B─1─2
(小腹が減ったし、フードコートでも行くか。)
十刃は空腹を満たすべく、ウオンモール内にあるフードコートへ歩を進めた。
フードコートには様々なお店が立ち並んでおり、その前にはまだかまだかと客が料理を待ち、休憩スペースでは家族やカップルや独り身など、様々な構成の人々が食事を楽しんでいる。
(さてと、何食べよっかな〜…)
ラーメンにハンバーガー、うどんにステーキなど、店のラインナップは充実しているため、逆に決められない状態の十刃が店を選んでいると、見知った二人の姿をクレープ屋の前で発見した。しかも何か揉めているようだ。
「奢ってあげるから一緒にクレープを食べようって言っているだけじゃないか。それの何が嫌なんだい?もしかしてクレープ嫌いだった?」
「別にクレープは嫌いではない。気に食わないのは君のそのチャラチャラした態度だ。女性を見付けたら所構わず声をかけるその態度が気に入らない。君は相手が女性で誰でもいいのだろ。」
不機嫌な顔をしているのは、三つ編みした橙色のロングヘアに朱色の瞳をもち、普段の武道袴ではなく、外出用のシンプルな上着にロングスカートを身に纏った女性──『参花歌綾』である。
そんな綾の隣にいるのは、水色の無造作の髪に赤色の瞳をもち、カジュアルの服装の上から白いロングコートを羽織る爽やか男性──『園明寺二牙』である。
「所構わずとは失礼な。老人と幼女には声をかけないよ。あっ、あとブスとね。」
少しムッとした顔で訂正する二牙。
「声をかけるのは否定しないんだな?」
綾がジッと二牙を睨む。
「まぁ綺麗な女性とお話したいと思ってしまうのが男の性ってものさ。」
二牙が爽やかな笑みを綾に向けるが、綾の不機嫌な顔が変化することはなく、大きな溜め息をつかれてしまった。
「どうしたんだ二人共?」
十刃が綾と二牙に合流する。
「おっ、良い所に来てくれた。なぁ聞いてくれ十刃。綾が俺と一緒にクレープを食べてくれないんだ。十刃からも説得してくれないかな?」
二牙は十刃と肩を組んで、十刃を味方につけようとする。
「まるで私が悪者のような言い草はよしてくれ。私は断っているというに、しつこく誘ってくる二牙君の方が問題があるだろ。」
綾は二牙の方が悪いと主張する。
「十刃さ、どっちの意見に乗る?」
二牙と綾が十刃に視線を集める。
「う〜ん……」
十刃は腕を組んで考える。
〔綾に素直に奢ってもらえばと言う→B─1─2─1へ〕
〔しつこい二牙が悪いを告げる→B─1─2─2へ〕
〔俺には決められないと素直に答える→B─1─2─3へ〕
〔むしろ自分が綾を誘う→B─1─2─4へ〕




