ランスロット
「ちっ、なんのようですかランスロット」
仁との勝負を邪魔されたジルは不機嫌そうに青い鎧の男ランスロットに問いかける
ジルの一撃をうけたランスロットはうずくまりながら叫ぶ
「てってめぇ、なに考えてやがる!新人を殺すつもりか!このバカ!」
よろよろと立ち上がりジルに拳骨を落とした
いったぁーと頭を擦るジルをよそ見に仁の事を思い出したランスロットは急いで安否をマーリンに確認をとったす
「いけね、マーリン新人はぶじか!」
マーリンは氷の壁越しにいる仁のもとへむかった
「大丈夫じゃないけど、命に影響はなさそう、けど急いだほうがいい、ソフィ応急処置」
「はっはい!」
通れる位に緩まった嵐のからソフィが小走りで仁に回復した魔力で回復をかける
「殺す?面白い冗談ですね」
「なにいってんだ俺ら円卓の騎士と同格のお前が魔装まで使いやがって」
ジルはため息をついたあと顎で氷の壁をさした
「あれがなんだってゆうんだ」
そうランスロットが呆れた後氷の壁は音をたてて崩れた
「なっ!」
「私のアイスウォールが」
あれは生半可な攻撃じゃ崩れない
「しかも仁はなぜはしりませんが、魔力をつかっていません、これがどういうことをさすかわからないあなたではないでしょう」
ランスロットはすこし難しい顔をしたあと意を決したようにしゃべりだす
「ソフィ新人が起きたら俺の家にこいと伝えろ、マリーンが認めたそこのねーちゃんもだ」
だいじょーぶかーと仁をつんつんしているノイマンにも声をかけた
「俺はもう行くがソニア、しっかりこのばかを頼んだぞ」
「わかっていますランスロット様」
それを聞いたあとランスロットは一瞬で消える
「いい加減起きたらどうだ」
仁の顔をおもいっきり踏むノイマン
「なっ!何をやっているんですか!」
「そんな優しいおこしかたじゃ起きない」
ノイマンの非道な行動に異を唱えるソフィ
その行動が功をなしたのか仁は目を覚ます
「誰の…顔、踏んでやがる!ノイマン!」
勢いよく起き上がる仁
「いきなり起き上がらないでくれたまえ」
「人の顔をふんでおきながらてめぇ、いてぇ!」
ノイマンにつかみかかろうとする仁だったが激痛に身悶え、ソフィの
「動かないでください!命に別状はないとはいえ重症である事に代わりはないんですから!土よしばれアースロック!」
土の鎖が仁を縛り付ける
「まるでガリバーだな、海道仁」
「後で覚えてろよ」
しばらくすると回復が終わったのかソフィが汗をぬぐった
「これでとりあえず一安心です」
「おっ確かに痛みがねぇ」
ぐっぱぐっぱと手を開閉して動作を確かめる
「完全になおってるわけじゃありませんしばらく激しい戦闘は避けてくださいね」
跳び跳ねる仁を心配なこえでなだめるそして思い出したようにランスロットからの伝言を伝える
「そうだ、ランスロット様から伝言でこの後家に来てほしいそうです」
「だれだ?ランスロットってのは?」
「先ほどジル様と仁様を止めたお方です」
「覚えてねぇな」
鬼神を使っちまったか
気を付けねぇとな
「まぁいい、家に呼ばれてるなら会えるだろさっさと案内をしてくれ」
「まて海道仁その前に聞くことがあるんじゃないのか?」
出口に向かおうとしてる仁をノイマンがとめた
「あっそうだ合否をきかねぇと」
これは試験だったんだから
「合否?あぁもちろん合格ですよ文句なしのランクAですギルドカードを発行しますので」
ランスロットに殴られた頭を撫でながらジルはいった
「そうかならはやく案内してれよランスロットの家に」
そういうとジルは困ったような焦ったような顔をした
「えぇー部屋いま散らかってるから嫌なんだけどなぁ」
