切ってやるつもりだったが、骨まではいかなかったようだ
「ん?ちっダメだな」
一刀で刃こぼれしてしまった、なかなかの業物だったがそれほどに奴の骨は硬いという事か
おれは剣をしまい解放段階を1段解放する
「殴り殺す」
右足を引きずるレーザータイガー急ぎ俺の方にレーザー光線を撃とうと口を開ける
「撃たせるわけないだろ」
おれは顔の下に潜り込みアッパーをかます
レーザータイガーの顔は勢い良く上に向きレーザー光線を放つ
俺が顎を砕く為に鬼拳を打つ
「鬼拳!!」
降りてきた顎に拳がめり込む
バキっと骨を砕く感触が拳から腕へと伝わる
「今楽にしてやる」
俺はレーザータイガーの脳天にもう一度鬼拳を叩き込み命を絶った
「意外と手ごわかったな」
ふぅと安堵の一息を着いた時だった、ノイマンがいる方角から殺気を感じ取る
急いでその方角を見るとノイマンの後ろから、レーザータイガーが口をあけレーザーを溜めている所だった
「ノイマン!!!後ろ!!」
おれは声を荒げて叫ぶ
どうする、距離的にどうやっても間に合わない、ノイマンがあの攻撃をよけられるとは思えない
おれは頭をフル回転させ、一つ思い出した あの短剣なら
おれは盗賊から奪った短剣をレーザータイガーの口めがけて投げた
短剣は一直線にレーザータイガーの口に吸い込まれた
短剣は願い通りにレーザー光線を吸収する
しかし安堵の時はおとずれなかった
レーザータイガーがもう一体現れて、今レーザー光線を放とうとしていたからだ
「何体いんだよ!ノイマン!!!」
もう短剣はない俺が叫ぶとノイマンは俺の方を顔だけ振り向き笑った
「そんなに叫ぶな、策はもうすでに済んでいるよ、ミラープリズン」
その瞬間2体のレーザータイガーは銀色の壁に囲まれ、大爆発した
「ふむ成功してくれたようだ」
爆発後にはボロボロになったレーザータイガーが2体
「何がおこった?」
「簡単な話さ、奴らを鏡で覆っただけだ」
「鏡!?そんなのであの攻撃をふせいだのか?!」
「元の世界ではできないが、この世界ではどうなるか試したのだ、結果中で乱反射して最後は自らに帰って来て爆発したようだ」
ふむ面白いといった顔をしているノイマンの拳骨を落した
「痛いぞ!この頭脳がダメになったらどうしてくれる!」
「馬鹿やろう!!そんなことしてる余裕があったなら逃げる策を考えろ!!」
俺が本気で心配している事を悟るとノイマン申し訳なさそうな顔をする
「すまない、好奇心に負けてしまった次から君を頼るよ」
「そうしてくれ、俺ももっと強くなるからよ」
ノイマンが微笑み俺を見つめる、俺はどんどんかおが熱くなるのを感じ
ノイマンから目線を外した
「さっさっさと魔核を回収するぞ」
「君はなんといったか…そうだ初心だ、とても可愛い」
「なった馬鹿言ってないで終わらせるぞ日が暮れる」
俺は赤くなった顔を隠す様にレーザータイガーへ足を運び魔核を回収した
帰りは何事もなく進み、もう一泊野宿をして街についた




