第26.5話Side生徒会 その後の生徒会にて
「はぁ……」
テカーリアは先程の件で思わず溜息をしてしまった。
「テカリンはどして溜息なんかしてるのかにゃぁ?」
この語尾が腹立たしい女はぽみぃ。こんな風だが仕事に関しては優秀の一言に尽きるので、あまり強くは言えないのが歯がゆい。
「さっきのあの狼の一件に決まってるじゃないですか!」
もちろんテカーリアが溜息をついたのはさっき生徒会に入ることになった狼の件である。
あの狼のことを思い出したらまた腹が立ってきた。口調は丁寧だったが、内心生徒会のことを舐め腐ってそうなあの目や態度が気にくわない。
「やっぱりあんな簡単に入れるのはおかしいです。 私が入る時はもっと厳しく査定されました」
「でもテカリンも狼ちゃんが入るの了承したじゃん」
「そ、それは……さっきは流されてしまったというか……」
「了承したのは変わらねーんだから諦めちまえよ。 だが俺も意外だったな。 あのケビン会長がこんなに早くに採用するなんてな」
ジャズもこの件に関しては疑問を持ってるらしい。しかしジャズはあの狼を入れるのに賛成なので味方にはなってくれないだろう。
「もちろん実力が備わっていたからなのもあるが、俺が単純に面白そうだと思ったから入れただけだ。もし使えなかったら追い出せばいい」
ケビン会長は新しいおもちゃを見つけたかのようにニコリと微笑んでいる。この人に目を付けられたことに関してはあの狼に同情するが、一つ懸念点もある。
「追い出しでもしたら王女様が黙ってないんじゃないですか?」
「あの王女は生徒会に執着しているわけではないから大丈夫だと考えている」
そういうことならとテカーリアは納得した。どうせすぐにボロが出てあの狼は追い出されることになるだろう。
「入れるのはもう良いですが、役割はどうするんですか?」
「生徒会のペット枠とかどう? あーし前から生徒会には癒しが足りないと思ってたんよ」
「真面目に考えてください!」
「えぇ〜、結構マジだったのにぃ」
ぽみぃは口を尖らせて不満をこぼしている。
毎回の会議でこのようなふざけた発言をしてくるので、そろそろウンザリしてきたところだ。
「2人とも落ち着け。 俺に考えがある。 最近、生徒個人や生徒間でのトラブルが多発していて生徒会の職務を行う時間が減っているだろう? だから生徒総合窓口を作って、生徒のトラブルをあの2人に任せようと思っている。 異論はあるか?」
会長の言う通り、確かに生徒のトラブルが多くて書類作業にありつく時間が減っている。前から面倒だと思っていたことを任せられるならどれだけ楽になるだろうか。
「私は異論なしです」
「あーしも賛成!」
「私は会長の指示に従うだけです」
「俺も賛成だ」
「うむ。それなら2人を生徒総合窓口と任命するのに決定で話は終わりだ。 4人とも仕事に戻ってくれ」
会議も終わり、テカーリア達はまた机に山積みにされた書類作業に戻った。