「いやお前の家じゃなくてランスロットの家に案内してくれっていってんだよ」
「あー説明がめんどくさい、とりあえずソニア先にいって片付けてきてよ」
「ふふっわっわかりました」
俺たちを残したままジルとソニアは会話を続ける
ノイマンはピンときたようでニヤリと笑う
役所を出てしばらく歩くと大きな庭がついた豪邸についた
「奥様お帰りなさいませ」
「ソニアのやつ余計なことを」
出てきた使用人の言葉にさすがにピンときた
「そーゆうことね」
「あぁー!!いいから早くはいって」
もはやキャラが崩壊したジルが恥ずかしそうにずんずんと家に向かってあるきだした
「へぇなかも豪華だな」
「そうだろうおれがこだわって建てた家だからな」
急に出てきた声におれはその場を飛び退く
「おぉそんなにびびるなよ」
「てめぇいつの間に後ろにいやがった」
おれがいたところのすぐ後ろには鎧を脱いだランスロットが立っていた
「はっはっは戦場じゃねぇんだ警戒をといてまぁ奥にはいれよ、軽くだが飯も用意してある、馬鹿が迷惑をかけたからな」
豪快に仁の肩を叩き奥に進むランスロット、飯ときいて素直についていくノイマン
仁もしぶしぶついていった
奥に進むと貴族が使うような大きなテーブルと豪華な食事が用意されていた
使用人に椅子を引かれ全員席についた
「さぁ食ってくれ妻の暴走のお詫びだ」
「暴走なんてしてない」
ぶすっとふてくさせるジル
「してただろこのばか!」
ごつんとまた重たい拳骨が落ちる
いたーと頭をさするジルを脇目に俺達は食事についた
「美味だ」
「そうだろう、俺は飯には凝っててないいシェフを揃えてある」
ノイマンが一言もらすと嬉しそうにランスロットはわらった
「確かにうまい、特に肉がうまいな」
少し固いがそれをカバーするだけの旨味がある
「それはドラゴンの肉だからな、少し固いけど一度たべたらやめられねぇ」
昔トカゲを食ったことがあるがそんなうまいもんじゃあなかった
たがドラゴンはありだな
食事もノイマン以外ある程度終えた所で改まってランスロットが口を開いた
「突然で悪いが仁、ノイマン少し聞いてくれ」
その言葉におれはフォークを置きみみを傾けた
「お前達の力ははっきりいって脅威だ、わかるだろ?そこでだ軍に加わるきはないか?」
真剣な顔で俺達をみつめるランスロット俺達はその目にむかっていった
「はっ!お断りだね」
「悪いが断らさせてもらおうか」
俺達の答えを聞いたランスロットがはぁーとため息をついた
「俺がこんなにたのんでもか?」
その瞬間滝のような殺気が俺たちを襲った
「ぐっ!」
「なっなんだこれは」
その殺気は俺達だけでは収まらず食器等にも影響を及ぼすほどのものだ
「なっ?頼むよ」
にっこりと笑うランスロットの後ろにはなぜかクスクスとわらう水色の美女がみえた
「はっ!ことわるっていっってんだろうが!!」
俺は吠え殺気をぶっ飛ばした
「ふっ、わかったわかった、言うこと聞かない駒はあっても無駄だからな」
「よっよくやった海道仁もう少しで机に顔をぶつける所だったのだよ」
ふーと息を漏らし背もたれにもたれるノイマン
「だが野放しって訳にはいかねぇよ?おまえたちには王宮指名冒険者になってもらうからな」
「なんだそれは?軍ではないのか」
「軍とはちがう、普段は普通の冒険者と変わらないが王宮からの指名クエストをうけてもらう事がある」
「ちなみに拒否権は?」
「ねぇな」
はっきりいいやがる、だがこいつには勝てる気がしねぇ
逆らってもデメリットしかねぇな
「わかった、その話受けよう」
「そうかそうか!安心したぜ、なるべくなら力で押さえつけるのは好きじゃねぇからな」
