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第六話 冒険者ギルドにて

 しばらく街をうろつきまわると、冒険者ギルドは簡単に見つかった。周囲の建物に比べ、大きめで立派な建物だ。冒険者らしき人たちもちらほらいる。


 扉を開けて中に入ると、中も案の定、広い。奥には、カウンターと係員らしき女の子と男がいる。どうやらあそこが受付らしい。結構、冒険者たちもたくさんいる。


 結構並んでるな……。

 とりあえず俺はすいていた女の子が係員のところに並ぶ。ん?そういや、俺の前に並んでいる子……ああっ!


 俺は気が付いた。森で助けたあの子じゃないか!やっぱり、冒険者だったんだな。でも、まだ俺に気づいていないようだ。ようし、ちょっと驚かせてやろう。

 俺は、彼女の肩をたたいた。すると、彼女が振り向く。


「ああっ! あの時の! すみません。助けてもらったのに、自己紹介もせずにすぐ行っちゃって……私は、アリエル・レオーヌっていいます!」

「いいんだよ。大丈夫そうでよかった。俺は、リョウイチ・キタガワっていうんだ。リョウイチでいいよ」

「リョウイチさんっていんですか!やっぱり、リョウイチさんも冒険者なんですか?」


 ……。やっぱり、顔が知られていないんだな……。俺は、事情をアリエルに説明する。


「へえ、ってことは、王様が切り札の別動隊って紹介してた勇者さんですね!凄いじゃないですか!」

「ああ、ハハッ。まあ、まあね」


 俺、本当は強くないんだよ。銀の剣が強いだけなんだ。


「ところで、リョウイチさん。お仲間はいらっしゃらないんですか?なんか、他の勇者さん達は、三、四人ぐらい連れていましたけど……」

「ああ、その……だれも、仲間になろうっていう人がいなかったんだ。ハハッ……」


 そう、誰一人……笑ってごまかすが、悲しい。やっぱり悲しい。


「じゃあ、恩返しと言ってはなんですが……私と一緒に冒険しませんか?」

「ええっ! いいの?」

「はい! 勇者さんと一緒に冒険できるなんて最高です!」


 なんていう幸運。俺一人で魔王を倒すなんて、無理だと思ってたから……超ラッキーだ!


「ああ、じゃあよろしく!」

「はい、こちらこそ!」


 なんて明るい子なんだろう。優しそうだな……しかもかわいいし、あっちの奴らとは大違いだ。


 そうこうしていると、俺たちに順番が回ってきた。



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