第2話 これって事故物件ってやつ!?即死も金縛りも効かないユウキ、少女と少年の正体を知る。
「さあ着いたよ。ここが僕の家。」
ノアは木製の扉を開けて俺を招き入れた。
「え…ここが…?」
町外れにある小さな家。…と言っても外壁が砕かれていたり、家具が壊れていたり、いつだか写真で見たことがある「戦争の跡」のようだ。人が生活しているとは思えない。
俺は警戒しながらキョロキョロと室内を見回した。
「狭いし家具が壊れている…本当に君たちが生活しているの?」
「はい、おしまい♪…。」
「…(不安そうな表情でノアを見る)」
「ノア?」
「この家に入ったらもう出られないよ…お兄ちゃんが死ぬまでな…。」
「ノア!さっきから何を言ってるんだ?」
状況が飲み込めない俺は自然と語気が強まった。
「片道の家!」
室内がまどろっこしい怨念に包まれる。俺の目の前を遮る呪いの隙間から、気味の悪い笑みを浮かべているノアが見えた。隣のシロは、俺を見て苦悶の表情を浮かべている。
「シロ姉ちゃん、今度はちゃんと僕が守るよ…。」
「…(苦悶の表情で首を左右に振る)」
「————なぁ、これいつまで続くんだ?」
さっきの波動と言い、今の怨念と言い、若干の冷たさを感じるものの、結局のところ俺には通じないようだ。俺は目の前のもやもやしたものを手で払うと、さっきまでの静寂が戻った。
「…!?なっ、なんで!?どうして効かないんだ!?」
「…(驚愕した表情)」
「おい、人間……いや、ユウキ。」
納得していない表情のまま、ノアが俺を睨みつけて口を開いた。
「なに?」
「……お前、本当になんともないのか? 僕の金縛りも、シロ姉ちゃんの『絶対に死ぬやつ』も……」
「んー? 今の冷たい風みたいなやつのこと? あれ、魔法ってやつだったの?」
「魔法じゃねぇよ! 怨念と呪いだ!! お前、シロ姉ちゃんのアレで普通なら死んでるんだぞ!?」
ノアは必死な顔で叫ぶが、俺にはさっぱりピンとこない。
「…(悲しい表情を浮かべながらノアを抱きしめる)」
「シロ姉ちゃん…どうしてそこまでコイツを庇うの?」
さすがの俺でも、二人が少し変ということに気付いた。
「シロ、ノア。子供のいたずらにしてはおかしいと思ってたけど、何か事情があるみたいだね。良かったら、話してごらん。」
「…(俯きながら小さくうなずく)」
「…簡単な話だよ、シロ姉ちゃんも僕も、死んでるんだ…。」
第2話を読んでいただきありがとうございます!
シロちゃんとノアくんの正体がわかりました。事故物件に張り付けてまでユウキを殺したいノアが特徴的でしたね。
「ノアくんを抱きしめるシロちゃんかわいい」と思ってくださった方は、ぜひ【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆(ポイント評価)】での応援をよろしくお願いいたします!
明日も21:00に更新します!