ガハハと笑いながら仁の背中を叩くランスロット
「まってもらおう、私はまだ了承して」
「ちなみに、週に一度王宮指名冒険者を集めた食事会が行われる、そこにはここにある食事よりも美味なものがそろっているんだが」
「よろしく」
ころっと態度を変えるノイマンに苦笑いをしながらランスロットは握手を返す
「しかしお前らの強さはなんだ?仁に関してはいえばなぜ魔力を使わない」
「魔力ねぇ、元々なかった物をいきなり使えと言われてもな」
「なにいってやがる、仁魔力のない生物はいねぇんだよ」
「あぁ俺はもともとこの世界の生き物じゃねぇからな」
「なっ!じゃあてめぇは召喚者ってことか!」
ガタンと椅子を倒しながら立ち上がるランスロット
「召喚者?かはわからないが俺達は違う世界からきたんだ」
「おい海道仁普通こういうのは隠しておくのが常識だ」
「そんなもんか?じゃあ今の嘘で」
俺が習った常識にそんなものはなかったが
「いやいやそれですむかよ、かー納得したぜ、異世界の人間なら魔力を使わずにあのつよさでも納得だ」
「全くです、ノイマン様のあの魔術にも合点がいきます、異世界の知識ですか」
各自納得したようだ
「なら俺が魔力ってのを教えてやるよ仁、ノイマンのねぇーちゃんは知ってるみたいだな」
「ありがてぇよろしく頼む」
「天才だからな」
以外にもペコリと頭を下げる仁とふんぞりかえるノイマン
「いいか魔力ってのはふっんってやってぐってやってぱっと放つもんだ!」
少し凛々しい顔立ちからそんな馬鹿みたいな言葉が出てくるとは思わなかったぜ
「いいです。このバカの変わりに私が」
ジルはそういい立ち上がるとてを前に突き出し
目をつむり深く息を吐く、すると手にやんわりと薄緑の光が宿った
「魔力とは魔臓と言われる臓器から血液を通って生産される物です、ですが、言葉では少々分かりにくいですね仁手を」
おれが手をだすと包み込むように手を握るジル
「今から体に魔力を流します、その感覚を覚えてください」
「わかった」
手からなにか暖かいものが伝わってきた
血液に魔力が回る感覚
「つかんだぜ」
ジルの手をほどき感じた通りに再現する
ようは気とみたいなもんだ、体にめぐるエネルギーを一点に集めるイメージ
「うっそ…ホントにできるとか気持ち悪い」
ジルとは違い色はついていないが空間が歪むほどのエネルギーが溜まっていた
「次はこれを全身に戻すイメージ」
魔力は仁の手を伝い体全体にめぐる
「おぉこれは凄いな」
満ちる力は今まで感じた事のない程の力
「少し外に出たい、この力試してみてぇ」
「庭を使え案内する」
ランスロットについていき着いたのは芝生の綺麗な庭
「ここなら大丈夫だろう」
「あぁ感謝する」
その言葉を言った瞬間仁は天高く飛び上がった
仁は軽く跳んだつもりだったウォーミングアップそのつもりが数十メートル飛んでいた
「これが魔力による身体強化」
ニヤリと笑い仁は勢いをつけて着地して、ハイキック、ローキックと続き、正拳突きを繰り出す
その度にランスロット達に風がくる
「ジル!今から試合再開しようか!滾って滾ってしかたがねぇ」
体が疼くこの力を今すぐに試したい
「いいでしょう!相手になりますよ」
ジルも乗り気でレイピアを抜いた
「待て!やらせるわけねぇだろ」
そのジルをランスロットがとめた
「てめぇらがやりあったらこの家つぶれるはどうしてもやり」
「ランスロット様!」
ランスロットの言葉を止めソニアが現れた
「どうした?」
「実はお耳にいれたいことが」
「ちょっと待ってろ…」
一瞬でジルに詰めより頭をつかみ地面に押さえつけた
「よし話せ」
