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第12話 翌朝の訪問

よくある鳥のチュンチュンという鳴き声を聞いて俺は起きた。

目を覚ますと、くるまっていたはずの毛布をひん剥かれ、上半身の寝巻きを脱がされていた。

メイダはベッドの端の方で俺から奪った寝巻きと毛布を抱いてすやすや寝ている。どんな寝相してんねん、そして俺もよく脱がされてるのに起きなかったな。

上半身裸なのは落ち着かないので一旦メイダから寝巻きを奪おうとしたが、

「うわ、力強っ」

メイダのどこからそんな力が出ているのかわからないが、メイダの抱いている寝巻きを奪うことは難しかった。 全力ですると起こしちゃうかもしれない……

諦めて上半身裸のまま昨日買ってくれた服を探すことにした。

うぅ……できるだけこの姿は見られたくないけど、服がどこにあるのかわからん。 ガロよきてくれー。

人がいないことを確認しながら歩いていたら、向かい側からガロが服を持って歩いてきた。

「なんで上半身裸のまま歩き回ってるんだ?」

ごもっともです。

「起きたらメイダに上半身脱がされてたんだよ。 そんな目で見ないで」

「まあ事情はわかった。 起こしに行くついでに服も持ってきた。 寒いだろうから早くこれを着ろ」

「あざす」

モフモフの毛があるから寒くはないけど恥ずかしいし早く着よ。


そうしていたら、メイダの部屋から叫び声が聞こえてきた。何事かと部屋に入ったら、

「レイがいなくなっちゃったの! 私の抱き枕はどこ!」

抱き枕呼ばわりかい。早く落ち着かせよ。

「ご主人様の愛らしくてかっこいいペットはここにいるから落ち着いてくれ」

「もう! 私に黙って勝手にどっか行くんじゃないわよ!」

そう言いながら出会った時のように飛びついてきた。ごめんて。

「これからは私を1人にしないように気をつけなさい!」

束縛が結構強いが、可愛いのでオッケーです。


メイダが着替えて部屋を出てから、俺らは朝食に向かうことにした。

席に座り、机に並んでるパンや目玉焼きを食べようとしたらメイダに止められ、昨日のように食べさせてもらうことになった。

「この食べ方ずっと続けんの?」

「当たり前でしょ。 ペットにご飯を食べさせるのは飼い主として当然のことよ」

そういうもんか? 疑問はありながらも朝食を食べ終わり、今日の予定をガロから伝えられた。

「今日はギルドに依頼したレイの教官が来ることになっている。 ちゃんと教えてもらえよレイ」

今日から訓練なのね。怖い人だったらやだなぁ。

「私もレイの訓練を見ていてあげるわ。 怪我したら私が治療してあげる!」

「お嬢様は長期休みの宿題まだ終わってませんよね? それが終わってからしか見学は認めません」

「ぐっ……すぐ終わらせるから寂しいだろうけど待ってなさい」

「はーい」

メイダは宿題を後に残すタイプね。俺と同じで親近感わくな。


話していたら、侍女がパタパタと走りながら部屋に入ってきた。

「ギルドから来た冒険者の方を連れて参りました。 私はこれで」

そう言って侍女は部屋を出て、代わりに大柄で大剣を背負っている女性が入ってきた。

「やーやー初めまして! アタイはギルドから依頼されてきた金級冒険者のフレンダよ! 私に教えられたいという子犬ちゃんはどこかしら?」

キャラ濃そうなのがやってきたな。






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