魔力操作とアースドラゴン
まずは足に魔力を込めドラゴンの顔の前まで飛んで、今度は拳に魔力を込め一撃
続いて横っ面に魔力をこめ蹴りをいれる
「どうだおら!」
なかなかの手応え、決まったかもな
そう思った仁は次の瞬間自分の甘さを痛感した
「ぐっ!」
蹴りの衝撃を利用しドラゴンは一回転尻尾で仁を襲った
「グルゥ」
アースドラゴンもどうだといわんばかり鼻息を吹く
「あぶねぇこれ魔力操作しらなかったらやばかったな」
じーんとかばった腕が痺れる
着地したとたんドラゴンの腕が真上から襲ってくる
「なめるなよくそトカゲ」
「我流迎撃ノ型一ノ拳」
技の構えをとると同時に魔力を全身に回す
「迎槍拳!」
その一撃は深々とドラゴンの腕に刺さり吹き飛ばした
大きく空いたドラゴンの腹そこに一撃叩き込むべく仁は飛び上がった
「ここだろどうせ」
ノイマンも仁が何をするか悟り地面を隆起させ土台を作った
「サンキュー、ノイマン」
仁は土台に深く腰を落とし、力をそして魔力をためる
「楽しかったぜ」
ドラゴンも仁の殺気を感じ急いで体制を直そうとするが
「鬼拳!!」
その行動既に遅く仁の鬼拳がドラゴンの体を粉砕したあとだった
ドラゴンは声にもならない叫びをあげながら顎をさげる
下がった顔面に一撃を放つために体勢を戻し、魔力を込める
そして仁は悟る、これから放つ一撃は今まで打ってきたどんな一撃を越える一撃であると
「竜滅拳」
考えた訳ではない、まさにその名が相応しいそう思っただけだった
踏ん張った力が腰に伝わり捻りを加えて更に増幅、その力が肩に伝わる
引ききった腕にすべての運動エネルギーを伝えきり、発射させる
そこに魔力という火薬が加わりそれはまるでパイルバンカー
仁の拳は深々とアースドラゴンの鼻っ面にめり込む
ボキバキと骨を砕く音が響く、アースドラゴンは血を吐き倒れた
「これが魔力か」
俺の体のみの力じゃあんな荒業使えない
竜滅拳を使ったとき、体の歯車がカチッと噛み合わさった気がした
いままで調子が悪かったわけじゃない、が間違いなく俺の体は今最高潮だ
グルゥ
微かに聞こえたドラゴンの声
「まだ生きてやがったか」
よろよろと弱々しく立ち上がるアースドラゴン
最後の力を振り絞り仁に向けて前足を振るう
「ありがとよ、お前のおかげでおれはまた一つ進めたよ」
俺は羅刹を解放し、攻撃をよけドラゴンの頭に飛び乗る
「じゃあな、竜滅拳」
再び仁の拳がドラゴンの頭を砕く
こえなく崩れ落ちたドラゴンにもう生気はない確実に死んだ
「終わったぜ」
ドラゴンの近くまで近寄ってきたランスロット達仁を見上げる
「いやいやまさかホントに一人で倒すとはおもってなかったぜ」
呑気に笑うランスロット、仁はランスロットの顔を一発ぶん殴ってやろうとドラゴンの顔から飛び降りる
その瞬間だった、絶命したはずのドラゴンが生気のない目をしたまま仁に襲いかかった
「なに?!」
急いで腕をクロスさせ魔力を集中させる
しかしそれだけでは防ぎ切れないだろう、仁はある一定のダメージを覚悟した
「行くぜアロンダイト」
たがそのガードも覚悟も無駄に終わる、ランスロットが剣を抜きドラゴンを一刀両断したのだ
「マジかよ」
目の前で真っ二つに割れるドラゴンに仁はランスロットとの力量の差を改めて感じる
「生きてやがったのか」
「いやぁ不運だったな、あれはドラゴン種が絶命した時に稀に起こる現象だ、自分を殺した奴に死してなお一矢報いようとするんだよ」
仁が驚いているとランスロットが説明した
「へぇなかなか根性がある生物だな」
「あぁ根性もすごいが、実はそれ以上にすごいものがあるんだ」
「なんだそれは?」
「まぁちょっとこい」
ランスロットは仁に手招きをして耳打ちをする
「実はな、ドラゴンの肉は滋養強壮効果が異常なほど高いんだ」
ランスロットはにやにやした顔でなかなか興味深い事をいう
「なるほどな、それはそれは」
仁もにやけがとまらない
「今夜どうだ?」
「是非案内してもらおうか」
英雄色を好むと昔からいう、これは悪いことではない、向こうの世界じゃあ邪魔する奴がいてあまり楽しめなかったからなぁ
仁達がにやにやむふふしていると、ランスロットの首筋に一陣の風がふき、仁の顔すれすれに白い炎が通りすぎた
「ランスロット?何をふきこんでいるの?」
「海道仁、不埒な事は考えないほうが身のためだぞ?」
「「ハハハ、何のことだ?」」
どうやら今夜のお楽しみはお預けらしい