「あっはい!アースドラゴンが10km先に現れました!」
「ちっ面倒な、急いでAクラスの誰かに依頼をって」
ランスロットはジルを押さえつけるのをやめ顎に手をやり何かを企む笑みをうかべる
その意図を汲み取ってかジルもまた立ち上がり不敵な笑みを浮かべた
「おい!どっちでもいいがよ、相手してくれねぇか力が余ってしょーがねぇ」
放置され苛立ちを隠せない仁
「悪い悪い、なぁ仁そんなに力があまってなら力を試すのにうってつけの依頼があるんだが受けねぇか?」
「依頼だぁ?そんなまどろっこしいのはいいからよ、早く殺ろうぜ?」
「そんな盛るなよ、絶対楽しいって約束してやる、それで満足できないなら俺が相手してやるよ」
ランスロットが仁の肩を組み胸を小突く
「約束だぜ?」
「あぁ約束だ」
「じゃあ、私は食堂に戻らせてもらおう、食事がすんでないのでね」
私には関係ないと庭を去ろうとしたノイマンにジルが声をかける
「ついてきたらその料理よりもいいものが食べれますよ」
「さっさとこい!その料理早く食べさせてもらおう」
ナイスとランスロットがジルの肩を叩いた
屋敷を出ると馬車が用意されていて揺られること数十分、着いたのは街の外軍隊が門を守るように並んでいた
「なんの騒ぎだこれは?」
「まぁきにするな、用心だ用心」
「はぁ?まぁいいか、それより俺の相手をしてくれるってやつはどこだ?」
その問いに答えるようにランスロットがゆっくりと前に指を指す
「あいつ」
「どこ?」
目の前に広がるのは草原強そうなやつなんてとおもったが遠くの方になにか見える
「なんだあれ?」
「ほれこれで見ろ」
ランスロットが双眼鏡を手渡してきた
俺は渋々覗きこむ
「え?!は!?ドラゴンか?」
昔テレビか漫画かでみた巨大なトカゲ、それがいる
「そうあいつはアースドラゴン、飛ぶ羽を退化させてその分体を巨大化させたドラゴンだ」
「それを俺にどおしろと?」
ランスロットはニカッと笑い
「あいつ倒してきて」
「冗談だろ?」
「マジだよマジまぁとりあえず頑張れや近くまで送るからよ」
まじか、野性動物と戦うのはあまり好きじゃねぇんだけどな
やつらの野生の勘っては馬鹿にならねぇしかもあのでかさだ
「まぁしゃあーねかさっさと送れ」
「そう来なきゃな」
「じゃあ私はここで見学といこうか」
しれっと馬車を降りようとするノイマンの襟を掴む
「何逃げようとしてんだよ、手伝え」
「私になにができると言うんだね?力を試したいんだろ?一人でやりたまえ」
「薄情なやつだな、足場を作ってくれるだけでもいい、あいつはでかすぎる」
はぁとため息をつきノイマンはしぶしぶ席についた
「足場だけだぞ」
「あぁ感謝する」
馬車は進み、アースドラゴンの足音が振動になって伝わる位の距離まで近づいた
「ここまでた仁頼んだぜ」
「たくよ、こんなん軍隊の仕事だろうにノイマン!足場だけ頼んだぜ」
「任せるといい」
仁が馬車を降りるとジルが窓から顔をだす
「仁一応バリアかけてあげるよ死んでもらったら困るからね」
ジルが軽く呪文を唱え、体に何かが纏う感覚を全身を包む
「余計なお世話だ」
近くでみるとかなりでかい三階建ての家位の大きさだ
こんなやつ倒せるのか
そう悩んでドラゴンの顔を見るとドラゴンもこちらに気づいたのか顔を近付けてきた
ふんふんと匂いを嗅ぐとおれを食べようと口を開ける
「上等だ、俺を喰おうたいい度胸」
仁は飛び上がり鼻っ柱をぶん殴った
ギャアァア!っとドラゴンが悲鳴をあげる
仁はてに伝わる手応えににやけ勝ちを確信する
ドラゴンの方もスイッチが入ったのか目を鋭くぎらつかせる
「ドラゴンちゃん、楽しい殺し合いの時間だ」




